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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

Feeling

今年は自分の断捨離を目標にすべきかも・・・

 今年の旅行については、まだブログには書き始めていませんが、それよりやらなきゃなーと思うことがあります。

 私は過去2回日本を離れて生活したことがあり、帰国後にかなり断捨離をしたつもりでした。1回目は3年間のオーストラリア生活から戻ったときです。3年間は限られたモノや洋服で生活できていたので、日本の家にある無駄なものが目について、大量に処分しました。でも持ち帰ったものも多かったので、このときはそれほどモノが減ったとは言えませんでした。


 そして2年半前、タイから戻ったときも、かなりの洋服や雑貨類を処分したつもりだったのです。でもクローゼットを見ると、全然服なんか買ってないと思っていたのに、やはり夏物は増えていて(タイで買ったり、日本で買ったり)、冬と春のコートも買っていました。それほど高いものではありませんが、やっぱり確実に増えています。

 タイに行くと、つい服を買ってしまうんですよね。今回は、服はあまり買っていませんが、旅行用のリュックとショルダーバッグ、サンダル(以上は世界一周旅行も考えて)を買ったし、PC関連の小物もいくつか買いました。やっぱりモノは増えていくばかり・・・。

 そして今年の初めに決意したことの一つは、アルバムの処分です。私はまだ大きなアルバムに写真を貼り付ける時代に生きてきたので、バックパッカー時代のアルバムが10冊くらいあるのです。確かに1ヶ月以上の旅行に行くときは36枚撮りのフイルムを20本ほど持って行ったものでした。当時の現像代が高かったこと・・・。

 お正月に実家に行ったときに、そのアルバムは持ち帰りました。まだ見ていないのですが、1回の旅行で10数枚程度残して、残りを処分できるといいなと思っています。もっと子供時代のものは、1年に2,3枚でいいかなと思います。

 何十冊ものアルバムを残したら、どれほど娘たちに迷惑をかけるかと思うと、今年中に何とかしようと決めています。と言いながら、まだスタートしていないんですけど。

 私が初めてタイに行ったのは、確か1982年の3月でした。確かチャクリー王朝200年記念とかで、工事だらけで、ワットプラケーオもかなり工事していました。

アルバムの写真をスマホで撮ったので、かなり粗い画像ですみません
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短期滞在中のアテンドはプラマイゼロ?

 月曜日に来た友人は、土曜日の深夜便で大阪に戻りました。到着便は15時45分着のTGだったので、家を15時に出ればいいと思っていたのに、ネットで確認すると到着予定が14時50分に変わっていました。1時間も早く着くなんてあり!?と慌てて家を出ました。

 実はその日タイ国内のEMSを送りたいと思っていて、去年も利用した郵便局へ行こうと思っていたのに時間がなくなったと慌てたんですが、「空港に郵便局があるはず」と気づきました。

 空港の郵便局は、Google mapとは違っていて、到着フロアの2階でした。でもエアポートリンクからいつも行く到着フロアのあたりに行くと、いったん外に出ないと一番右のゲートに入れませんでした。そして中に入り、EMSを郵送し、出迎えのゲートあたりに行って、警備員がいるところを通ろうとすると、止められました。
「パスポートは?」
「運転免許証でいいですか?」
「だめ」
ということで、そこから出られなかったんですよ!

 でもちょうど搭乗客が出てくる場所の横だったので、そこで待つことにしました。彼女には、到着したら空港のWiFiにつないでと前日にラインしておきましたが、その場で送った私のラインは既読にならない・・・。
まあそれでも何とか彼女を見つけ、無事アテンドが始まりました。

 そして昨夜は深夜便だったので、早めに空港へ向かいました。彼女は旅行社でチケットを買っていて、なぜかチケット番号や予約番号を入れてもオンラインチェックインはできなかったので、カウンターに行く必要があったことと、VAT(税金還付)の手続きもしなくてはならなかったので、空港に着いたのは4時間も前でした。

 私は1度だけVATの書類を作ってもらったのに、イミグレの前にVATの印をもらうのを忘れたので、VATを請求ができませんでした。今回はちゃんとネットで調べて、出発フロアの一番右端でした。

