友人が来たらぜひ行きたいと言っていたのがドーイインタノン。タイ最高峰の山で、チェンマイからは車で2時間ほどかかる。乾季の12月から2月はかなり寒く、ダウンジャケットが必要だと聞いたことがあったが、今は日中30度越えの雨季(と言ってもこの1週間雨は降っていない)。だからウインドブレーカーとショールがあれば大丈夫だろうと甘く考えていた。

 でもあらためて政府観光庁のサイトを見ると、こんな風に書いてあった。
 「ドイ・インタノンは海抜2,565mあり、タイで一番高い山です。タイ有数のメーヤ滝をはじめ、多くの滝が点在します。ヒマラヤ山脈から続く山並みの外れに位置し、山頂付近は一年中涼しく、平均気温は12度ほど。特に山頂は気温が低いので、防寒の装備を用意しておくと安心です。」
観光庁サイトより抜粋

 平均気温が12度!タイでそんな場所はないと思っていた。私たちは、「一枚長袖があれば大丈夫よね」となめた考えで、気楽にドーイインタノンへ車を走らせた。当然車はエアコンをつけたままだ。しかし山へ登っていく1009号線に入って30分ほどしたら、急に霧に包まれてしまい、一気に視界が悪くなった。

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 私はずっと助手席でナビをしていたのだが、本当に前が見えなくなり怖くなった。とにかく友人はゆっくり車を走らせていく。時々、霧がはれそうになるが、またすぐに霞んでくる。それを繰り返しながら山頂へ向かった。

 着いた駐車場に車は少なく、霧も出たままで、どこへ行けばいいのかもわからない。ちょっと霧がましになり、表示が見えた。


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 でも車を降りると、もうとんでもなく寒い。年中30度以上ある生活に慣れきっている私たちにこの寒さはきつい。

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 雨が降っているわけではないが、霧のためにかなりの露が木の葉について、水滴が落ちてくる。
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 なんと12度!やっぱりダウンがいる
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 山頂のあたりは短いトレイルがあり、少し下ったところに売店、小さな博物館、トイレがあった。でも寒さのためにゆっくりしようと思えない。

 駐車場の横に、なにかモニュメントがあるようで、そちらへ歩く。道脇にあるアジサイが、日本のものと少し違うように思う。

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 寒さの中で祈る私
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 寒さに耐えきれず、車で次の目的地、Grand Pagoda Napamathanidolへ。でも霧が深くて、あやうく通り過ぎそうになった。ここでは一瞬霧も晴れたが、やはり気温は16度だった。

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 残念ながらタイ最高峰からの美しい眺めを見ることはできなかった。でも霧がかかった景色も美しかったし、トレイルの木々はとても青々としていた。やはり他のタイの山とはずいぶん違うと感じた。

 ドーイインタノンは国立公園なので、チェックポイントで入場料を払わなければならないが、外国人は300バーツと高い。でもこの美しさを保つためには、一定の費用はかかるだろう。タイの外国人料金は高すぎると感じる人も多いだろうが、今の経済状態を考えると、タイに住ませてもらっている私たちには、仕方のないことじゃないかと思う。


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