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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

一時帰国

国民健康保険の海外療養費を申請した

 今回は一時帰国ではないけれど、コロナがなく毎年一時帰国していたら、このトピックはもっと前に書いていたはずのことだ。だから、カテゴリーは一時帰国にしておいた。

 5年前にタイへ行ったとき、住民票は抜いていった。でもがん手術をして一時帰国した時に、住民票を戻し、国民健康保険に加入した。当時夫は働いていたので、扶養家族に入るという手もあったが、そちらの方が手続きに時間がかかり、大阪がん病院の予約に間に合わないと思ったからだ。

 同じ年(2019年)、10月にも帰国した。その次の4月にも帰国予定だったので、その時に、住民票を抜くかどうか判断しようと思っていた。でも結局コロナになり、今回の帰国が2年8か月ぶりになってしまったのだ。

 住民票を抜かなかったので、当然国民健康保険も加入したままで、保険料も夫が立て替えて払っていてくれた。だから海外療養費をちゃんと請求しようと思った。

 ネットで検索したが、あまり詳しくはわからず、また書類も面倒そうな感じだったが、とりあえず市役所に電話をしてみた。ネットには、日本の書類を現地の病院に持参して、医師のサインをもらわないといけないようなことも書いてあったが、現地の病院の診断書と領収書があればいいとのことだった。

 申請は2年以内とのことで2019年11月から2020年7月のものは、もう申請できない。それに歯医者は、インプラント治療のため保険適用外の可能性が高い。それでも4か月ごとのBNH病院での術後検診については戻ってくるはずだ。

 昨日、その書類をもらいに行った。電話で聞いたとき、その場で書いてもいいと言われたが、件数が多いので、持って帰ってゆっくり書いたほうがいいと思った。必要なもののリストももらってきた。

1 診療明細 formA (現地の診療明細とformAに和訳記入)
2 領収明細 formB (現地の領収書とformBに和訳記入)
3 調査に関わる同意書(受信者記入)
4 療養費支給申請書(世帯主が記入)
5 パスポートの出入国スタンプページ
6 国民健康保険証
7 振込先情報
8 印鑑

 1~4の書類は、国民健康保険のWebページからダウンロードもできる。書いてみると、それほど面倒な書類でもなかった。

 結局BNH病院での術後検診が5回分、去年の人間ドッグで引っかかった胸のしこりでの受診が2回、昨年末の食中毒と計8回分を書いて、今日、持っていった。マヒドン歯科病院は、毎回領収書しかもらっておらず、詳しい診察内容がなかったので、申請はできなかった。

 係りの人も、あまり慣れていない様子で、書類のチェックもほとんどなし。審査に2ヶ月かかるとのことで、問題がなければ10月末に振り込みされるそうだ。何かあれば電話がくるそうだが、さてどうなるだろう。

 終わって帰ろうとしたときに、「お弁当販売」という張り紙が見えた。昔、学校にも作業所の人たちがパンを売りに来ていたけれど、そんな感じかなと思い見に行くと、お店の一覧表が貼ってあった。

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 作業所だけでなく、名前を知っているお店やお弁当屋さんもあった。今日は、私も利用したことのあるお弁当屋さんも出していた。
「帰りにお店に寄ることもできるんですけど、メニューはおなじですか?」
「店の方が、もっといろいろありますよ。でも同じものでも、ここは市役所価格で、ちょっと安いんですよ。」

 そうなんだ。ということで、家では作らない揚げ物が入った日替わり弁当を600円でお買い上げ。
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 うーん、2日連続でお昼は買って来てしまった。まあでもいいか。なんせ外は体感40度はあるだろうという灼熱地獄。その中を帰宅して、何か作る気になるわけがない。

 最近はタイにいた時より、シャワーの回数が多い。外出から戻るとすぐシャワーを浴び、すぐにエアコンをつけ、お弁当を頂いた。もうずっとエアコンをつけたままなので、一体電気代はどれほどになるんだろう。




 
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2年8か月ぶりの関空入国

 私が乗ったTG622便は、23時59分発で翌朝午前7時30分着。だからかなり空港に早めに行って、ラウンジでブログを書こうと思っていた。友人と別れてヒルトンに戻ったのが6時30分過ぎ。Grabを使うかBoltを使うか金額を検索してみると、Grab Taxiの方が安かった。それですぐ呼んだのだが、この時間帯は渋滞がひどい。

