昨夜は夕食後に娘と、「空港の検疫」に関するYoutubeを見ていた。成田空港でも関西空港でも、中国やアジアから戻ってきた在留外国人が大量の果物や肉製品を持ち込もうとして、取り上げられている。

 母親が子どもや孫のために、肉料理を作って持たせる場合が多く、それを廃棄しなければならない外国人の反応もかわいそうになるが、法律違反なので絶対に許されない。その場で食べることも許されないらしい。

 自分の農園で作った大量の野菜や果物をスーツケースに詰めていた人も「無農薬なのに」と残念そうだった。認められたのは、ちゃんと母国の検疫で、検査を受けて許可書を持っていた人だけで、64㎏のバナナを持ち込んだ人は、ちゃんとその許可を受けていた。

 たぶん私だけではないと思うが、タイからマンゴーやランブータンをこっそり持ち帰ったことがある。マンゴー1個とかランブータン3個とか、食べ残したものを手荷物に入れていたのだが、これまで見つかったことはなく、そのまま持って帰ってすぐに食べた。でもYoutubeの検疫官の方の努力を見ていると、やはり違法なことはしてはいけないという気になる。

 肉や果物を持ち帰ってはダメということをわかっている日本人は多いが、それでもビーフジャーキーを没収される人は多いそうだ。ただ国によっては(オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど)では、すでに検査済みの証明が袋に印刷されているものもあり、それはOKだそうだ。

 私も娘と一緒によく買って食べたお気に入りのサラミがあるのだが、それを持ち帰れないのが本当に残念だと思っている。チーズもプロセスチーズはOKだが、ナチュラルチーズはだめなので、大好きなハーブ入りのナチュラルチーズも持って帰れない。

 ただ日本は、もし違法物を持ち帰っても、検疫で没収されるだけだが、ネットで気の毒なニュースを見た。11月にニュージーランド、クライストチャーチからブリスベンの飛行機に乗った77歳の女性が、早朝の空港で「チキンレタスサンドイッチ」を買い、着陸前に食べるつもりが眠ってしまったため、すっかり忘れてしまって、税関申告書に記載しなかった。

 でも税関検査を受け、リュックからサンドイッチが見つかった。彼女は係官に「すみません、忘れていました。捨てていただけますか?」と言ったのに、数分待たされた後、「12点の違反、罰金3,300ドル(30万円)」とだけ言われた。

 オーストラリアは肉製品の持ち込みに関して厳しい制限があり、缶詰とレトルト以外の肉製品は禁止されている。そして必ず入国時に申告し、検査を受ける必要がある。旅行者が制限されている食品を正しく申告しない場合、最大で6,260豪ドル(約61万円)の罰金が課される可能性があるそうだ。

 日本も輸入申告のない肉製品などが確認された場合、罰則の対象になり、最高300万円以下の罰金、または3年以下の懲役となっている。でも実際には、かなり悪質でなければ、すべて没収されて廃棄されるだけですむようだ。だからこの77歳の普通の女性のニュースは、ちょっとショックだった。ニュージーランドもかなり厳しい方だが、本当に気を付けなければと思った。

私たちのお気に入りのサラミ
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