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 その後チェックインカウンターに並び、通路側の希望も伝えて搭乗券もゲット、そして軽く食事をして21時過ぎに別れ、帰宅したのは22時15分ごろでした。

 楽しかったのは本当です。彼女とは10歳の時からの親友なので、人生のほとんどです。今は頻繁に会うことはなく、年1度会うかどうかですが、結婚前は何度か一緒に旅行をしていました。その後はコロナ前にバンコクに来たとき(確か4泊)と今回(5泊)が一番長く過ごした時間です。

 そして終わってみて、実はぐったりしています。独身時代に国内を旅行しているときは、50-50のような役割分担で、とても居心地がよく、ケンカをしたこともなかったんですが、確か最初の海外旅行で香港マカオに行ったとき、最終日にちょっとケンカになったことを思い出しました。やはり海外だと、私の負担がかなり増えるので、彼女の要望に応えるのがだんだん面倒になったのです。

 日本から逃げてリラックスするためにバンコクに滞在しているので、そこで「アテンド」という特別なタスクを入れるのはバカじゃないのと言われそうですが、負担はかなりあったものの、やはり親友と過ごす6日間は最高に楽しかったです。

 ただ今後彼女と海外旅行をすることはないかなと思いました。単にツアー旅行に参加するだけなら相手の「旅行能力」が低くても何とかなりますが、個人旅行で行くときは、やはり相手も個人旅行をできるだけの人じゃないとしんどいです。まあそれは私が一人旅が好きで、好き勝手に旅行しているためですが。

 楽しかった上、食事はすべて彼女がごちそうしてくれたので、文句を言ってはいけないですね。長年の親友との大切な時間が増えたことをいい思い出にします。


キャッシュレス、IT社会は高齢者の詐欺被害を増やしている

 福岡で見た映画「Bee Keeper」は、主人公が恩義を感じている高齢女性が、PCが動かなくなりコールサービスに電話して、そこで詐欺で全財産を失い、自殺するところが始まりだった。そして今日ネットニュースを読んでいたら、日本とイギリスの高齢者詐欺のことが載っていた。

写真は全く関係ないですが、バンコクに着いた夜買いました
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 滋賀県の76歳の男性が、パソコン画面に「ウイルスに感染しています」と表示が出たため記載されていた番号に電話したところ、片言の日本語を話す男から「わずかな金額さえ支払えば対処できる」などと言われた。男性は指示に従い、画面上に指定された口座番号やインターネットバンキングのパスワードを入力したところ、同日中に990万円が他人の口座へ送金されたとのことだ。

 イギリスの方は、高齢者でなくても引っか買ってしまう可能性が高い。70歳の女性が病院の予約に遅れそうで急いでいた。3ポンド(584円)の駐車料金を払うためにQRコードを読み取り、氏名とメールアドレスの入力を求められた。そしてその後、またログイン画面が表示され、支払いが失敗したと思った彼女はまた情報を入力した。

 その夜、ゲーマー向けのサブスクリプション2件に登録されたというメールが届き、それは3ポンドの決済だったが、3日後に17.49ポンドで自動更新される仕組みになっていた。調査の結果、この駐車場はQRコードを採用しておらず、コードステッカーが貼られていたようだ。

 偽のQRコードが貼られているという話は、これまでにも聞いたことがある。タイでは、もう屋台でもQRコード決算ができるので、私もかなりの率で使用しているが、もし偽のQRコードが貼られていたら、すぐにそれがわかるのだろうか。小さな店では、決済完了の画面を写真に撮って確認してくれることが多いが、それもやらないお店で、込み合っていたらわからないのではないだろうか。
 
 私は2年ほど前から、高齢者にスマホを教えるNPO法人に属しており、月1,2回講師ボランティアをしている。そこに参加される方は、スマホはラインを少し使える程度で、友達登録もQRコードの読み取りも知らない人が多い。でもそこで使い方を習っても、高度な詐欺には対応できない可能性が高い。だから結局イタチごっこになってしまう。

 私たちは、詐欺にひっかからないよう注意喚起をするしかないが、結局、若い人でも詐欺にかかるのだから、IT社会になればなるほどリスクも上がる。自分自身も気をつけなければと思う。

2日目の昼に、ホァイクワーン市場で買ってきたカオソーイ
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バンコクに住んで、アテンド中?