 すぐに見つかったのに、プロンポンのすぐ手前をスクムウィットで来ているのに、到着予定は15分後。でも仕方なしにホテルのロビーで待っていた。アプリの地図で、ようやくホテルの前まで来たと思ったら、なぜか素通り。ドアマンに電話をしてもらうと、先に別のお客を届ける途中だとか。

 でもホテル前のソイ24も両方向に渋滞気味。特にスクムウィットに向かう方がひどい。イライラしていると、ホテルにお客を乗せたタクシーが来たので、すぐにドアマンに聞いてもらう。1台目はダメだったが、割と大型の2台目はOKしてくれて乗り込んだのが7時過ぎ。Grabはすぐキャンセルした。

 ちょっと年配の運転手さんで「メーター使ってくれますか?」と聞くと、すぐにメーターをいれてくれ、「タイ人じゃないかな?日本人?」と聞かれた。その後も「何年住んでるの?」とか「いつバンコクに戻ってくるんだい?」といろいろ聞かれた。

 というのはラマ4世通りに出るまでが、かなりの渋滞で、運転手さんも手持無沙汰だったのだと思う。でもラマ4世通りからはまあまあ動いて、そしていつも空港から来るときと違う道で、メガバンナーのほうから、北上して空港へ行った。

 高速料金が50バーツと20バーツ、そしてメーターが確か330ちょっとだったと思う。荷物が4つもあるので、450なら払おうと思っていたら、「400でいいよ」との返事。でも荷物を全部降ろして、しかもカートに乗せてくれたので、あわててチップを40バーツ渡した。最後にこんないいおじさんに送ってもらえて、本当に良かった。

 6月初めの連休で、タイ航空のカウンターが激込みというニュースを聞いた。4時間もかかった人がいたそうだ。だから私も8時ごろに行こうと思っていて、あのタクシーのおかげでちょうど8時に着いた。チェックインは、ネットで24時間前からできるので、済ませてある。

 カウンターの前はガラガラで(さすがに4時間前だし)、すぐに荷物を預けることができた。結局大きなスーツケースとビニールの大きなボストンバックで31㎏弱だった。(30㎏までOKのチケット)手荷物は小さいスーツケースとリュック。でもこれは測られなかった。

 さあラウンジに行こうと最初に向かったAゲートとCゲートに近いミラクルラウンジが閉まっていた。
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 それでDゲートに近いラウンジに行ったのだが、これまで見たことがないほど激込み。軽食が取れる近くは、イス・テーブルはすべて埋まっていた。しかたがないので、カウンターのようなところで立ち食い。ワンタンスープとグリーンカレーを食べて(本当に立ち食いソバの気分)、コーヒーと水を持って、反対側のイスだけが空いていたところに座った。ゆっくり食べていないので、写真も撮っていない。

 搭乗時刻は11時19分とあったので、15分ごろにはゲートに着いた。そして間もなく搭乗。私は最初に割り当てられた真ん中あたりではなく、飛行機の最後尾を選んだ。というのは、もし前後2列に感染者が出たら、自宅待機をしろと連絡がはいると聞いたことがあったからだ。(今もそうなのか、はっきり調べてません・・・)

 飛行機最後尾のあたりは、かなり空席が目立った。私は2人席の窓際だが、隣は空席だった。そしてまん中の3列席は、誰も座っていないところも多かった。ほぼ定刻に飛行機が動き始めたのだが、なぜかすぐ停まってしまった。外を見ると雨が降っている。

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 すると機長から放送がはいった。
「雷雨がひどいので、離陸の許可が出ません。しばらくこのまま様子を見ます。」
そうなんだと思っているうちに、私は睡魔に襲われたらしい。気づくともう眼下に美しいバンコクの夜景があった。

 30分遅れだったそうで、大阪へも30分遅れの8時に着いた。最近、国内線を降りるときは、座席の列を指定されていたが、今回は特になかった。でも最後だからのんびりしようと思っていたら、意外に早く前が動き出した。

 とにかく人の流れに沿って進むだけ。関空は飛行機を降りるとすぐに連絡電車に乗ってターミナルビルへ行く。そこまで行くと、「My SOSを見せてください」と聞こえたので、すべて確認済みの青画面を出す。なぜかそこで空の(カードの入っていない)ビニールのネームホルダーを渡されて、首にかけるように言われた。

