3泊のソウル旅行で、実質観光できたのは1日半です。2日目はいつも通りのワーケーション。この短期間でなぜ仕事を入れる?と言われそうですが、最近になって急に週2回の夜のレッスンを引き受けてしまったのです。そのため、朝90分、午後3時から30分、夜90分と3つのレッスンがありました。その日は朝のレッスンと午後のレッスンの後に、食事をしてショッピングセンターをウロウロしました。

 そして残りの1日半は、王宮とチムジルバン、そして「NANTA」観劇をしました。ソウルにはいちおう5つの王宮があって、昔に行ったことがあるはずなんですが、はっきり覚えていません。ということで、いちばん有名なところへまず向かいました。

景福宮
 1395年に創建された朝鮮王朝最高位の宮殿。1529年文禄の役(豊臣秀吉による朝鮮出兵)で全焼し、270年間放置されていましたが、1867年に建て直されました。でも日本の植民地時代に、日本によってかなり傷つけられ、1915年には、90%の建物が取り壊されました。
 1990年から本格的な復元事業を行ない、昔の朝鮮総督府の建物を撤去するとともに、景福宮の本来の姿を取り戻しつつあります。

光化門
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興礼門
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 この門の右手にチケット売り場がありました。有名な景福宮、昌徳宮は入場料3000ウォンですが、他は1000ウォン、それでこのチケットなら5ヶ所回って6000ウォンです。6ヶ月間有効で、今回メインの2ヶ所は行くつもりだったので、購入しました。

 でも後で気づいたんですが、韓国は65歳以上は無料なんです。だから次来るときは、もう無料になっているはずなので、今回使わないチケットは、不要になりそうです。

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 チケットを買って中に入ったとたん、外が騒がしくなりました。本当は外に出たらチケットは無効になると書いてありましたが、門のところで再入場のためのハンコがもらえました。

守門将交代儀式でした
毎日10時と14時に行われるようです

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 式が終わってから、日本語ガイドツアーに参加しました。日本語ガイドは火曜日以外の10時と14時半で、この日は15人ほどの参加者でした。

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 玉座の後ろには、必ずこの絵があるそうです。右の太陽が王、左の月が王妃を表しているそうです。

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 大事な建物には、必ず守り神としてこれがついています。手前から三蔵法師、孫悟空、猪八戒だそうです。

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これはオンドルの煙突 すべての居住殿にオンドルはあるようです

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外に出るときは、守門将の方々が身動きもせず立っておられました
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昌徳宮
 1405年に離宮として建てられました。ここも文禄・慶長の役(1592-1598)で全焼したものの、1611年には再建され、景福宮の代わりにここが正宮殿でした。
 陰陽五行思想に基づいた緑・青・赤・黄・白に建造物を塗る「丹青」が施された王宮と、風水の考えに基づいた美しい庭園は、国宝に指定されています。1997年には、韓国の歴史と文化を象徴する重要な建造物として、ユネスコの世界遺産にも登録されました。

敷地に入るとこんな立派な木がありました
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 ここの日本語ガイドツアーは水金日の11時からだけだったので、毎日行われている英語ガイドツアー(10:15  13:15)に参加しました。実はもともと英語のツアーの方に参加したいと思っていました。というのは、昔、日本語ガイドツアーに参加したことがあり、そのガイドさんは、豊臣秀吉の朝鮮出兵も、日本の統治時代のことも、かなり言いにくそうにしていたからです。だから英語ツアーで日本人だと言わなければ、ニュアンスも変わるかもと思ったのです。

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写真は、昌徳宮とあまり変わりませんが・・・
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こちらは1611年に再建された当時のまま残っています

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建物の名前は覚えていないのですが、確かここは王様の趣味の部屋

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 昌徳宮には、日本人皇族に生まれ、朝鮮王朝最後の皇太子に嫁いだ李方子さんが暮らした「楽善斉」という建物があります。昔、日本語ガイドさんは詳しく話してくれましたが、英語ガイドさんは、ほとんど触れることなく終わってしまいました。

これかどうかわかりませんが、こんな感じの建物だと思います
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この建物の入口の部分は、車道が後から追加されています
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宗廟
 儒教の聖地といわれているのが、ここ宗廟で、ドラマ「宮廷女官チャングムの誓いのロケ地になったところです。と言っても私はそのドラマは見ていないのですが。朝鮮王朝(李氏朝鮮)歴代の王と王妃の位牌がまつられています。
 1392年に儒教が国教となり、ソウルが都となり、その翌年に宗廟が建てられました。正殿に19人の王と王妃が祀られていますが、国王が亡くなり位牌が増えるたびに増築され、101mもある長大な建築は、単一の木造建築物として世界最長だそうです。

ここへは紅葉を楽しみに来た感じでした

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永寧殿
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正殿 残念ながら復旧工事中

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 この三ヶ所は、それほど離れていないので、一日で回ることもできます。私は一日観光をした日の朝に景福宮へ行き、帰国日の朝に昌徳宮と宗廟へ行きました。どこもあまり時間をかけませんでしたが、もう少し歴史を調べて、また行ってもいいかなと思います。