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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

母の介護

母のボランティアをどうすべきか・・・

 母はたぶん私が物心がついたころから茶道・華道をしていて、私が小学校の高学年になるころには、自宅で教えていた。看板をあげて手広くやっていたわけではないので、お弟子さんはいつも少なかったが、コロナ前までは数人の方が来られていたようだ。でもそのお弟子さんたちもすでに高齢となり、結局コロナ後は来られなくなってしまった。

 文化教室のようなところに教えに行っていた時期もあるが、それも70代になる頃にはやめていたと思う。でも25年ほど前から近くの小学校の土曜茶道教室のボランティア講師は、ずっと続けている。

 コロナ禍はずっと教室はやっていなくて、ちょうど2年前に私が帰ってきた頃に再開した。コロナの2年半ほどやっていなかったために、お世話をしてくださる方も、母もかなり戸惑っておられたが、その最初の日に母の手伝いと思っていったのが、運のツキというか・・・。結局、私が中心でやらざるを得なくなってしまった。

 もちろん母は茶道の細々としたことも忘れていない。もし1対1で大人に教えるのなら、今でもやれると思う。でも一度に20人もの子どもたちの相手をするのは、もう無理なのだ。時間配分もできないし、全員に目を配ることができない。でもそれは仕方のないことだ。

 もうずいぶん以前から、母も後継者を探していたようだ。でも思っていた方が体調を崩されて、もうあまり外出ができなくなってしまったようで、結局新たな後継者が見つからない。その土曜教室のお世話をしておられる方たちは、私に後を次いでもらいたいと思っているのはわかる。でも師範の資格を持っているとはいえ、もう長い間お稽古もしていないし、裏千家淡交会という師範以上が属さねばならない会にも入っていない。

 毎月1回で、子どもたちはかわいいし、楽しくもある。でももし母が行けなくなったときに、このまま続けていこうと思えない。
 母は何度も私に聞いてくる。
「淡交会に入る?」
「いや、私はお茶をしようと思ってないから。」

 母は子どもたちにもよく言っている。
「外国に行ったとき、お茶を知らんかったら恥ずかしいよ。」
いや、お母さん、もうそんなことはないよ。外国人にとって茶道への興味なんて、かなり低い方なんだから。

 私は茶道を学ばせてもらったことはありがたいと思う。でも若い頃通った偉い先生方の集まるお茶会のことを思い出すと、もう1度その世界に戻りたいとは思わない。

 さあ本当にどうしよう。とりあえずまた今度の土曜日はその茶道教室だ。今年に入ってまた子どもたちの数が増え、学年ごとに2部制にしているのだが、とにかく2時間以上動きっぱなり、声を出しっぱなしで、汗びっしょり(その部屋にエアコンがない)。まあ少し涼しくなったから、前回よりはマシだろうけど。

 これは先週土曜日の子ども食堂。寄付されたものを片付けなくてはならないため、かなり炭水化物が多いメニューになってしまったけど・・・

 ペンネアラビアータ(ソーセージ、人参、玉ねぎ)、ブロッコリー、きゅうり、ハムのサラダ、サラダバーガー半分、コーン入りおにぎり、野菜とハムの卵焼き、水菜とツナの煮物、チョコマフィン半分、かぼちゃスープ(スープは私がいちから作りました)
(パンとかマフィンは、コストコからの寄付なんです)

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物忘れがひどくなっていく母

 タイから帰国して2年以上が過ぎ、母の物忘れはひどくなっている。もう88歳なので、仕方のないことだと思うが、最近では午前中電話をしたことも、夕方には忘れてしまっており、前日のことなど、ほとんど覚えていないのではないかと思う。それでも、毎日のルーティーンワークはできるようで、毎日同じ朝食と昼食、そしてたぶんメイン料理は少し変えているだろう夕食は自分で作っている。

 お風呂とトイレの掃除は、ヘルパーさんがやってくれているが、目につくところはホコリも溜まっていないようなので、他の部屋は自分で掃除機もかけているようだ。洗濯も、2,3日に一回はやっている。買い物も、水や重いもの、大きいものは、私がオンラインで注文したり買っていくので、自分の食料は歩いて7,8分の小さなスーパーへ行っているようだ。