 また他の人について進んで行く。また画面をみせるように言われて、今度は机の番号も言われた。でもそこでは「14日間で滞在はタイだけですね」という確認のみ。

 そのまま進み、今度はMy SOSの画面によって振り分けられた。そこでは「QRコードを見せてください」と言われ、でも係りの人が私のスマホを操作して、確認してくれて、1分ほどで終わった。出国検査のところで、ネームホルダーを返し修了。

 歩いた距離はいつもより多かったように思うが、時間はたいしてかからなかった。もうひとつ税関のアプリも入れて、登録も終わっていたので、ターンテーブルのところで、先に機械の手続きをした。パスポートをかざして、自分の写真を撮るだけ。これもあっという間にすんだ。

 荷物二つもまあまあ早く出てきたので、それをカートに積んで、近くの係員に「アプリで終わっているんでいるのですが、どこから出ますか?」と聞くと、ゲートを開けてくれた。出るときに顔認証があったので、これで税関手続きが終わっているのか判断するのだなと思った。

 外に出て、宅配のJALエービーシーカウンターを探す。前は左側だったように思ったが、右奥に移転したようだ。すぐに大きいスーツケースを預けた。今日の夜には届くとのことだ。そしてこの時に時計を見たら8時5分。やっぱり1時間で外に出てこれたんだ。

 My SOSと税関のアプリは、やはり時間短縮にはなった。税関のアプリもApple Storeで検索すればすぐに出てくる。もちろん機内で以前からある税関の申告用紙も配られるので、乗客が多くなければ、あまり並ばずに出てこれるとは思う。でも税関のアプリのほうが、My SOSより分かりやすいアプリだったので、入れておいて損はないと思う。
 

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滋賀県甲賀市にある名園 大池寺

 10月末にたった1週間だけ一時帰国をした。でも病院と人間ドックで3日間必要だったため、あまり友人に会えなかったし、一人暮らしをしている娘にも1日しか会えなかった。でもその1日は、私の母と娘で日帰り温泉に出かけ、日本料理を満喫し、滋賀県甲賀市にある大池寺(だいちじ)というお寺に寄った。
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 最初からそこへ行こうと決めていたわけではなく、温泉の後、娘がGoogle Mapで見つけたお寺だった。まったく前知識なしに訪れたが、そこは素晴らしい庭園と甲賀三大仏のひとつである釈迦如来像のあるお寺だった。

 公式HPによると、今から1200年前の天平年間に、諸国を行脚していた高僧、行基がこの地を訪れた際に日照りに悩む農民のため、灌漑用水として、「心」という字の形に4つの池を掘って、その中央に寺を建立したのが起こりとされているそうだ。

 またこの「
蓬莱庭園」は観賞式の枯山水庭園で、江戸時代初期の寛永年間に小堀遠州が作ったものらしい。だが実は小堀遠州が作ったという明らかな証拠となる文献は伝わっておらず、小堀遠州が水口城を築城した際、落成祝いにこの「蓬莱庭園」を手掛けたと言い伝えられてきたのだそうだ。
 
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この「蓬莱庭園」は、大海原に浮かぶ宝船と大波や小波を表している。







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蓬莱庭園の前に、もう一つのお庭があり、庭に面したお寺の中で、ご住職さんのお話を伺った後、ビデオの説明を見ることができる。


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 これは本尊の釈迦如来像。開基の行基の作といわれ、一彫りごとに三拝したと伝わる「一刀三礼の釈迦丈六坐像」と呼ばれる仏像ということだ。

 この仏像の前の柱に、とても印象的なものを見つけた。

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 他のお寺でも、教えが貼ってあるのを見たことがあるが、少し皮肉めいたこの「つもりちがい十ヶ条」には考えさせられた。

 少なくとも1年前と今では、私も考え方が違う。自分の人生に終わりが来ることなんて、真剣に考えたことがなかったから。何十年も働いてきて、色々なところに旅行して、自分の人生は自分で決めて歩いていけると、ちょっと自信過剰になっていたと思う。

 タイで、見つけることが難しい大きさのがんをX線で見つけてもらえたのは、本当に奇跡のようだ。そのことに感謝し、日常生活を続けていけることに感謝し、タイで頑張っていこうと思う。

 

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1週間だけの帰国③ 6ヶ月検診

 CTと人間ドックの日は、雨が降って寒かった。でもこの日は朝からいいお天気で、かなりタイ人化した私でも、それほど寒さは感じない朝だった。

 先生の予約は9時半だが、それまでに採血をしなくてはならない。採血は8時からやっているそうだが、まあ1時間前くらいでいいかなと思い、病院には8時半ごろに着いた。受付の機械に診察券を通す。

