リュブリャーナ市内の観光を終え、駅に戻ります。さあスロベニアに別れを告げ、今回のメイン・クロアチアへ。
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 この日の朝、まずザグレブまでのチケットを買おうと駅へ。駅前にはバスターミナルもあるので、バスもいいかな。でもクロアチアの移動はすべてバスの予定なので、やっぱり一度は列車に乗ってみたい。それにバスターミナルの荷物預かりはスーツケース1個で確か€4だけど、リュブリャーナ駅にはコインロッカーは、一番小さなロッカー(€3)でも、私のスーツケースとリュックが十分入る大きさだったので、そっちのほうが便利。とまあ自分に都合よく考えて、チケット売り場に向かいました。

 チケット売り場で、「14:14のザグレブ行きを1枚」と言うと、すぐに買えて€9。えっ?そんなに安いの?バスは€20以上だったのに。でも車両も座席も書いていないけど、まあ空いているところに座れるのかな。大昔ヨーロッパ旅行でユーレイルパスを使ったときは、座席の指定などしなくても乗れたので、ヨーロッパの列車はそれほど混んでないと思い込んだのが浅はかでした。それは1等車の話だし、もう何十年も前のこと。

 30分以上前にホームに着いたけど、列車は定刻より少し遅れて駅にやってきたので、ホームで小一時間ぼーっとしてました。列車に乗り込むと、たまたま一番前の車両で、6人がけのボックスなっているコンパートメントに、前にいたバックパッカーの女性二人が入り、私ももう一つ空いている席へ。これで一息と思ったら、後ろから入ってきた数人に、「ここ私達の席だけど・・・」と言われ、焦る!つまり座席はすでに指定で売られていたんですよ。

 座席難民となったバックパッカー女性たちと私、他数人も車両をのぞきながら後ろへ歩いていく。結局すべての座席はすでに予約で埋まっていると前の女性がおしえてくれた。でもなぜ席がないのに、チケットを売るんだろう。つまり通路に立っていろってことだよね。

 さすがにそれはつらい。ザグレブまで2時間20分ほどだけど、スーツケースとリュックもあるし、さてどうすればいいんだ。ふと見ると、列車には自転車をひっかけて積める場所があり、その角に女の子がひとり座っていた。私も自転車の持ち主らしい男性に、「私もここに座っていい?」と聞くと「No problem」と返事が返ってきた。

 そしてザグレブまでの2時間半、私はずっとその場所の隅に座り続けていた・・・

 途中2回、検札があったけど、パスポートチェックはない。国境超えたはずだよね、なんで?と思いながら、あまりにもおしりと腰が痛くて、声を出す気にもなれない。それにしても、お金をケチろうと思ったわけではないのに、わざわざ過酷な道を選んでしまう私って何?と、2時間ちょっと後悔ばかりしてました。

この自転車と同居していた
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ザグレブ駅
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駅の向かいにあるトミスラフ王の記念碑
クロアチア史上最も有名な王で、ハンガリー攻撃からクロアチアを統一した王
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 時間は17時半。Airbnbまでは約900mなので、スーツケースをひっぱっていこう。早くシャワーを浴びてさっぱりしたいわ。


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