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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

コロナ禍

術後2年を忘れていた

 3月は受けているタイ語講座の勉強に追われ、ようやく終わりが見えて旅行計画を立てるとコロナ騒動。すっかり手術から2年経ったことを忘れていた。

 体調はこの1年間ほとんど変わりない。コロナ禍の生活で運動不足になってしまったが、体重は手術前と同じくらいで、外見的な変化はほとんどないと思う。ただ普通の会話は大丈夫だが、大きな声で音読したり、歌を歌うと呼吸がしにくくなる。深呼吸をすると、咳が出たりもする。で
もずっとレントゲンやCTの結果は以上なしで来れているので、今のところ再発や転移の可能性はない。 

 ふと去年や一昨年はどうしていたのだろうとブログや自分の手帳を見返してみた。一昨年は、退院し夫が帰国し、一人でリハビリに励んでいた。そういえば、真夏の太陽の元、毎朝散歩をしていた。今はそんなことをやろうとも思わない。去年は、今とほとんど同じような生活だった。ほとんど家にいて、料理を作り食べ、なるべく規則正しい生活をしていた。

 去年、タイは徹底したコロナ対策のおかげで、7月ごろから12月のクラスター発生までは、普通の生活が送れていた。もちろん検温、マスクは必須だが、旅行も気楽にできた。でも今回はイギリスの変異種も見つかったとのことで、かなり不安がある。

 いつになったら、元の世界に戻れるのだろう。マスクをせずに、世界中を気楽に旅することができる世界。

 日本では、非常事態宣言ではなく「まん延防止重点措置」とかいうものを出している都道府県があるが、それにどれほどの違いがあるのだろう。自粛を要請すると言いながら、オリンピックに向けてのPRは忘れず、NHKの朝のニュースでも毎日「聖火リレー」の特集を放送している。見ると沿道にはそこそこ人が集まっている。

 不要不急の用事以外は出るなと言いながら、「聖火リレー」の感動的なシーンを毎日見せられたら、誰だった応援に行きたくなるのが当然だ。私も昨年5月に帰国を予定していた時、大阪は無理だが滋賀県なら間に合うから見に行こうと思っていた。

 それにしても本当にオリンピックは実施できるのだろうか。連日何百人もの感染者が出ている東京に、アスリートの皆さんは来たいと思ってくれるのか。観客は来なくても、選手や関係者の中に、無感染症状者が100%いないと確信できるだろうか。

 日本もタイもワクチンはまだまだで、いつになったら一般の人が接種できるのかも不確かだ。だがワクチンの普及が進んだ国の様子をみると、やはりこれが今のところ唯一の手段なのかなと思える。日本は国籍に関わらず住民票登録があれば無料でワクチンが受けられるとのことだが、タイは今のところ外国人については何も言われていない。

 なんかだらだらと暗い話題を書き続けてしまったが、これは旅行をキャンセルせざるをえず落ち込んでいるせいだ。しかも親しい友人たちは、規制のかからなかった南部へ出かけてしまい、虚しいソンクラーンを迎えようとしている。

 何か気分転換を考えなくては。幸いマッサージ店は開いているし、レストランも閉店時間が早くなっているが大丈夫だ。もともとお酒を飲まない私は、お店にお酒がなくても平気だ。そして私の近所は、コロナに関わらず今まで通りにお店が開き、市場で人々が働いている。これまでと同じ生活を続けるだけのことなんだ。



 

 

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肺がん告知から丸2年 [2021/02/27]

 ふと気づくとあの日からちょうど2年だった。手術後の1年は、仕事に追われているうちに回復して、以前と変わらない生活ができるようになった。2年目はコロナのために、かなり計画が変わってしまったものの、普通の生活を送っている。

 もしがんになっていなかったら、どんな生活をしているんだろう。一番考えられるのは、やはり日本語教師を続けていたのではないかということだ。がんになる前は、自分の寿命について考えたことがなかった。両親どちらの家系も長命の人が多く、がんで亡くなったのは、母方の祖父だけだった。実は肺がんだったのだが、60歳を超えていたそうだし、何よりかなりのヘビースモーカーだったらしい。だから自分が肺がんになるなんて、100%考えたことがなかった。

 告知を受けて考えたのは、「今は絶対死ねない。両親より早く死んで悲しませるようなことはしたくないし、まだ娘たちに私は必要だ」ということ。がんは初期の段階で、手術も簡単に終わり、その後の治療も必要がなかった。だからすぐに死なないと思ったものの、万が一再発や転移、他の場所にがんができたらどうしようという不安は常にある。だから、人生の終わりについても、頻繁に考えるようになったのだ。

