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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

オリンピック

オリンピックで人種差別意識の変化を感じる

 
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サンデーモーニングからスクリーンショット

 昨日久しぶりに「サンデーモーンニング」を見た。「風をよむ~選手たちのメッセージ」のコーナーで驚いたのは、この写真のようにオーストラリア代表サッカーチームが、先住民族アボリジニの民族旗をかかげたことだった。

 私は2000年シドニーオリンピックのとき、シドニー近郊の町に住んでいた。人生唯一のオリンピック観戦は、そのシドニーオリンピックの柔道や水泳だ。パラリンピックも娘たちの小学校が遠足として親子で連れていってくれた。

 その期間シドニーのあるニューサウスウェールズ州は大学も学校もすべて休みとなった。それで観戦に行かなくても、テレビでオリンピック観戦の毎日だったのだ。その時のオーストラリアの有名選手の名前や顔は今でも覚えている。

 特に印象的だったのは、陸上のキャシー・フリーマン選手。彼女はアボリジニで、聖火も灯したオーストラリア―のヒーローだったが、400mで金メダルを取ったあとのウイニングラン(場内一周)でオーストラリア国旗とアボリジニの民族旗に身をつつんだことが、国内で議論を巻き起こした。トラック一周は国旗を持つものとされているからだ。

 でもそれから20年以上が過ぎ、オーストラリア人の意識もずいぶん変わってきたのだと、サッカーチームを見て驚いたがうれしかった。そしてもうひとつ驚いたニュースは、最近、国歌の歌詞もたった一語だけど大きな変化があったことだ。

 モリソン首相は昨年末12月31日の夜に、アボリジニの歴史とコミュニティに敬意を表し、国歌の歌詞を以下のように変更したと発表したのだ。

     We are young and free(われわれは若くて自由だ)から
     We are one and free(われわれは1つで自由だ)へと

 モリソン首相はまたインタビューにこう答えたそうだ。
「オーストラリアは近代国家としては比較的若いかもしれないが、わが国の歴史は多くの先住民の人びとの歴史と同じく非常に古い。われわれはそうした人々が管理してきたことを正しく認識し、敬意を表する。この真実と共通認識を国歌に反映させるのは当然のことだ。」

 時代は少しずつ変わってきてるのだなあ。IOCも「オリンピック憲章50条、いかなる種類のデモンストレーションも、あるいは政治的、宗教的、人種的プロパガンダも許可されない」を「国や組織、人を標的にしないこと」などを条件に、一部規則を緩和したそうだ。そのため、いろいろな競技で、膝をつく仕草や、こぶしをあげる仕草も見られている。

 コロナ禍のオリンピックはいろいろな問題も取り上げられているが、あらためて時代の流れを感じさせてくれることもあった。日本もタイも、コロナの嵐が吹き荒れているが、アスリートの方たちは、最後までがんばってもらいたい。





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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



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開会式を見て授業を思い出した

 昨夜、開会式だとわかっていたが、特に見るつもりはなかった。でも8時半に昨日から始まると聞いたドラマを見ようと思ってテレビをつけると、あるチャンネルにTOKYO OLYMPICとあるのに気づき、つけてみるとちょうど日本人選手たちの入場シーンだった。

 その後の世界各地域の歌手の方が歌われたのは、ジョンレノンのImagineだった。急に懐かしくなった。というのは、私は高校3年生を教えたときはいつもImagineを取り上げていたからだ。生徒たち自身にImagineに続く歌詞を考えさせていた。あなたたちはどんな世界を望んでいるのかと。そして大人になったあの子たちは、今どんな世界に生きているんだろう。

 もうひとつ目をひいたのはピクトグラムのパーフォーマンス。これも東京オリンピックの時に競技のピクトグラムが作られたことは、ある教科書に取り上げられていたので知ったことだった。今では世界中の場所で見られるピクトグラムに日本が大きく貢献してきたのだと知って、その時は驚いた。

 そして1年半前、大学の授業でも取り上げたことがある。まだコロナでオリンピックが延期されるとは思ってもいなかった2020年2月半ば、私は大学でJapan Todayという科目を教えていて、そのトピックのひとつにオリンピックを選んだ。そしていくつかのピクトグラムが何の競技かを答えさせたのだが、半分以上の学生が柔道、空手、テコンドーの区別がつかなかった。