 今回は、バンコクに4週間滞在予定です。母のことを考えると、2か月も日本を留守にするのは、ちょっと難しいかなと感じ、いつもならバンコクとチェンマイで2か月という予定を、前半のバンコクだけにしました。

 そして昨年、一昨年は、バンコクから他国で出てチェンマイに戻るというパターンだったので、スーツケースも機内持ち込みサイズでしたが、今回は4週間滞在なので、ワンサイズ大きいスーツケースで来ました。バンコクで快適に暮らすためのグッズは、かなり持ち込んでいます。

 普通の旅行では持っていかない、包丁、果物ナイフ、シリコンスチーム容器、レンジで使える保存容器、レンジ用炊飯器など調理関係。電動歯ブラシとちょうど去年Lazadaで買ったウォーターピック。そして仕事用に、大きい方のヘッドフォン、スタンドライト(これも去年Lazadaで購入)、紙の教科書(すべてiPadにKindleで入っていますが)。そしてカーブスのトレーニンググッズ(まだ全然使ってません)と最近握力が落ちてきたので、100均で買ったハンドグリッパー(ホントに、使うんかい!?)これだけあれば、私の日常生活は日本といるときと変わらないはず!

 月曜日夜遅くにこのアパートに着き、火曜日は午前中に買い物をして、夜は友人と食事をしに行きました。場所は昨年も他の友人と行ったチムチュムの店。

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 その友人はもう40年ほど前にタイへ向かう飛行機で出会いました。以前、ブログに書いたかもしれませんが、お互いバックパッカーで旅行をしていて、旅から帰るたびに会って話をしました。私が大学で教えていたとき、2回ほど遊びに来てくれて、その後彼女はベトナムのホーチミンで3年間ほど働き、仕事を辞めた今、ホーチミンでベトナム語を勉強しています。 今回はベトナムもテト休み(正月休み)と私のバンコク入りが重なったので、彼女もバンコクに遊びに来ることになりました。

 私が27日に彼女が28日に到着だったので、その日にチムチュムを一緒に食べ、木・金は私のアパートに泊まり、一緒に出かけました。そして今日、早めの夕食をアパートで食べた後、彼女はホーチミンに戻りました。

 彼女はバンコクに何度も来ているので、日本から来る人をアテンドするのとはずいぶん違いますが、彼女の希望に合わせて出かけていると、なんだかバンコクに住んでいた時の気分に戻りました。まだ来て1週間も経っていないのに、ここは去年も滞在したので近くのお店もわかっているし、アパートの部屋も使い慣れた感じがします。

 この滞在の最後の週に、また日本から友人が来ます。その友人も、コロナ前に一度遊びに来ているので2回目ですが、どこをアテンドするか、今考えているところです。そして今週は中国正月のため、中国人2人がいる3人グループのレッスンがキャンセルになったのですが、来週からはまた週5回のレッスンをしながら、バンコクで「暮らす」ことになります。

 もうすでに1週間ちかく経ちましたが、あと3週間ちょっとのんびりバンコク暮らしを楽しみます。

娘たちの会話を聞いて、自分たちの将来も考える

 この土日が次女がニュージーランドへ戻る前の最後の週末だ。ということで、昨日は長女に会いに行ってきた。長女とはお正月の集まりで会っただけで、その前はもう8月の結婚式だけだと思う。私は実家が近かったこと、最初から姑と同居していたこともあり、結婚後も月1回は実家に顔を出していたが、長女はそんな気はさらさらないようだ。

 長女を迎えにいって、そこから私の車で娘たちが相談して決めたお店へ。予約は受け付けておらず、オープン前から順番のチケットを取って待つらしい。ということで、長女が先にチケットを取りに行ってくれた

 私たちが開店5分前に着くと、すでに車が7,8台。かなり人気の店らしい。「TUKUHIKO」という名前で、JR草津駅から2.8kmとあるので、歩くにはちょっと遠い。

