「ゼロで死ねるか」という特集記事が載っていたのは、昨年11月のこと。5回シリーズだったその記事を、切り抜いて保管している。ブログネタにしようと思っただけでなく、じっくり考えようと思ったためだ。
第1回は、20億円を残して亡くなった93歳の男性のこと。5年前に奥さんを亡くし、都内のマンションで一人暮らしをしていて、倒れていたところを証券会社の担当者が発見し、病院へ搬送したがそのまま亡くなった。その男性は税理士から「死後事務手続きをしておいたほうがいい」とアドバイスされていたが、「まだ早い」と断っていたようだ。
親、兄弟など相続人はすでに他界し、自治体で火葬され、無縁遺骨として保管された。知人にでも後で遺言書が見つかり、死後手続きを頼んだ知人に数千万を遺贈し、残りは「すべて公的な団体へ寄贈する」という遺言が有効になった。
もう一人の子どものいない女性は、亡くなった夫とともに高級老人ホームに入り、月額22万円ほどを支払っている。自分の年金でその支払いもまかなわれており、夫の遺産は残ったままだ。それでも夫が亡くなる前の7か月間、毎月70万円もの医療費を支払っていたので、自分が100歳まで生きると想定すると、貯金に手を付けられないし、もう「足が弱り旅行も行けない」。この女性も「ゼロで死ぬ」ことはないだろう。
第2回は3億円の資産を持ちながら身寄りがないまま認知症を発症した80歳男性のこと。ケアマネージャーが介護施設の入所資金を男性の銀行口座から引き出そうとしたが、口座は凍結されており、その男性は最低限の公的な介護しか受けられなかった。認知症になると、家庭裁判所が法廷後見人を選ぶことになるが、手続きにかなり時間がかかるそうだ。
第3回も悲しい話が載っていた。和菓子店を経営していた83歳の女性が亡くなり、3歳下の妹に全財産を残すと遺言書を用意していた。生前、その姉は貧しい年金暮らしをしているように見えたので、妹は食事や病院へのタクシー代の援助などをしていた。でも遺品整理をしていると、預金や株などが1億5千万も残っていて、妹は「80歳近くになってこんな大金をもらっても・・・」と喜びより悲しい気持ちのほうが大きかったという。
日本人男性の健康寿命は72.68歳で死亡最多年齢が88歳。女性は75.38歳と93歳。つまりお金は70代前半までに使わないと、使えなくなるということだ。両親のことを考えても、父の遺産はそのまま母に渡り、家だけを母、弟、私の三人で相続した。まあ我が家は大した額ではないが、父が亡くなったときすでに80代に入った母には、大きなお金の使い道がない。昭和ヒトケタ生まれの父は、あまり贅沢もせず、お金のかかる趣味もなかったので、残された母が十分暮らしていけるだけのお金は残してくれた。
母はまだまだ元気だが、ゼロで死ぬことはありえないだろうから、今のうちに、母が納得いく額のお金を、どこか公的な機関に寄付するよう、遺言書を書いたらと勧めてみようかと思う。でも嫌がりそうだなあ。
記事は2024年11月19日から始まった朝日新聞の特集記事「ゼロで死ねるか」より
第1回は、20億円を残して亡くなった93歳の男性のこと。5年前に奥さんを亡くし、都内のマンションで一人暮らしをしていて、倒れていたところを証券会社の担当者が発見し、病院へ搬送したがそのまま亡くなった。その男性は税理士から「死後事務手続きをしておいたほうがいい」とアドバイスされていたが、「まだ早い」と断っていたようだ。
親、兄弟など相続人はすでに他界し、自治体で火葬され、無縁遺骨として保管された。知人にでも後で遺言書が見つかり、死後手続きを頼んだ知人に数千万を遺贈し、残りは「すべて公的な団体へ寄贈する」という遺言が有効になった。
もう一人の子どものいない女性は、亡くなった夫とともに高級老人ホームに入り、月額22万円ほどを支払っている。自分の年金でその支払いもまかなわれており、夫の遺産は残ったままだ。それでも夫が亡くなる前の7か月間、毎月70万円もの医療費を支払っていたので、自分が100歳まで生きると想定すると、貯金に手を付けられないし、もう「足が弱り旅行も行けない」。この女性も「ゼロで死ぬ」ことはないだろう。
第2回は3億円の資産を持ちながら身寄りがないまま認知症を発症した80歳男性のこと。ケアマネージャーが介護施設の入所資金を男性の銀行口座から引き出そうとしたが、口座は凍結されており、その男性は最低限の公的な介護しか受けられなかった。認知症になると、家庭裁判所が法廷後見人を選ぶことになるが、手続きにかなり時間がかかるそうだ。
第3回も悲しい話が載っていた。和菓子店を経営していた83歳の女性が亡くなり、3歳下の妹に全財産を残すと遺言書を用意していた。生前、その姉は貧しい年金暮らしをしているように見えたので、妹は食事や病院へのタクシー代の援助などをしていた。でも遺品整理をしていると、預金や株などが1億5千万も残っていて、妹は「80歳近くになってこんな大金をもらっても・・・」と喜びより悲しい気持ちのほうが大きかったという。
日本人男性の健康寿命は72.68歳で死亡最多年齢が88歳。女性は75.38歳と93歳。つまりお金は70代前半までに使わないと、使えなくなるということだ。両親のことを考えても、父の遺産はそのまま母に渡り、家だけを母、弟、私の三人で相続した。まあ我が家は大した額ではないが、父が亡くなったときすでに80代に入った母には、大きなお金の使い道がない。昭和ヒトケタ生まれの父は、あまり贅沢もせず、お金のかかる趣味もなかったので、残された母が十分暮らしていけるだけのお金は残してくれた。
母はまだまだ元気だが、ゼロで死ぬことはありえないだろうから、今のうちに、母が納得いく額のお金を、どこか公的な機関に寄付するよう、遺言書を書いたらと勧めてみようかと思う。でも嫌がりそうだなあ。
これは先週土曜日の子ども食堂
サンドイッチ(サニーレタス、キュウリ、ハム、炒り卵)、唐揚げ、ポテトフライ
キャベツとツナのサラダ、ミネストローネ(玉ねぎ、人参、ネギ、キャベツ、ソーセージ)
コーンごはん、チョコ入りミニパン

nakko
が
しました