頭部MRIと肺のCTについては、2週間ほど前に終えて、造影剤を使ったCTで少し気分が悪くなったことは書いた。そして先日、担当医の先生の診察があった。前回4年半検診の時、先生から「次、何もなければ卒業です」と言ってもらえたことがうれしくて、今年はがん患者から卒業と信じていた。

 今回予約は1番だったので、9時の診察開始からほどなく名前が呼ばれた。
「頭部MRI、肺のCTとも異常はないですね。もともと治りやすいがんですしね」と言って下さったので、次は「卒業です」の言葉が聞こえると思っていた。でも先生からは、予想していなかったことが発せられた。

 「これで卒業ですと言いたかったんですが・・・。実は、この背骨のところに、腫瘍が見られます。」
えっ?血液検査からも、転移は見つからなかったのでは?

 先生はCTを見せながら説明してさった。
「この背骨の横に2.6㎝ほどの腫瘍があります。でも以前のCTを見ると、2019年の時も見えるんですよ。」
「2019年は、初めてこちらに来たときです。それからもCTは撮っていますよね。去年の4月も。」
「その時は、指摘されなかったんですよ。それに2019年の最初のものと比べて、ほとんど大きくなっていません。」

 先生は私にわかるように絵を描いて説明してくださった。
「神経原生腫瘍の疑いです。でもこれは98%良性で、生死に関わるようなものじゃありません。ただ大きくなると脊髄に近くなるので、手術で取ることになるでしょう。」

 そして来月もう1度詳しいCTを取り、月末の診察で治療方針を決めることになる。悪性ではない、つまりがんではないだろうということだが、それでも先生との話を終えて、ちょっとショックだった。もう大阪がんセンターに来ることもなくなるだろうと思っていたのだ。気持ちが晴れないままいつも通り大阪城に向かい、天守閣を見えるベンチに座りながら、病名を検索してみた。

 先生が書いてくださった場所を説明する病名は「後縦隔腫瘍」、これも聞いたことがない。どちらの病名も調べたが、原因はわからず、良性のものは無症状のことが多く、検診や他の病気の検査がきっかけで見つかることが多いとあった。まさにそうだろう。私に全く自覚症状はないし、がんが見つかったときからあったのに、今まで指摘されなかったのだから。

 良性の可能性が高いが、診断は摘出しなければ判断しにくいらしい。先生からも、手術になると思いますと言われている。それほど大手術でもないので、手術前2日、術後7日で10日間ほどの入院になるらしい。タイのほうが楽だったなあ。手術当日に病院へ行き、確か5日後に退院したはず。日本ももっと短くならないのだろうか。

 がんのとき、次女に言わなかったことで、後でかなり怒られた。だから今回はまず次女にラインをした。ちょうどすぐ返事が来て、「98%良性だから心配しなくても大丈夫だよ」と書いているうちに、自分を励ました気分になり、気持ちが持ち直した。

 「じゃあ美味しいものを食べに行こう」と以前から気になっていた谷町6丁目の洋食屋さんに向かった。前に来た時、かなりの行列であきらめたことがある。でもこの時は、オープン時間前に行けるはずだから大丈夫と思ったら、なんとお休みだった。

 でも近くにちょっとこじゃれたカレーのお店があり、そこでもおばんざい風のランチの写真が店の前に出ていた。

自転車がたくさん停まっているので、地元の人に人気なのだろうなあ
IMG_7591

4月の田舎御前コーヒー付き 1,300円
IMG_7588

右上の揚げ物は、ヒレカツ、エビフライ、コロッケ、鶏唐揚げから
選ぶことができて、ヒレカツにした
IMG_7589
 美味しいものを食べると、もっと元気が出た

 このことをブログに書くべきかちょっと悩んだのだが、私にとっては日記代わりでもあるのでやはり記録しておこうと思う。

 身体の中に余分なできものがあるとはいえ、日常生活にはまったく支障もないし、手術を受けることになっても、それまで何かをしなければならないということもない。手術後も治療は必要ないので、がん手術後と同じように、とにかく動いて体力を戻せばいいのだろう。前回たった一人でそれを乗り切ったことを考えると、今回はもっと気が楽だ。

ブログランキングに参加しています。
もしよろしければ、ポチっとしていただければ、励みになります

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