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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

コミュニケーション力

アフターコロナの子どもたち

 これもYahooニュースに上がってきた記事だが、小中高校に務める教員90名のアンケートやインタビューの結果、その7割がコロナ後、子どもたちの人間関係に変化が生じていると答えた。

・多様な人たちの中に身を置く力がない。校長室や保健室で2、3人と過ごすのは平気でも、クラスの中で30人以上の子と一日過ごすことができない。

・自分の要望はすべて通ると考えているので、クラスの中でそうならないとショックを受けて学校に来なくなる。

・仲直りの仕方がわからないため、一度でも誰かと衝突すると「絶対にもうダメ」となって即座に関係性を断ち切ってしまう。

 昔からこうしたこどもたちは一定数いたはずだが、最近はこの傾向がますます強まっているそうだ。その理由の一つとして、学校側の指導が変わってきたことも指摘されている。

 以前の学校は、子どもたちを雑多な人間関係に放り込み、そこで付き合い方やコミュニケーションの取り方を学ばせた。クラス替えや席替えのたびに、子どもたちも新たな人間関係を模索する必要があった。

 でも最近はトラブルを避けるために、グループ分けは仲の良い子たちで組ませ、席もそのグループごとに割り当て、自分たちで決めさせることが多いそうだ。なんだかあまりにも過保護じゃないかと思うのだが、今の教員たちはそれでいいと思っているのだろうか。

 私が教員時代の最後に感じていたのは、クラスのグループが多くなったということだ。自分が高校時代には、女子のグループもせいぜい3つか多くても4つくらいだった。教員になっても、長い間そうだったと思う。

 でも10年ほど前から、遠足や修学旅行でグループ分けをさせると、2、3人のグループというのが目につき始めた。でも修学旅行の部屋割とかは、5、6人が一部屋ということも多かったので、どうやって分けるかが大変だった。基本は生徒たちに決めさせるのだが、もめてくると教員も口を出すこともある。それでも修学旅行は迫ってくるし、決めなければいけないことも多い。たいていは、だれかがリーダーシップを取って、なんとかグループ分けを完成してくれたものだった。

 今年の大学4年生は、最初からオンライン授業を受けていた学生たち。彼らのコミュニケーション能力はどうなんだろうか。就活もうまくやっていけるのだろうか。コロナで失われた3年間を取り戻すことは決してできないのだから、受け入れ側の会社や企業も、コミュニケーションのための訓練期間を設ける必要があるのではないだろうか。

 さて今日の余談は、カーオグルックガピに挑戦した話。これがチェンマイ旧市内で食べたカーオグルックガピで、娘はとても気に入っていた。

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 エビの味のついたごはんが美味しいとのことで、今回は「ナムプリックパオ」を買って帰った。でもこれはたくさん入れると辛すぎるのもわかっている。

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 それでナムプリックは少なめにして、同じくタイで買った豚味の粉末スープストックを下味に使い、ご飯を混ぜた。パパイヤはないので、人参の千切りに塩をして、マナオパウダーで味付け。家にあった普通のソーセージとチェンマイのロイヤルプロジェクトショップで買ってきたシイタケ入りソーセージを並べた。

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 スープはわかめと卵の中華スープ。カーオグルックガピは見た目も味も本場とはかなり違うけれど、まあ美味しかったのでよしとしよう。
 

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男女に共感力の差はあるのか-女性指導者がコロナを制す

 ロックダウンに入って以来、ネット中毒と言われても仕方のない状態だが、この間に何度か「女性指導者の国がコロナを抑えこむ」という内容の記事を読んだ。台湾、ドイツ、ニュージーランド、デンマーク、フィンランド、特にニュージーランドは感染者数が他国よりはるかに少ない時点でロックダウンを決め、先日、勝利宣言がでた。

 ニュージーランドには次女が暮らし、私自身も若い頃4ヶ月ほど短期留学をしたことがあるので、大好きな国の一つだ。2017年37歳のときに歴代最年少で首相になったアーダーン首相は、翌年には首相で初めて産休を取り、育児をしながら国政を行なっておられる。