長女のオススメの「旬華三段おべんとう」1800円
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 話はまず次女が福岡大学で実験に参加させてもらった話。はっきり言って長女も私も文系人間。次女の話す昆虫の生態学は、頭に入ってきづらい。でも長女の話になると、やはり同業者(長女は支援学校教師)、次女が聞いてくる質問は、私でも答えられるものも多い。

風呂敷を開くと、こんなお弁当でした
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 二人はそれぞれ過渡期というか、ある決断をしようとしている。昨年結婚した長女は、「家orマンション」を買うべきかどうか。今は夫くんと二人なので、2LDKのマンションを借りているが、このまま賃貸で過ごすのか、自分たちで所有するのかを悩んでいる。

 次女は博士課程も終え、ポスドクという仕事に応募しようとしているが、それをどの大学にすべきか迷っている。

今日のお弁当のメインは、ヒレカツとエビフライ
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 なんだか二人共、すっかり私たち親の手を離れたなあと実感した。多少のアドバイスはできるかもしれないが、決めるのは彼女たちだ。長女夫婦は、定年まで滋賀県を離れることはないだろうから、大阪には戻ってこない。次女は、一時的に日本の大学で働くことはあるかもしれないが、ずっと海外で働きたいと思っている。ということは、今の家は、私たちが元気なうちに整理して処分しないといけないのだと思う。

この肉じゃがはそぼろ肉がカレー味で美味しかったです
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 まあでも娘たちの都合で私たちの将来を決めるわけではないので、5年以内には家の処分を考え、サイズダウンした家かマンションに移りたいと思っている。その前かその後かはわからないが、実家の整理と処分も考えなくてはならないだろう。

 実はまだ長女達夫婦には子どもがいないのだが、神の思し召しとは言え、来年くらいには、初孫の顔を見せてもらいたいとも思う。これも自分の体力が落ちてからだと、走り回る子どもを追いかける自信がない。

 自分たちの近い将来のことではあるが、母の介護状態、娘の出産、育児と、私たちだけで計画を立てたり予想するのは難しい。まあなるようにしかならないのだろう。

長女のところを出たのが5時半ごろだったので
帰りに食べたゴマ醤油ラーメンを食べました
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博多の豚骨よりこっちの方が好きです
 

鬼才デビット・リンチ監督 逝く

 私が映画を一番見ていたのは、大学を卒業して結婚するまでの数年間だったと思う。当時は大阪にも2本立て、3本立ての名画座があり、毎週末通っていた。だから1970年代から1990年代のアメリカ映画は、かなり見たと思う。

 その当時に圧倒された映画のひとつが、アカデミー賞も取った「エレファントマン」で、その時に初めてデビット・リンチ監督の名前を知った。以後も彼の作品は何本か見たが、映画よりも一生忘れられないほどの衝撃を受けたのが、ドラマ「ツイン・ピークス」だった。

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    日本ではWOWWOWで放映されたそうだが、私はレンタルビデオ(これも懐かしい響き)ですべてのシリーズを見て、その後作られた映画も見た。でも最後まで見たにも関わらずわからないことだらけで、どんな結末だったか覚えていない。なのにその中のいくつかのシーンをはっきりと思い出すことができる。

 今からもう35年も前のドラマで、それを知っているのはある年齢以上だと思うが、見た方がいたら、その感想を聞いてみたい。当時、私の周りには「ツインピークス」を見た人がいなくて、見た後の「悶々とした気持ち」を誰に話すこともなかったのだ。

 もうレンタルDVDでもないだろうなと思い、ふとアマゾンプライムを検索してみると、1990年のシーズン1,2だけでなく、2017年のリミテッド・イベント・シリーズも見れることがわかった。これはヤバい。またハマってしまいそうだ。

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「大阪府立高全校で短期留学実施」という大阪府の無駄遣い

 この週末は、金曜は母の病院付き添いとお出かけ、土曜日も母のボランティアの小学校茶道教室のお手伝い、そして昨日の午前中は4月から参加しているシニア講座と忙しかった。そして急に寒さがひどくなって低血圧の片頭痛まであったので、昨夜はブログも書けず夜は9時過ぎにベッドに入った。明け方に目を覚ましたものの、久しぶりによく眠れて、今日は元気になったので、少しほっとしている。というのは、今週は娘につきあって、福岡に行く予定があるのだ。(そのことは、またおいおいブログで・・・)

