今回も結局エアーアジアを使い、追加預け荷物の20㎏は買ったが、座席は指定しなかった。オンラインチェックインができる日、すぐにやってみると、指定された座席は一番後ろから2番目で、2-4-2(何列か前までは3-4-3)の座席の右側窓際。本当は通路側のほうがいいのだが、2席だけならまだマシと思った。

 私の隣には若い女性が座った。座席ポケットにガイドブックを入れたのが見えたので、観光のようだが、連れはいないようだ。私がiPadにダウンロードしていた映画を2本見終わった頃、彼女がトイレに立ったので、私も入れ替わりにトイレに立った。そして戻ってきたとき、座席を間違えて前列のタイ人男性に声をかけてしまい、それをきっかけに隣の彼女と話しだした。といってもずっと話をしていたわけではなく、適当な距離感を感じさせてくれる子だった。

 エアーアジアがどこに停まったのかわからないが、なぜか「To MTB Arrivals Connecting Flights A-G 」と表示のある電車に乗った。空港内にこんな電車があるなんて知らなかった。 

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 イミグレはそれほど時間はかからなかったのだが、スーツケースが出てこない。ターンテーブルのところで30分以上待ったので、その間も話をし続けて、彼女の両替と予約していたSIMカードの受け取りも付き合い、MRTペッチャブリーの駅まで一緒だった。そして最後にラインも交換した。

 彼女の帰国は日曜日だったので、土曜日の夕食を一緒に食べることにした。最後にワットアルンが見える宿に移るとのことだったので、待ち合わせはサナームチャイ駅。トゥクトゥクに乗りたいという彼女の希望で、サオチンチャーまで行き、ワットスタットを一緒に見た。私のラインを見た後、彼女はちゃんと調べて、ここで亡くなった人がいることも知っていた。

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 その後サームヤーンのチュラー学生がよく行きそうな店を3つ候補に挙げておいたのだが、彼女が選んだのはベジタリアンのお店。

空心菜をまだ食べていないとのことで、ここで注文
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ソイミートとたけのこの炒め物
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 そして最後にコーヒーを飲んで別れたのだが、飛行機で一度会っただけとは思えないほど話も弾み楽しかった。

 彼女は転職したあと急に海外一人旅に目覚め、いざいろいろな所へと思ったとたんコロナ。でも去年台湾へ行き、今年初めてタイへ来たと言っていた。最近、若い人の一人旅が減っていると聞いていたので、彼女の話を聞いてうれしかった。

帰ってから彼女から送られてきた写真
宿からこの景色が見えるそうだ
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 バックパッカーだった若いころ、旅先で多くの人と出会い、食事をしたり行動を共にしたりした。最近も一人旅がほとんどだが、自分から話しかけることはほとんどなくなった。だから今回は本当に久しぶりの出来事だ。

 彼女はきっと私の娘くらいの年頃だろう。でも私も、色々な世代の人とも話をし、食事をしてきた。名前や顔は一切覚えていないが、そんなことがあったことは覚えている。そしてすべてではないが話した内容も。人との出会いが、私の旅の活力だったことは事実だ。

 昨日日本に到着した彼女からお礼のラインが来た。私は、「これからも一人旅を楽しんでね」と返信した。二人の会話が、次の彼女の一人旅を後押ししてくれるだろうと信じている。


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