今年8月に行われた高校の全国大会で、登録していない選手を競技に出場させ、学校を失格させて、その事実を高校の管理職に報告しなかったとして、新潟県教育委員会がその教諭に減給3ヶ月の処分を下したそうだ。
その教諭は、コロナ禍には感染対策などから登録していない選手でも直前に入れ替えできる大会があったため、今年の大会もそうだと思いこんでいたそうだ。大会前日に誤りに気づいたものの、「自分のミスで生徒が出場できなくなることを生徒に伝えられなかった」ため、その生徒は出場し、競技後大会本部から指摘があり、学校は失格になった。そしてこのことを、自分の口で管理職へ報告しなかったのだ。
確かに、誤りに気づいた時点で、該当生徒に謝るべきだった。 でも教師という生き物は、自分のミスを認め、生徒に謝るのが苦手なのだ(これは自戒も含めている)。そして夏休み中だったためもあるかもしれないが、そのことをすぐに管理職に報告しなかったことは、やはりミスだと思う。
でも部活動は教員の「本務」ではないのだ。私も長年運動部の顧問をしてきたが、ずっと「本務でない」と言われてきた。なのに、本業の授業よりも多い時間を部活動に取られてきたと思う。
その8月の大会が何か公にされていないが、どんな運動部でも、年に数回の公式戦があり、そのたびに選手登録をして申込手続きをしなければならない。お金も払わなければならないので、いつも勤務時間外の夜や休日に、コンビニに払込にいった。
新年度の登録はかなり手間で時間もかかる。生徒の個人情報(氏名、生年月日、学年)を入力し、顧問(教員)とコーチ(卒業生や外部の人)の登録もしなければならない。私は何十年もやり続けていたので、体育連盟のHPでする登録作業も、それほど苦にはならなくなったが、それでも部員が多いときは、1時間以上かかることも常だった。
しかもこの登録は、教員がとても忙しい4月中にやらなければならないのだ。もし新しく顧問を引き受けた場合(それが決まるの4月8日ごろ)、新学期の膨大な事務作業に加えて、顧問の仕事もしなければならない。私も、ほとんど休日の部活の後、がらんとした職員室でその作業をしていた。
先に書いたように、その教師は確かにミスをして、その報告を怠った。それは責められても仕方がないが、ボランティア仕事である部活顧問の仕事で、なぜ減給という懲戒処分を受けなければならないのだろう。
部活の顧問をしたくないと考える教師はたくさんいる。こんなことがあると、ますます教師になんてなりたくないと思う人が増えるのではないだろうか。そして教員志望者が減れば、本来教師に向いていない人物まで、教員として採用されてしまうかもしれない。
今、教員に時間外手当がつかないことを、変えようとする動きもある。でも私は教員の仕事が不人気なのは、賃金ではなく忙しさのためだと思う。だからとにかく教員を増やして、部活の顧問も、ひとつの部活に複数の教員を配置できれば、ミスも減るのではないだろうか。
その教諭は、コロナ禍には感染対策などから登録していない選手でも直前に入れ替えできる大会があったため、今年の大会もそうだと思いこんでいたそうだ。大会前日に誤りに気づいたものの、「自分のミスで生徒が出場できなくなることを生徒に伝えられなかった」ため、その生徒は出場し、競技後大会本部から指摘があり、学校は失格になった。そしてこのことを、自分の口で管理職へ報告しなかったのだ。
確かに、誤りに気づいた時点で、該当生徒に謝るべきだった。 でも教師という生き物は、自分のミスを認め、生徒に謝るのが苦手なのだ(これは自戒も含めている)。そして夏休み中だったためもあるかもしれないが、そのことをすぐに管理職に報告しなかったことは、やはりミスだと思う。
でも部活動は教員の「本務」ではないのだ。私も長年運動部の顧問をしてきたが、ずっと「本務でない」と言われてきた。なのに、本業の授業よりも多い時間を部活動に取られてきたと思う。
その8月の大会が何か公にされていないが、どんな運動部でも、年に数回の公式戦があり、そのたびに選手登録をして申込手続きをしなければならない。お金も払わなければならないので、いつも勤務時間外の夜や休日に、コンビニに払込にいった。
新年度の登録はかなり手間で時間もかかる。生徒の個人情報(氏名、生年月日、学年)を入力し、顧問(教員)とコーチ(卒業生や外部の人)の登録もしなければならない。私は何十年もやり続けていたので、体育連盟のHPでする登録作業も、それほど苦にはならなくなったが、それでも部員が多いときは、1時間以上かかることも常だった。
しかもこの登録は、教員がとても忙しい4月中にやらなければならないのだ。もし新しく顧問を引き受けた場合(それが決まるの4月8日ごろ)、新学期の膨大な事務作業に加えて、顧問の仕事もしなければならない。私も、ほとんど休日の部活の後、がらんとした職員室でその作業をしていた。
先に書いたように、その教師は確かにミスをして、その報告を怠った。それは責められても仕方がないが、ボランティア仕事である部活顧問の仕事で、なぜ減給という懲戒処分を受けなければならないのだろう。
部活の顧問をしたくないと考える教師はたくさんいる。こんなことがあると、ますます教師になんてなりたくないと思う人が増えるのではないだろうか。そして教員志望者が減れば、本来教師に向いていない人物まで、教員として採用されてしまうかもしれない。
今、教員に時間外手当がつかないことを、変えようとする動きもある。でも私は教員の仕事が不人気なのは、賃金ではなく忙しさのためだと思う。だからとにかく教員を増やして、部活の顧問も、ひとつの部活に複数の教員を配置できれば、ミスも減るのではないだろうか。