私が今、講座を受け持たせてもらっている外語学校は、英語の講座から始まったようだが、今は日本語講座も開講し、個人申込みよりも企業からの案件が多い学校だ。事務関係もきっちりしていて、契約書と同時に講師用のハンドブックも送られてきたし、初めての教材を使うということで、その研修も2回してもらえた。

 そして先日、全講師向けのセミナーが行われた。都合のつかない講師は、後日録画ビデオを見るようにと指示があったが、当日参加していたのは、外国人講師と日本人講師が半々くらいだったと思う。日本人講師は私が知っている人が3人おられたが、他の方が日本語講師とは限らず、初級者向けの英語講師の方もおられる。

 さて今回のメインテーマは「ハラスメント」だった。学長が日本語で話され、スライドは全て英語だった。最近では、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、モラルハラスメントという用語はかなり浸透してきているが、今回学長が使われたことばは、「ジェンダーハラスメント」だった。

 学習者からのフィードバックで、講師の次のような発言に不快感を覚えたとのことだ。

「日本人、中国人、イタリア人女性はみんな優しくて一緒に働きやすいのですが、アメリカ人女性はたいてい私に対して意地悪です。」
「ポーランドで出会った女性たちは皆、とても美しくて親切でした。」

 これらのコメントは特定の国、性別、または外見に関連する偏見に起因するものに見える。固定観念と言うか、それに気づいていない講師の発言が問題なのだ。

 また聞いてて「最低」だと思ったのは、英語の最上級の例文で、「ここで一番かわいいのは〇〇さんです」と言った講師がいたそうだ。これは言われたほうも、周りの学習者も、不快感を感じたと指摘するのは当然のことだろう。もちろん女性だけでなく、「ここで一番ハンサムなのは〇〇さんです」も同様だ。

 そして女性にだけ「家事を何時間しますか?」と聞いたり、男性にだけ「料理ができるのですか?」のような質問も、同様にジェンダーハラスメントに当たるのだ。もちろん全員に同じ質問をするのであれば問題ない。

 私も高校教師時代、無意識にジェンダーハラスメントをしていたと思う。男女別に仕事を分けたり、「男子だから、女子だから」という言い方もよく使っていたと思う。それが普通と思われていたのだ。

 タイでタイ人の大学生に日本語を教えるのであれば、タイの文化や常識を理解していればいい。でも今は日本にいる外国人に教えているので、国籍も様々だ。今回のクラスには、アジア、アフリカ、南アメリカの学生がいる。だからこそ、もっとアンテナを広げて、固定観念や偏見を持たずに、学習者たちと接していかねばならない。

これは先日親戚の会社の手伝いにいったときのランチ
990円でチーズハンバーグと野菜の副菜5種、味噌汁、雑穀米とついてくる
日本はコスパがいいお店が多い
IMG_4623


このブログランキングに参加しています。
もしよろしければ、ポチっとしていただければ、励みになります


にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