 そして何をしたいのかと考えると、もう仕事はしたくなかった。一番やりたいと思ったことは、もう一度きちんとタイ語を勉強すること。実は2年半前に、大学の年度末休みを利用して、チュラロンコン大学の「Intensive Thai」コースで勉強した。6週間で一つのレベルが終わるのだが、私は多少読み書きができたこともあり「Thai 4」という中級の最初のクラスに入ってしまい、本当に大変だったのだ。

 コロナ禍のためチュラロンコン大学のこのコースはオンライのみになっている。私は1月から「Thai 5」 3月から 「Thai 6 」と勉強を続け、中級を終わる予定だ。このコースについては、あらためて内容や感想を書いてみたいと思うが、授業が始まるとそれどころではないので、当分先になりそうだ。

 そしてもう一つ考えたのは、タイ生活をいつまで続けるかということ。最初に来たときは、最低3年は絶対に帰らないと家族に告げてきた。もうすぐ4年になろうとしている。これもがんにかかっておらず、もし大学の仕事を続けていたら、65歳くらいまで働きたいと思ったかもしれない。でも人間ドックで何かちょっとした異常が見つかるようでは、ずっと海外にいるのも不安を感じる。

 最近、丸5年でいいかなと思うようになった。自分の健康や都合だけでなく、家族も5年もたてばいろいろ変化がある。私のわがままを受け入れることも難しくなるかもしれない。そう思うと、そこから逆算して1年2ヶ月で何ができるのだろうと考えることができる。近隣諸国を旅行するのは無理だけど、勉強の合間にタイ国内を旅行することはできるだろう。
 
 そして今の「普通の生活」を楽しみたい。特に出歩かなくても、近くの市場へ買い物へ行き、お店のおばさんとちょっとした会話を交わし、時々友達と外食する。1日の終わりには、「いい1日だった」と思える日々を過ごしたい。

 

 

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日本から手紙が届いた!

 手紙が届くのは当然だと思われるかもしれないが、私にとってはちょっとした驚きと喜びだった。というのはコロナ禍になって以来、もう3回も郵便局に聞きに行ったが、まだ正常な郵便事情と言えない返事ばかりだったからだ。

 最初に行ったのは4月下旬。インターネットを使えない母に、手紙を出そうとしたのだが、カウンターで「航空便はないから、3ヶ月くらいかかる」と言われて断念。その手紙、どこかにあるはずだけど、どうしたのか覚えてない!
 
 2回目は6月ごろ、ニュージーランドの知人が何かを送りたいと言ってくれて、また郵便局へ。この時も、ニュージーランドからは無理で、こちらから手紙もいつ届くかわからないと言われた。日本もまだ航空便はないとの返事。
 
 でもこれは私の家の近くのローカル郵便局の返事なので、事実だったかどうかわからない。でもタイは航空便の受け入れをかなり規制しているので、物流も滞っているのは事実だろうと思った。

 そして今月初め、もう1度聞きにいった。やはりニュージーランドからは無理と言われたが、日本へは20日くらいで届くと言われた。私は毎年クリスマスカード&年賀状のようなものを友人知人に出していて、例年であれば20日頃投函するのだが、今年は10日までに出さなきゃいけないのかと焦ってしまった。

 でも結局先週末の4連休はそれなりに忙しく、また今週もいろいろな用事が重なって準備できなかった。クリスマスカードとしては間に合わないだろうから、文頭の Merry Christmasu & Happy New Year は Happy New Year だけにした方がいいんじゃないのだろうか。
 
 そう思っていたら、昨日エアメールが届いていた。毎年、カードをくれる日本の友人だ。日本の消印は12月11日だから1週間で届いたことになる。じゃあ急げば間に合うかも!

 まあ新年に入ってクリスマスと書いてあっても、今年は許してもらおう。とにかく早く準備をして、せめて年内に届くことを祈ろう。

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タイは12月にはいると、すぐクリスマス仕様、そしてこのまま年越し

 
 
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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



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日本の大学生を憂う

 今週、私の大学は前期中間試験だ。でもオンラインで授業を行なっている科目は、中間試験をやらなくてもいいので、学生たちも少しのんびりしているように見える。ただ、日本語科はいつも通りの対面授業を行なってきたので、試験もいつも通り行なっている。

 私は、ビデオとGoogle Formを使ったオンライン授業と対面授業を併用しているが、試験はこれまで同様のやり方で行なった。毎年、同じ科目を教えているので、教材はアップデートをしながら、ほぼ同程度の物を使っている。果たして、昨年に比べてオンライン授業の影響があるのか、試験結果をみるのが楽しみだ。

 今日は採点をしていたので、いつもより帰るのが遅くなった。と言っても大学を出たのは6時前だ。コロナ禍で大学は6時半までに出なければならないことになっている。でも食堂には、まだ20人ほどの学生が残っていた。