開会式TVerからのスクリーンショット 
これは著作権侵害にあたるのでしょうか・・・
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 このピクトグラムのパーフォーマンスは本当に素晴らしかった。少しでも腕や足の角度が違えば、あのピクトグラムと同じようにみえないだろうから、徹底的に練習されたんだろうなあ。私の学生たちも、誰か開会式を見てくれただろうか。そして授業でピクトグラムのクイズをしたことを思い出してくれただろうか。

 あの授業をしたとき、学生たちも私もオリンピックは2020年の夏にあると思っていた。その時に日本に帰るつもりはなかったが、タイから応援しようと思っていた。でもあれから1年半、コロナのために世界は変わり、オリンピック開催に関してもいろいろ物議をかもしつつ開催を迎えた。

 無理やり開催に持ち込んだ日本政府やIOCには、私も納得がいかない。でも始まってしまった以上、アスリートたちにはがんばってもらいたい。しかも今、男子バレーボール、ベネズエラ線を見ながらこれを書いている。高校時代から注目していた若手の高橋藍選手、大塚選手たちが活躍してくれることを、楽しみにしている。




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コロナとオリンピックで病院に行けない日本

 タイのニュースは、連日コロナばかりなので気づいていなかったが、もうオリンピックまの開幕まであと1週間。昨日夫からのラインに「日本はオリンピックで22日から25日が連休になるために、今週は病院ばかりだ」と書いてきたので、オリンピックが直前だと実感したのだ。

 夫は緊急ではないが、持病と歯医者で月何回かは病院通い。それがオリンピック連休で前倒しになったということらしい。でも4連休にもなると、その間に体調を崩した人はどうすればいいのだろう。まして子どもだったら親は気が気じゃないだろう。

 タイは病院は24時間やっているところが多い。私立病院も国立病院も、待たされるかもしれないが24時間対応と書いてある。私の家からタクシーで30分以内に行ける病院は、国立病院が3カ所、英語の通じる私立病院が3カ所以上あるが、すべて24時間対応だ。

 コロナのために、がんの検診を行かない人も多いと聞く。でもがんは初期であれば、完治できる病気になっている。2人に1人ががんになると言われているのに、体調の変化を見逃してステージが上がってから見つかったら命に関わる。

 オリンピック期間中、日本国中から医師の派遣が要請されているという話もどうなったんだろう。もし自分の主治医がオリンピックとパラリンピック期間にいてくれなかったら、きっと不安だろう。

 今経過観察中の方は、コロナ禍であっても定期検診を欠かしてはいけないと思う。もちろん病院側から変更を要求されることもあるだろう。でも病院の都合よりも自分の体の方が大切だ。ましてオリンピックに関わることで変更されるなんてとんでもない。と私が怒っても、きっとそんな事態が日本の中で起こっているのだろうなあ。

 昨日もIOCのバッハ会長が、菅総理にコロナの状況が改善したら観客を入れてほしいと要望したというニュースを読んだ。オリンピック後の日本の事を一切考えず、目先の利益のことしか考えていない人間がIOCのトップか。前の日本のトップもセクハラ発言で辞職したが、このバッハ会長という人は、後年どうな評価が下されることやら。

 日本のワクチン接種は、今日で40,156,708人、2回接種をした人が 25,023,470人(人口比20%弱)。私の知人も接種を終えた人が増えた。タイよりはずいぶん進んでいる。でもオリンピック後に、一気に増えるとかの恐れは残っている。今更中止はないだろうから、無観客で大きな騒動が起こらず、無事終わってくれるのを祈るだけだ。

余談
 トラックの移動販売で、スイカを丸1個買ってしまった。それほど大きくなかったけれど、さすがに持て余してた。タイ人はスイカをおかずにご飯を食べると聞いたことがあるので、試してみようかと思ったが、ネットでスイカご飯というのを見つけて作ってみた。
要するにスイカの炊き込みご飯なのだが、まあすごく美味しいというほどでもないが、まずくもなかった。もう1度作るかと聞かれたら、また丸ごと買ったら作るかなという程度。

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