 3月始めに国境を封鎖し、6月までは海外からの渡航を禁止。そして3月25日には緊急レベル4(最高)のロックダウンを決める一方、ロックダウン中の給与を保証し、パートタイムでさえも受け取ることができる。実際私の娘はパートタイムで働いているが、そのお給料はちゃんともらっている。

 そして何よりも素晴らしいのは、国民に対する共感力なのだ。彼女は毎日facebookにスピーチを載せ、誰が読んでもわかるように呼びかけている。文章の最後には、「ニュージーランドの皆さんの健康を守ることが一番重要で、必ず情報をシェアし、アドバイスします」と書かれ、「質問はコメントに書いてくれれば、すぐに返事します」とあり実行されている。

 文章だけでなく、ライブ配信もされており、忙しい中、自宅からの配信もあったようだ。中には子ども向けのものもあり、イースターのライブは、子どもでも「家にいなければならない」ことがわかるように、優しい言葉で語りかけておられた。

 子供向けの記者会見は、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、ベルギーの女性首相も行なっておられる。日本の政治家は子ども向けに会見を行うことなど、考えもしないのだろうか。ステイホームで我慢しているのは、大人より子どもたちなのに。

 ドイツのメルケル首相は「強い女性」と思っていたが、物理学者として冷静に科学的に判断し、徹底した検査と行動制限を行い、ヨーロッパの中では唯一押さえ込みに成功した国だ。彼女のスピーチも、国民を納得させるだけの根拠と、強い意志で、多くの共感を呼んだそうだ。

 本来は男女に共感力の差はないはずだ。男女ではなく、個々の違いだ。ただ、数々の研究から、女性の方が「人の感情を読み取ったり、感情を表現する力が強い」と言う結果が出ているそうだ。確かに女性の方が、人の気持ちを察し、悲しみや不安に寄り添うことをためらわない人が多いと思う。

 共感力のない政治家を選び続けてきたのは、私たち日本人だ。でも今の日本の政治家は、共感力で支持されている女性指導者を見習ってほしいものだ。



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指導者に求められる共感力

 以前山形空港で検温拒否した人のことを書いた。またネット記事で読んだのだが、GW中の移動について、岡山県知事が、高速道のパーキングエリアで検温を行うと決め、知事はこう発言されたらしい。

 「声を掛けられた人が、『マズイところに来てしまったな』と、後悔をしていただくようなことになればいいなと思っています。」
 でもこれに対し県庁の抗議の電話やメールが相次いだそうだ。 

 一方島根県は、方言を使ったメッセージを出した。東部の出雲地域用としては「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね」、西部の石見地域用として「早く会いたいけぇ、今は帰らんでいいけぇね」。そして全県共通のメッセージとして「ここ島根で生まれたそのつながりは、距離に負けるほど弱くはないと思うのです。近いうちに、いつも通り会える日が来ます。」

 公式フェイスブックには、いいねが1200件以上、好意的なコメントが多く書き込まれてたそうだ。

 今、TVerでたくさんのドラマが再放送されているが、その中で「グッドドクター」を見ている。放送当時も見て、山﨑賢人さんの演技に感心させられた。先日の4話、公園から緊急搬送された少女が暴れて逃げ回る中、湊(サヴァン症候群の研修医)が少女に近づき、階段をゆっくり上がり、少女と目線の高さが一緒になったとき、静かに手を出した。すると少女はおとなしくなったのだ。

 それで思い出したことがある。日本で教員をしていた時に、あるベテランの先生がおっしゃったことだ。教室で生徒たちを見て回るとき、しゃがみこんで目線の高さを合わせたほうがいいと。

 目線合わせることで、相手に共感していることを伝える。教師だからと言って、上から目線だけでは、生徒は心を開いてくれない。そのことを何度も実感してきた。

 今、日本の指導者の立場にいる方たちは、普通の人々に共感する気持ちを持っているのだろうか。疑問に感じてしまう。タイの首相も、庶民に共感しているとは言いにくいかもしれないが、実行力で国民の不満を抑え込み、一定の成果をあげていると思う。

 毎日、日本のニュースを見たり読んだりしながら、日本に帰る日が遠いことを感じさせられる。


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