 先週火曜日、ヘルパーさんから「顔に湿疹がでている」と連絡があった。ちょうど翌日に、次女を連れて父のお墓参りに行く予定だったので、母の顔を見ると、前日より少しマシになっているようだった。一瞬、帯状疱疹じゃないかと思ったのだが、母は「痛くも痒くもない」という。私が以前帯状疱疹になったときは、ピリピリ痛くてたまらなかったので、「お母さん、何かいつもとちがうものを食べた?」と聞いても「覚えてない」。実家の庭には、いろいろ草木も生えているので、「お母さん、何か草とか木とか、抜いたり触ったりしてない?」と聞いても「覚えてない」。だめだ、全然アテにならない。結局、「痛くない、痒くない」という言葉を信じて、翌日来てくれるヘルパーさんにもみてもらって、ひどくなったら病院に行くようにと言っておいた。

 木曜日の夜に電話をすると、やはり病院には行かなかったようだ。もう何ともないという。次女が土曜日にニュージーランドへ戻るため、金曜日は忙しくしており、土曜日の朝9時頃に電話をかけた。
「左のまぶたのところが痛いねんけど。」
「結局、病院行ってないの?今まで痛いって言ってなかったよね。」
「そうやったかな。」

 やっぱり病院に連れて行くほうがいいかなと思い、次女を空港まで送ったあと、そのまま実家へ言った。顔を見ると、前よりひどくなっているわけではないが、確かにまぶたの上にも発疹ができている。

 母の行きつけのところは、内科、外科、整形外科があり、皮膚科は週1回だけ。でも電話をすると、内科の先生で良ければ診てくれるというので、夕方の診察開始前に診察券を出しにいった。そして17時半からの診察に行くと、先生はひと目見るなり、「帯状疱疹やなあ。もう枯れかけてるけど。」(枯れかけてるって、そんな言い方をするんだ!?)
「そうかなとも思ったんですが、母が痛くも痒くもないというので・・・」と私は弁解。
「痛くない場合もあるからなあ。軟膏だけ塗って、様子見やな。もし新しくできたら、薬を飲んでもらうから、また連れてきて」とのことだった。

 母の病院に付き添うときは、受付や支払いも、母自身でしてもらうようにしている。その受付で「久しぶりにくるから・・・」とか言っているが、実は、先週の月曜日に眠れないからと言って、睡眠導入剤を出してもらっている。それも覚えていないのだ。

 母は、いつものことはできても、そうじゃないことはもう対応するのが難しいのだなと実感した。あとどれくらい一人暮らしができるのだろうか。

 私は月曜から木曜に仕事をして、週末は空けている。母の病院や、ボランティアの茶道教室が金曜土曜にあるためだ。それにどこかに出かけるのも、金土ででかけることが多い。旅行に行かなければ、週1回は母の様子を見に来ているが、夏冬の1ヶ月のタイ滞在は、いつまで続けられるのだろう。

 まあクヨクヨ思い悩んでも仕方がない。母の状態が良くなることはなく、これからますます介護の必要性が出てくるのは絶対だ。自分なりに気持ちと時間を調整していかなくては。
 


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土用の丑の日にウナギを食べながら、母と穏やかに過ごす

 最近、旅行記が忙しすぎて、あまり母のことを書いていなかった。2年前にタイからの帰国を決めたのは母のためだ。去年は冬に2か月日本を留守にしても大丈夫と思ったが、今年は、4月に2カ月ぶりに母の家に行ったとき、もう1か月程度しか無理かなと感じた。

 まだルーティーンの日常生活は一人でやっていける。でも2年前の初めての介護認定が要支援1で、昨年9月に要介護1になったのは、認知能力がかなり落ちてきているからだ。いろいろなものの管理ができなくなっている。

 だから何かしらややこしいと思ったらすぐ電話がかかってくる。日本にいるときは、なるべく1週間に1度は行くようにしているのだが、週末に用事が入ると、10日ほど空いてしまうこともある。でも3日ほど前に電話があり、今回は「保険屋さんが、会いたがっている」とかいう理由で呼び出された。

 保険屋さんの理由は、母が前にした積立保険の利率が悪いので、すこし足していい利率のものに変えないかという話だった。30万円ほど追加しなくてはならないが、5年で元が取れるそうで、利子が今の1.5倍ほどになるという。母はたぶん長年のつきあいの保険屋さんの顔を立ててあげたいのだろう。「それやったらかめへんよ」という。

 少し私も考えたが、まあ母はきっと後5年くらい生きるだろうし、保険屋さんにいい顔をしたいという気持ちを優先させてあげればいいかという気持ちになった。最近思うのだが、年を取れば取るほど、人間は承認欲求が強くなるのではないだろうか。人間関係が希薄になり、出会う機会、話す機会が減れば、人から認められることもなくなる。だから訪問販売とかでも、褒められてその気になってしまうのじゃないだろうか。