 そう言えばタイの病院でこんな受付用の機械は見たことがない。BNH病院では、いつも予約票をもらうので、それを持って直接外科の受付へ行く。人件費が安いから、そこまで機械化しなくてもいいということか。

 採血のところでもう一度受付をして、番号札をもらう。もうすでにかなりの人が待っている。でも15分ほどで順番が来て、9時前には採血も終わった。

 ちょうど診察が始まる9時ごろに、診察室の前に来た。私は9時半の予約だが、その前に何人の患者さんがおられるかはわからない。結局4人目だったようで、でもなぜか一人は呼ばれてもおられなくて、実質3人目。それでも10時5分だった。

 ドキドキしながら診察室へ。先生はCT画像をじっと見ておられる。
「きれいに切ってあるね。肺もよく伸びてる。何も問題はないよ。」
一気に緊張が解けた。

「前からちょっとアレルギー的な咳はあったのですが、先月初めて風邪を引いた後、かなり咳が止まらなかったんです。咳喘息の検査をした方がいいかとも思うのですが。」
「咳は、長い間続く人も多いからねえ。」
「それと、左を下にして寝ると、どうしても呼吸を吸うときに引っかかる感じがあるんです。」
「それは、もう仕方がないね。」

 私の心配していた2点については、本当にあっさりと答えられてしまった。どちらも、どうしようもないということか。

「初期だったし、あまり心配もないので、次はどうしようか。」
心の中で、半年後じゃないの?と疑問が起こる。
「でも5月が一番帰国がしやすいので、そこで予約を入れていただきたいのです。」
「私がちょっと転勤の可能性もあるけど、まあ5月半ばにしておきましょう。」

 そこでもう診察は終わりかと思ったら、カルテを書きながら、「タイの病院はどうですか?」と聞いてくださった。元来おしゃべりな私は、入院生活が至れり尽くせりで、たった5泊6日だったこと、設備が整っていることなどもペラペラ話した。

「日本は個室を希望しても、入れないことも多いですよね。」
「そういう点では、日本は少し遅れているかもしれないね。」

 私はかかった費用のことも話し、それは日本でも保険がなければ、同じくらいの費用がかかると教えてくださった。私は海外旅行保険で100万円まで出してもらえているので、金額的にもタイで手術したことは、正解だったと思う。

 最後に先生は、「貴重な話を聞かせてくれてありがとうございます」とおっしゃって下さった。「こちらこそ、先生とお話しすると本当に気持ちが明るくなります。」次回転勤されていたら、お目にかかることもできないかもしれないので、改めてお礼を申し上げた。

 診察室で何か雑談をするのは、本当に気持ちが楽になる。私のように、ここで手術をしたわけではなく、1Aという心配も少ない患者に対しても、そんな時間を取ってくださるのは、本当にありがたい。だからどんどん予約時間が遅れていくのだろうけれど(笑)。

 会計を終えてもまだ11時前だった。午後から友人と会う予定を入れているが、まだ時間はたくさんある。外に出ると、本当に天気が良くて暖かい。

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前回も、待ち時間に大阪城に来てみたが、今回は時間がたくさんあったので、ゆっくりと公園内を歩いた。
平日なので、やはり外国人が多い。紅葉には少し早いが、5月とはまた違った景色が美しい。



 
また今度は来年の5月だ。大阪がんセンターは、大阪城公園の目と鼻の先で、検診と一緒に散策できるのが嬉しい。半年後もそして5年先も変わりなく大阪城を見に来たいと思う。



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1週間だけの帰国② 人間ドック

 日本で仕事をしていた時は、毎年人間ドックを受けていた。まだ30代の頃に、同僚から誘われて受けてみたところ、胃X線の後、再検査と言われ、初めて胃カメラで検査をした。その時にポリープがあると言われ、病理検査結果が出るまでは本当に怖かった。当時は娘たちがまだ幼くて、万が一胃がんだったどうしようと泣きそうになった。

 それから毎年人間ドックを受けて来たが、ポリープは大抵できているものの、特に心配はないと言われている。一度ピロリ菌の検査もしたが、大丈夫だった。でもバリウムは身体に合わないようで、10年ほど前に吐いたことがあり、それ以降は胃カメラで受診できるところを選んでいる。