 タイのアパートや学生寮には台所がないので、近くに住む学生は、ほぼ3食を大学で食べている。食堂だけでなく、すぐ近くの市場には朝早くから夜まで、食べ物を売っている。だから買ってきて、食堂でみんなで食べることも多いのだ。

 そんな姿を見て、「大学生の日常だなあ」と思った。でもネットやニュースによると、日本の大学ではまだ対面授業を行えていないところがほとんどらしい。4月に入学したのに、まだ一度もキャンパスで授業を受けていない学生が、日本中にいるのだ。

 大学生活の1番の柱は勉強だが、それだけではない。友人を作り、クラブやサークルで人間関係を育み、先生方から勉強だけでなくいろいろな話を聞いて知識や情報を得る。それができない大学生活は、どれほどつらいものなのか想像もできない。

 小中高では、ずいぶん前に対面授業が始まったのに、大学だけが取り残されている。たった4年間の限られた時間をコロナに奪われて、その悔しさや憤りを誰にもぶつけられない。日本政府や文科省は、大学生のことを考えているのだろうか。Go to travelとか言って、人の移動を進めたくせに、どうして大学生が本来の大学生活を送ることを支援できないのか。

 日本は、教育のことを後回しにしすぎだと思う。3月にいきなり休校にされたのも、東京オリンピックのことがあったからに違いない。結局、中途半端なロックダウンで、日本はまだまだ感染を抑え切れない。

 アメリカの大学では、全学生のPCR検査を行なって、新学期をスタートしたと聞いた。もちろんそれでも感染はあるのだが。タイでも、学校単位ではなかったが、無料の
PCR検査が受けられる移動車や、コンドミニアムの単位で検査を行なっているところもあった。緊急事態宣言だけでなく、そんな努力もコロナを抑え込んだ要因だと思う。

 首相が変わっても日本の政治が大きく変わるとは思えないが、早く大学生たちにも正当な教育の場を返してあげる努力をしてもらいたい。

 
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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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自分の日常を取り戻す

 贅沢な生活をしているわけではないが、コロナの前に楽しんでいたこともたくさんある。
毎週タイマッサージに行くこと、月1回映画を見に行くこと、月1回フェイシャルエステに行くこと、週末どちらかは外出して、お寺を見たり買い物したりすること。

 この中で、毎週のタイマッサージと映画はまだ再開できていない。というのは、国内で90日近く新規感染者が出ていないとはいえ、なんとなく行く気になれないのだ

 A272E062-30E8-4CA0-8095-DFBD8D574C4Aただ少しずつ外出するようになった。今日は、久しぶりにアソックの近くの地元向けの小さなフードコートに行ってみた。実はここの鶏肉入りのクイッティオは絶品だと思っている。

 久しぶりに食べたけど、やっぱりおいしかった。ただ、少し昼を過ぎた時間とはいえ、お客さんがほとんどいないことに驚いた。開いていないお店もある。以前は、近くで働くタイ人でいっぱいだったし、時折観光客も来ていた。

 そして一番の贅沢であるフェイシャルエステ。アソックのTimes SquareにあるVonae Beautyは在タイの駐妻さんや観光客にも人気の店で、前日の予約だと取れないことも多かった。でも昨日の夜に電話しても、全然大丈夫だった。

 2時間の至福の時間はあっという間にすんでしまった。ここのフェイシャルエステはパックをしている間に全身マッサージもしてもらえる。いつも2時間の間にうつらうつらしてしまうほど気持ちがいい。

 マッサージを終えてロビーにでると、オーナーのマダムがおられた。
「お久しぶりですね、お元気でしたか。」
 他にお客さんもいなかったので、少し話を聞いてみた。以前は本当にさばききれないほどのお客さんが来られたのに、今は一日4,5件ほどだとか。
 
 それでも価格は据え置きで、サービスの質も落とさず、セラピストの腕も確かだった。旅行時代から通っていたので、もう10年くらいはお世話になっているので、このまま頑張っていただきたい。

 生活に困っているタイ人も多いのに、外国人の私が以前と同じような暮らしをさせてもらえていることは、本当にありがたいことだ。贅沢だとはいえ、Vonaeのセラピストさんたちの生活の足しになるのだから、やっぱり来月も行こう。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



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家族ラインのおまけ

 毎週日曜日の家族ラインは、もう4か月も続いている。いつも2時間近くはつなぎっぱなしなのだが、実はビデオは使っていない。お互いに声だけで、何かをしながら話している。日本は4時からなので、長女はいつも作り置きの料理をしている。夫も途中から夕食を作りながらで、食事前に切る。私も料理をしながらとか、教材の確認をしながらとか、話ばかりに集中しているわけではない。