 それと今回は、ちょっと名前を忘れてしまったが、後見人か指定代理人か、その制度を使って弟や私でも手続きができるようにしてもらったことがメリットだった。母は自分がどんな保険をかけているかも覚えていないし、たぶん今回のことも忘れてしまうだろう。

 家の中も、この2年間でずいぶん片付けてきたが、少しずつやっていかなくてはと思う。今はまだ身体は大丈夫な方だが、もし怪我でもしたら、もう一人暮らしが無理になるかもしれない。

 保険屋さんが帰ったあと、母に「晩ごはん、何がいい?」と聞くと、「うなぎがいいかな」という。えっ?そろそろ土用の丑の日?と思うとドンピシャだった。きっとテレビでその話題をたくさん聞いて、そんなふうに言ったのだろう。

 「じゃあお母さん、散歩がわりにスーパー行こう」と声をかけた。車でいつものスーパーまで行き、ひまつぶしも兼ねて、日頃母が見ない「セリエ(100均)」とかもじっくり見て、うなぎも買って、途中で少し休憩して帰宅した。

 魚売り場で焼いていたうなぎは美味しかった(写真を撮るのは忘れた)。忘れられそうになっていた冷蔵庫のブロッコリーを茹で、残り野菜を適当にいれた味噌汁を作った。そして二人でテレビのニュースを見ながら食べた。

 今日は、母にそれほどイライラしなくて済んだ。実は先週来たときに、母が急に「私、留め袖レンタルするんやね」といい出して、ムカッときたのだ。このことは何度も話題にしていて、母は自分の留め袖を持ち込むと言っていたのだ。忘れたらいけないので、すでに留め袖と帯は預かって、私の着物と一緒に保管してある。なのに、いきなり「レンタルする」とはどういうこと?

 たぶん暑くなってきて、留め袖の後始末ができないと思ったのだろう。あわてて長女に電話をして、レンタル衣装の店に電話をして、何とか間に合った。この日はかなりイライラして、「お母さん、招待状の封筒に留め袖はレンタルするって書いといて!」と叫んでしまった。

 この2年間にも母は身体的にも弱くなり、物忘れはかなりひどくなった。今後良くなることは決してないとはわかっている。だからこそ優しくしなければと思いながら、できない自分に葛藤している。だから昨日のように、穏やかに過ごせた日は、帰るときも心が暖かかった。

 
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母を最後の海外旅行へ連れて行くべきか・・・

 母に映画に行こうと話したのは、一昨日の夜。その時は何を見るかも決めていなかったので、上映時間をちょうど良かったこともあり、朝、「3時すぎの陰陽師を見るから、2時頃に迎えに行くね」と電話をした。

 少し出るのが遅くなり、母の家に着いたのは2時15分頃。最近は、「◯時に行くね」というと、その時間にもう外に出て、門のところをウロウロしていくことも多いので、ちょっと焦ったが、外に母はいなかった。中に入ってみると、テレビを見ながらウトウトしたのか、テーブルに突っ伏している。

「お母さん、大丈夫?映画行ける?」と聞くて、「映画行くんやった?」と返事。
「朝、電話したよね。2時頃迎えに行くって。」
「忘れてしもうてたわ。」

 最近、その日の朝のことも、前日のことも忘れてしまうことが多い。本人も気にしているので、カレンダーが真っ赤になるくらい、予定や大事と思えることが書き込んである。それでもルーティーンはできるので、とりあえず同じ献立で朝昼を食べ、夜も以前からよく作っていたものを作って食べている。歩いて5分のところに、小さなスーパーがあるので、ほとんどのものはそこで買うことができる。

 映画が終わったのは5時半頃だったので、早めに夕食を食べていこうと、レストラン街を少し見て回ったが、母も私もピンとくるものがなく、結局フードコートに行ってみた。実は先日カツ丼を食べたのがこのフードコートで、1月にも娘とラーメンを食べたことがある。このフードコートはまあまあ人気のあるお店が入っているし、種類も多いので、お互いに好きなものを食べられると思ったのだ。

私が選んだのは韓国料理でチーズビビンバ
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 母の家に戻り、この前から少し考えていたことを話した。母と私のパスポートは、2016年の9月に取得している。その年10月の連休を使って、二人でバンコクに来たので、それに向けて申請したのだ。だから来年の9月に期限が来る。

「お母さん、パスポートは来年の9月で切れるけど。」
「じゃあ、また取りにいかなあかんの?」

 ちょっと待て。今更パスポートを申請するつもりなのか。いったい誰とどこの国へ行くと言うんだ。

「まだパスポートがいる?最後に長女と一緒にバンコクに来た時、足がつって、ずっと長女にマッサージしてもらったんだよね。その時確かタイ航空だから、座席は普通だし、バンコクなら6時間なんだよ。だから最後にどこかへ行きたいならつきあってあげようかと思って言ってるんだけど。」