 
5月に帰国した時に、胃カメラと腹部エコーは受けたが、子宮がん検診は1年以上受けていないので、やはり人間ドックも受けておこうと申し込んでいた。 これまではずっと病院で受けてきたが、今回は主に人間ドックだけをやっている検診センターへ行った。しかも午後からなので、朝食も食べていくことができる。

 受付は12時45分からとあったので、12時半ごろに着くと、もうかなりの人たちが待っていた。男女の割合も半々くらいで、年齢も様々だ。リタイヤした人もいれば、会社から指定されて来ている人もいるのだろうと思う。

 1ヶ月ほど前に問診票などが届いた時、夫に電話で胃X線は胃カメラに変更し、胸部X線は不要だということを電話で頼んでもらった。でもその時は、胃カメラは1月まで予約が詰まっていると言われたそうだ。

 「電話では予約で一杯だと言われたのですが、私はバリウムだと吐いたことがあるので、できれば胃カメラで受けたいのですが」と受け付け時にお願いすると、空き状況を確認してくださり、なんとか受けられることになった。

 病院と違って、待合場所は真ん中のホールのようなところ一か所で、その周りに部屋があって、番号を呼ばれたらそこへ入っていく。たくさん受診者はいるものの、どんどん空いているところから呼ばれるようで、ほとんど待ち時間がない。

 胃カメラが最後だったが、その頃にはもう人も少なくなっていた。そこまでは特に何も言われなかったから、大きな問題はなかったのだと思う。でも前回の胃カメラはひどい状況だったし、その後薬でマシになったのに、また最近食べると胃が痛くなっていたので心配だった。

 今回も鼻からの胃カメラ。でも5月にどちらの鼻からだったか覚えていない。
「どちらが通りやすいですか?」「右の方がマシかと思うのですが。」
「じゃあ薬は両方に入れますので、入る方を試してみましょう。」
そして結局、右側だった。(自分でブログを読み直してみると、前回も右でした。ブログって、やはり記録として役に立つんだと実感)

 口からよりも鼻から入れる方が、かなり楽だ。少し苦しいものの、自分で画面を見ることもできる。先生も、「食道です。胃の入り口です。奥まで入りました」と詳しく説明をしてくださった。でも自分で見ていても、前回のような充血した様子はない。ただいつも通り入り口のあたりにポツポツとたくさんポリープがあった。

 「このポリープは心配ないですよ。内部もきれいですね。」

 えっ?この前まで胃が痛かったのに・・。でも実は日本に帰ってきてから、あまり痛くなかったのだ。

 「あのう、5月に胃が痛くて胃カメラ検査をしたのですが、その時はかなり充血して、ほっておいたら胃潰瘍になると言われたんですが。」
 「今回はきれいですよ。それに胃はたった1日でも良くなったり悪くなったりするんです。」
 「そうなんですか?じゃあ、また食後に胃が痛くなったらどうすればいいですか?前回は、胃酸を減らす薬を飲んだのですが。」
 「市販薬でも手に入りますから、同様の薬を飲めばいいですよ。」

 なんかちょっとびっくりだ。胃っていきなり充血することがあるんだ。仕事が休みだとストレスもなくて、一気に胃の調子も良くなるということか。

 私が全部の検査を終えて会計をする頃には、もうほとんど人はいなかった。その時に3時半。つまりたった2時間半で全てが終わったということだ。病院だと3時間以上はかかることが多かったので、なんだかあっけなく終わった感じがした。

 結果は郵送で2週間後と言われたので、また夫に写真に撮って送ってもらうしかない。でも、本当に何か問題があれば、今日少しは言ってくれるだろうし、すぐに電話がかかってくるだろう。

 ひとつ嬉しい結果があった。私は4月の手術前まで、肺活量は人一倍多かった。でも今回は、どれだけ減っているだろうと心配だった。終わった時に、「肺の一部切除をしたから心配なんです」と聞いてみると、「平均よりも多いですよ」とのこと。

 よかった。確かに日常生活では全く問題はないし、最近も週1回は軽く走っている。手術前は1時間弱走り続けていたが、手術後は5分歩いて5分か10分走るやり方で、1時間の運動をしている。以前ほどのスピードはないが、息が切れて辛いということもない。

 たった1週間の滞在で、3日間の検査や検診。でもやはり日本で受ける価値はあると思える。次はいよいよ日本での6ヶ月検診だ。




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1週間だけの帰国① CT

 一時帰国中はやはりバタバタして、ブログを書くことができなかった。しかもiPhoneからだと、入力に時間がかかる。設定もうまくいかず、文字サイズが小さいまま。アクセス数が多い日は本当に申し訳なく感じながら、タイに戻る日が目前となってしまった。

