私は30代半ばで胃のポリープが見つかって以来、ほぼ毎年胃カメラ検査をしている。だから胃の検査は12月の予約を取ってもらった。肺は来月、がんセンターの定期検診があるので、その時にまたCTを撮る。
普通レントゲンを不要とする人はほとんどいないようで、受付で確認され、受診の時にお医者さんにも確認された。それで「肺がんの手術をしているので、経過観察中です」と言うと、「たばこ吸ってたの?それとも受動喫煙?」と聞かれ、ちょっと違和感を感じた。
そのお医者さんは内科の開業医の方なので、がんの専門ではない。でもお医者さんでも、「肺がん=喫煙者」と考えている人が多いのだということを再認識したのだ。これまで、「肺がん」になったというと、私をよく知らない人だと「たばこ吸ってたの?」と何度か聞かれた。知人は私が全くたばこと縁のない生活をしていることを知っているので、逆に「たばこを吸わないのになぜ?」と聞かれた。確かに私も、「肺がん」と言われた時に、たばこを吸ったこともないし、周りにもいないのに、なんで?と思ったことを覚えている。
このグラフを見ると、確かに喫煙経験者のほうが肺がんリスクが高いのはわかるが、実際、女性のがん患者の75%は喫煙経験がないのだ。私のがんは非小細胞肺がんという分類の中の、腺がんで、これは肺の「肺野部」と呼ばれる部分に多く発生し、X線検査で見つかりやすいがんで、女性の肺がんに多く見られるそうだ。
たばこを吸わなくても「肺がん」になる可能性はある。最近は自分ががんの手術をしたことも忘れてしまいそうになっているので、あまり人に言うことはなかったが、やはり周りの人に、ちゃんと検診は受けるべきだと言わねばと思う。実際、私はタイの大学の集団検診で受けたX線検査で、異常を見つけてもらえたのだ。
検診に行ったことで、久しぶりに自分ががん患者だったことを実感した。「まだ若いのに珍しいね」とかも言われたが、でも若い人でも肺がんになることもある。娘たちにも、「遺伝」という可能性がないわけではないから、検診を受けるようにと言い聞かせたが、次女はその機会がないままかもしれない。今度日本に帰ってきたら、実費でも子宮頸がんの検査を受けさせようと思う。
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