 ちょっときつく言ってしまった。でももう6時間のフライトは無理だと思うのだ。まあビジネスクラスで行くというなら可能かもしれないが。

 「3時間くらいで行けるのは、台湾、韓国、グアムくらいかなあ。」
 「台湾と韓国は行ってるけど、グアムはないなあ。」
そうか、そういうことは覚えているんだ。

 話しているうちに、何だかイライラしてきて、口に出したことを後悔した。そう、次女から言われているのだ。
「もう無理におばあちゃんを旅行に連れて行ってあげようと思わなくてもいいんじゃない?一泊の温泉くらいならいいけど、長くなればストレスでママがつぶれてしまうよ。」

 去年の沖縄と1月の鹿児島は、次女が一緒だったから2泊や3泊の旅行ができた。母に対しイライラして口をききたくなくても、次女が適当に間に入ってくれたのだ。

 母と一緒にいるとイライラすることも多いのに、どこかに連れて行ってあげなければという義務感に悩まされる。次女の言う通り、一泊でどこかに行く程度で十分なのかとも思う。

 
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母を気晴らしに連れて行ったら、メチャおもしろかった「陰陽師0」

 先週は病院通いが忙しく、母のところへは行く暇がなかったので、今日は映画に誘った。自分だけなら、まだ見ていない「ハイキュー」や「ゴーストバスターズ」、韓国映画の「パス卜ライブス」などが見たいと思ったのだが、母は字幕は疲れるかもしれないし、「ハイキュー」は興味がないだろう。母のところに近いイオンシネマのスケジュールを見たら、今日から「陰陽師0」というのが今日から公開だった。

 「陰陽師」はずいぶん前の映画で、見たことはないがなんとなく内容は知っている。0がついているということは、その前日譚なのか。それなら前知識のない母でも楽しめるかもしれない。私が呪術廻戦にハマったのも、本帰国の直前にタイで「呪術廻戦0」を見て、面白かったからだ。

 映画館に入って、このポスターを見て、出演俳優のほとんどを知っていることに気づいた。しかも割と好きな人ばかり。

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 映画が始まって、母も私もずっと夢中で見ていた。ストーリーも単純だし、アクションも素晴らしい。それだけでなく映像が本当にきれいだったのだ。後で知ったのだが、監督さんは
佐藤嗣麻子さんという女性で、本当に美しい情景が多いのだ。特に花を使ったシーンが目を見張るほどの美しさだった。京都の仁和寺をロケ地に使っているそうで(実はどこのシーンかわからなかった)、京都らしさがいろいろなところで見られた。

 主人公の山崎賢人は本当にかっこいいし、いつもクセのある役がおおい染谷将太が、メチャいい人を演じているのも新鮮。そしてオジサマ俳優さんたち、國村隼、北村一輝、小林薫がいい味をだしていた。そして初日ということで、こんなカードのプレゼントをもらった。すごくきれいだけど、これをもらってどうするんだと思ってしまう。もしかすると、メルカリに出したら売れるんじゃないか。そんなよこしまな考えを持つNakkoでした。

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母と花見をしながら、不安が消えない

 今日は朝一番に母の病院に付き添った。認知外来の定期検診なので、いつものことだ。半年に一度簡単なテストを受けるのだが、今日の母は絶好調。「何月何日ですか?」から始まる質問にすらすら答え(実は私は何日か覚えていなかった)、前回よりも1ポイント高く、満点に近いと言われて自慢顔だった。

 でも先週私が帰国してからも、何を言っているんだという留守電が3回も入っていた(私は携帯の電話にほとんど気づかない)。4月1日に、「今日、来るって言うてたやろ?」(エイプリルフールだけど、そんな嘘はついてない)。2日に「おじさんのとこへ、今日一緒に行くって言ってたやろ?」(誰が言ったんだ、そんなこと)。そして昨日、「小学校のお茶は、第一土曜やったか第二土曜やったか、どっち?」(これは基本的に第一土曜で、2日の変な留守電の後電話して確認済み)。

 お医者さんには、「料理も掃除もなんでも自分でしてますから」といつもと同じ返事をするが、まあそれほど変わっていないと安心すべきなのかなとも思う。

 病院の後、去年も行った堤防まで、歩いて行った。母の家から1.5kmほどあるのだが、二人でゆっくり歩いた。

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 昨年は土曜日で人が多かったが、今日は平日なのでそれほど人はいない。でもちょうど小学校の入学式があったようで、おしゃれなランドセルを背負った子どもと親が、何組か桜の下で写真を撮っていた。