 4人そろった時も、4人が一緒に会話に加わるのではなく、そのうちの2人が話していて、あとの2人は聞いているだけということが多い。でもめったに聞かない父娘(次女)の会話を聞くのは新鮮だし面白い。話しながら、もう娘たちは大人になったのだと実感する。

 最近、もうひとつ大きな楽しみが増えた。それは娘とするエクササイズだ。

 3月末から外出がままならない日々は、1日のスケジュールを立てて、なるべく規則正しく過ごしていた。いつも夕方には、Youtubeを見ながらダンベル体操、エアロビクス、ヨガと1時間ほどエクササイズをしていた。でも7月から仕事が始まり、帰宅して疲れた毎日で、その時間は消えてしまった。

 グループラインで映像共有ができると知って、娘に一緒にエアロビクスをしようと誘った。彼女もコロナ期間中、走ったりエアロビクスをしていたようだ。

 長女が選んだのは、私にはちょっと厳しい30分のプログラム。時間が長いだけでなく、動きも難しい。初めてやった時は、ついていけなくて、情けなくなってしまった。でも、息が切れて嫌になりそうになると、娘が声をかけてくれたので、何とか30分を終えることができた。

 同じプログラムを3回繰り返して、ようやく体の動きがスムーズになってきたような気がする。でも反対にちゃんと動くと余計にしんどい。娘も同じように言っていたので、インストラクターの動きに近づくということは、運動量が増えるということだと実感した。

 これもコロナ禍のメリットのひとつだなあ。遠く離れたところに住む娘と一緒にエアロビクスができるなんて。

 独身時代は、結婚したら子どもは男女一人ずつほしいと思っていた。だから二人とも女の子だった時は、もう一人産もうかとずいぶん悩んだ。結局、仕事が忙しかったこともあり、二人だけになってしまったのだが。息子のいる人生は、また違う楽しみもあったかもしれない。でも二人の娘たちと、時には友達のように過ごせることは本当に幸せだ。

 こんな時期だからこそ、家族の繋がりを大切に、また何かささいな楽しみを探していきたいと思う。



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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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コロナで会えない家族

 コロナのせいで、家族と会えない人は世界中に数えきれないほどいるだろう。日本に住んでいても、お盆休みの実家帰省をやめた人もたくさんいるだろう。でも政治家が「オンライン帰省をしましょう」と言っても、高齢者で Lineや Zoomを問題なく使える割合は、どれくらいなんだろう。

 実際、私の母はガラケーを使うのが精いっぱいだ。20前は私の古いパソコンを使って、メールをすることができた。でも10年ほど前に私と同じiPadを与えて何度も教えたが、その場では使えるものの、後で一人ではろくに使えないままだった。実家はWiFiもあるのだが、無駄な出費となっている。

 だからコロナ禍になり、母には週1回電話をしている。ロックダウン中は2回電話をしていた。タイは日本の固定電話への料金は安いので、20分ほど話しても120円くらいしかかからない。これはありがたいことだと思う。

 私の家族は4人だが、全員違う場所にいる。夫は大阪の家に、長女は車で1時間ちょっとの他県に、次女はニュージーランドに、そして私がバンコクだ。これまでも娘たちとは、月に1,2度はライン電話で話していたが、夫とはラインはするものの、用事がなければ電話はしなかった。

 3月末からのロックダウンで、人と話す機会が極端に減ってしまい、5月に予定していた帰国も無理になったので、4月に入ってから家族のライン通話を始めた。3国間には時差があるので、なるべく時間を合わせやすい日曜の午後(NZは夜になるが)に決めた。

 以来4か月間、ずっとその習慣を続けている。4人がそろうことは少ないが、たぶん夫は一度も欠かしたことがない。私がマハチャイに行った日も、夫と長女が話していて、途中少しだけ参加したが、ちょっとびっくりしてしまった。
 
 結婚した時、姑と同居していた。その姑が亡くなり、次女がニュージーランドへ行き、長女が就職して家を離れた。それから数年で私もバンコクへ来た。実はこの時が、夫と私にとって、生まれて初めての一人暮らしとなったのだ。
 
 我が家では次女が一番早く一人暮らしを経験した。そして今は、4人それぞれに、一人暮らしを楽しんでいる。そして私は、手術後のつらい時期を一人で乗り切り、また夫も昨年は一人で入院生活を乗り切った。

 コロナがなければ、こんな家族ラインは始めなかったかもしれない。これは数少ないコロナ禍のメリットとなった。

 タイは、10月から限定つきで観光客を入れるかもしれないというニュースがあるが、実際、自由に行き来できるようになるのは、来年以降になるのだろうと思う。それでも、ネットがある世界で、本当によかった。離れていても会話ができる幸せをかみしめている。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

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