 3日ほど前のニュースで見たのだが、大阪府がとんでもなくバカなことを発表した。大阪府教育庁が、全府立高校で提携する海外姉妹校に短期留学させるというのだ。令和7年度から3年かけて全148校で姉妹提携を進め、1校あたり20人が10日間ほど留学し、府教育庁が一人当たり10万円の補助を出す。現地でコミュニケーションを図り、高校生の英会話能力向上を目指すらしい。

 まずここで大きな疑問。今NZから一時帰国中の娘にもこの話をしたら即この反論。
「ありえへん!10日間で英会話能力向上って何考えてんの!? それにNZに来てる若い子はすぐ日本人で集まるから、英語もうまくなるわけないやん。」
 そうたった10日間の短期留学は、単に観光旅行にしか過ぎないのだ。

 府教育庁によると7年度はすでに海外姉妹校がある49校で短期留学を始め、残りの高校では姉妹提携校を探しオンラインで交流を始める。10年度からは約5億円の事業費を見込み、全校で短期留学を実施する。

 円安傾向で渡航費が高騰し、学校単位や生徒個人で海外留学を計画しても実現が難しくなっているため、短期間でも海外での学びを後押しすると、吉村知事が全府立高に海外姉妹校を導入すると提案し、教育庁が具体案としたのがこの計画だとのことだ。

 私は高校教員のとき、2つの学校で国際交流の担当として、語学研修の関するすべての仕事をしたことがある。これは本当に大変な仕事だった。もちろん私一人ではなく、国際交流委員会という5人ほどのグループで行ったのだが、新学期の4月から実施の8月、そして事後手続きも含めて、かなりの仕事量だった。

 あの大変な仕事を、それでなくてもブラックすぎて教員志望者が激減している今、現場に押しつけてくる大阪府は何もわかっていない。そして1校あたり20人で一人10万円の補助というのも何なんだと言いたい。
 
 私が国際交流を担当していた2010年代前半、オーストラリアへの語学研修10日間の費用は30万円ほどだった。姉妹校提携をしている学校なので、お互いホームステイをすることになっており、宿泊費は含まれていない。ただし、翌年必ずホームステイを引き受けられる家の生徒が優先だった。10日間のうち初日と、ホームステイをさせてもらっている生徒たちも一緒に行く観光はこちら持ちなので、結局30万円を下回ることはなかった。

 円安の今、オーストラリアで同様のことをすると40万円ほどするのではないだろうか。先日行ったケアンズの有名な観光地のツアー料金は15,000円以上だったし、水族館に入るだけで5,000円だった。

 大阪府が10万円の補助を出すにしてもオーストラリア、ニュージーランドなら10日間で40万以上なので、30万円は自己負担だし、パスポートやETAS、旅行用品の費用もあと3-4万円はいるだろう。

 私は5つの高校で教員として働いたが、そのうち3つはいわゆる「困難校」だった。今の公立高校は、進学校の生徒たちの経済状況がはるかに恵まれている場合が多い。学力があまり高くない「困難校」の生徒の家庭が、果たして30万円ものお金を子どもに出すことができるのだろうか。

 逆に希望者が20人を超える学校はどうするのだろう。学校側としては、抽選しかないと思うが、結果も運とは言え、納得がいかない子もあるだろうし、それが原因でいじめとかにならないだろうか。

 私の恩師でもある大学の先生がこうおっしゃっている。
「10日間海外へ行けば英語力が向上するなんて、しょうもないバラマキ人気施策で負の遺産をごまかそうとしても無理。20人のための教育。」
「府内の公立高校の約半数が昨春の入試で定員割れをしている原因は、吉村知事の馬鹿げた施策のせいであることを認識できていない限りこういう事態が続く。」

 私の知人は、もうかなりがリタイヤしているので、知り合いで実際にこの業務につく人はいないかもしれない。でも今後もますます教員希望者が減っていくのではないかと危惧している。
 

お正月に娘の夫くんがプレゼントをくれました
名古屋の「ハイキュー展」で買ってくれたそうです
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ハイキューをご存じない方は「何これ?」かもしれませんが、
私が押しのキャラ、「及川徹」ボールペンです




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