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 ここの桜はもう8分咲きくらいだろうか。きっとこの週末はたくさんの人で賑わうのだろう。今年も桜が見れたなあと、とても幸せな気持ちになった。

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 ここは、川の両サイドに桜が植えられているので、今度は反対側の堤防にきた。上の写真は、この下の写真のどこかで撮ったもの。

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 母が「お弁当持ってくればよかったね」という。「ちょっと待って、フレンチを食べに行こうって言ったよね。だからこの後、行くんじゃない?」

 そうこのときは、レストランが開くまでの時間つぶしでベンチに座っていたのだ。母は認知度テストは高得点でも、自分が言ったことは、すぐに忘れてしまうし、昼間に私に留守電を入れても、夜に折り返し電話をしたら、「電話した?何やってんやろ」と覚えていない。

 去年もここに花見に来たことも覚えていないので、スマホの写真を見せた。それでも思い出せないようだ。

 2年前に日本に戻ってきて以来、母をいろいろなところへ連れて行った。でも、そのほとんどを、もう母は覚えていないのではないだろうか。でも昔のことは覚えていて、特に嫌な記憶は消えないらしい。だから父やその親戚から嫌な思いをさせられたことは覚えていて、時々、悪口をいう。でもそんな話は、私も聞きたくもない。

 母を見ていて、時々不安になる。私も将来、嫌なことをたくさん覚えていて、人の悪口を言ってしまうのだろうか。できれば楽しい思い出だけを残しておきたいものだ。

 大きな桜の木の下から、小枝が出ていて、そこに花が咲いていた。まるで地面に桜が咲いているような、不思議な眺めで、新しい命の息吹が聞こえてくるようだった。

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母が契約させられた(?)新聞を速攻でクーリング・オフ

 昨日は夫と2人で、私の実家の掃除に行った。先週は少し忙しくて顔を出せなかったので、10日ぶりになってしまったが、玄関を入るなり、下駄箱の上に置いてある紙が目についた。
「読売新聞購読契約書(お客様控)」とある。「どういうこと?ここはもう何十年も産経新聞のはず」と思い、母に「お母さん、新聞契約したの?」と声をかけた。母は「なんかわからんねんけど・・・」と言う。

 はあーやられた。裏面を見るとクーリング・オフについての説明があり、「8日を経過するまでは、表記販売店あて書面または電磁的記録により本申込の撤回または契約の解除をおこなうことができます」とあった。

 夫に慌てて「今日何日?19+8は?(これくらいの計算自分でできるだろ!と今は思う)」と叫び、ぎりぎりクーリング・オフができるとわかった。でもこの電磁的記録って何なんだ。メールアドレスはなく、FAX番号があるから、FAXならいいってことか。

 とりあえず記載の販売店に電話をかけた。
「高齢の母が、そちらと契約したようなんですが、うちの母は要介護1の認定も受けていて、判断力も弱っているんですよ。まだ8日以内なのでクーリング・オフしたいんですが、郵便かFAXならOKってことですよね?」
「はい、郵便も消印が8日以内であれば大丈夫です。」

 私にはもうひとつ言いたいことがあった。
「契約が2024年1月ではなく2025年1月から12ヶ月となっているんです。これはたぶん母が他の新聞を取っているからというところを、じゃあ1年先でいいですからと押し切られたとしか思えないんですけどね。」
「すみません、販売員が事情もわからなかったようで・・・」
 
 まあ後味が悪い謝り方だけど、一応の謝罪と考えよう。

 我が家はもうFAX付きの電話は使っていないので、すぐに弟にラインをした。彼の仕事場はFAXがあるはずなので、すぐに送ってもらおう。その契約書を写真に撮ってラインで送り、FAXするように頼んだ。

 確か夏前にも、「買取専門店」とか買いてある領収書を見つけ、母に聞いたが、「なんか売ったかなあ」と曖昧な返事。もうクーリングオフ期間は過ぎていたし、明細を見ると大したものは売っていなかったので、「お母さん、これからなんか契約書って言われたら、すぐ私か弟に電話して」と言っておいたのだが、ピンと来なかったんだろうなあ。

 これからますますこんなことが増えていくことを覚悟しなくては。一応銀行は、ほぼメインの信用組合しか使っておらず、そこの窓口の行員さんは母の顔を覚えていてくれて、担当の行員さんの薦めでキャッシュカードは使えなくしてもらっている。だから入出金は、必ず窓口に行かねばならない。だからATMを使った振込はあり得ないだけでも安心だ。


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