    日本に到着した日は思ったより寒くなかった。でも雨が降ると気温が下がり、おそらく血圧低下のための偏頭痛と咳も出るようになり、咳喘息の検査をするべきか迷っている。

 とにかく今回も病院巡りとなりそうだ、まず最初は、大阪がんセンターから指定を受けている森ノ宮病院でのCT検査。7月のBNH病院の定期検診の時に、10月末に日本でCTを取ると言うと、そのCT画像を持って帰れば、レントゲンは要らないと言われた。

 朝、病院に電話をかけて、画像をCDに焼いてほしいとお願いした。ダメと言われたらどうしようかと思ったが、「1100円かかりますが」とあっさりOKが出た。でもこれでバンコクでレントゲンを撮る必要がなくなって、経費削減。

 雨の中、病院へむかった。JRと地下鉄のどちらもほぼ同じところにあって便利な場所だ。予約の30分前に行くよう指示があったので、40分ほど前に到着。

 すぐに総合受付で、カルテを作ってもらう。病院案内と「大阪国際がんセンターのご紹介で検査を受診される皆様へ」という説明書きをもらった。平成18年の開院後間もなくから、各種検査依頼を受け付けているそうだ。1番の理由は、センターでは検査が込み合いすぎて、数ヶ月の検査待ちが出ているためらしい。ここでは、CT MRI X線TV検査のみ引き受けているそうだ。

   カルテが出来上がり、検査受付へ。少しの待ち時間で検査室の前に案内された。そこは、CTとMRIの検査室が並んでいたが、待っている人は二人だけだった。そして予約時間の頃、検査室に入った。カーテンの中で検査室に着替える。5分ほどで呼ばれた。

   CTはもう3回目だから、なんとなく要領は覚えている。しかも日本語の指示だから、集中して聞く必要もない。あっという間に検査は終わった。部屋を出るときに、「CDに焼くのに30分ほどかかるかもしれませんが」と言われ、朝の電話の依頼がちゃんと届いているのだなと確認できた。

    結局20分ほどでCDを受け取り、会計へ。検査費用が5630円とCDが1100円。バンコクでCTを撮ったら3万円くらいかかるので、保険が使えるのは本当にありがたい。結果は、来週のがんセンターの検診で聞くことになる。それまではやはり不安だ。でも次は人間ドック。

 


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一時帰国[2019/05]⑤ 友人と食事、病気の告白

 胃カメラでひどい状態の胃の内部を見たが、日本の滞在中友人たちに会って、美味しいものを食べ歩いた。たった10日間くらいで、バンコクの食費の5倍ほどの額を費やした。まあバーツに換算したら、自分でもびっくりしてしまうが。

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まずは、南森町にあるフレンチレストランでランチ。

前菜は、食べるのがもったいないほどきれい。






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メインの魚料理。
白身魚のカダイフ包み焼き
外側がパリパリサクサク。








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新地で鱧づくし。
まだ少し旬には早いかもしれないが、関西の人間にとって、夏の鱧は欠かせない。

 




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焼き鱧のお寿司。
茹でたものより、身がしっかりして美味しい。









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鱧の炭火焼。
タレが少し甘いものと、ポン酢風のものがあり、以外に甘いものタレが、うなぎの蒲焼きのようで合う。








 これ以外にもお寿司、韓国料理、沖縄料理、イタリアン、和食バイキング、居酒屋と、胃が良くなるわけがない日々を過ごしてしまった。でも食欲もしっかり戻ったようだし、1年ぶりに会う友人、そして今回は20年ぶりに会う友人たちもいて、とても懐かしかった。

 そして病気のことは、まず小学校以来の親友に最初に打ち明けた。その後、かなり親しい友人たち5人に打ち明けた。みんな最初は驚いたが、私たちの世代になると、家族や知人ががんで亡くなったり、またがんを持ったまま元気に過ごしているケースもあり、私が早期発見で手術で切除できたと知ると、「良かったね。早く見つかってラッキーだったね」と言ってくれる人がほとんどだった。 

 私自身はあまり身内や友人にがんで亡くなった人はおらず、あまりがんの知識がなかったため、あっさり告知された時のショックは大きかったが、今の時代は、がんはすぐ死に直結する病気ではないことを、多くの人が知っている。そして友人たちが、とても自然に受け止めてくれたことが嬉しかった。


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