あっという間の一年だった。昨年の誕生日のブログを読み返してみると、まだタイで非常事態宣言が出る前だったので、コロナの深刻さがあまり伝わってこなかった。あの頃は、まだ日本へ一時帰国できるかもしれないとか、チェンマイに引っ越そうと考えていた。でも実際は、ずっとバンコクの同じところに住んでいる。
コロナ禍では日本に帰ることはいい考えとは思えなかったし、帰れないのであればかかりつけ病院から離れるのも得策ではない。そして無給になった今、このコンドはちょっと贅沢なのだが、やはり場所の便利さや住み心地の良さを思うともう1年契約を伸ばした。
朝起きるとニュージーランドの次女がHappy birthday ラインをくれていた。時差の関係でタイだと今日になってすぐだった。午前中にも友人からラインをもらって、お昼前にはバンコクで一番親しい友人が「ピーオー」のトムヤムクンヌードルを届けてくれた。ここは、ずいぶん前に「幸せボンビーガール」で取り上げられたり、他のメディアにも出ている有名店。といっても敷居が高い店ではなく、適正な価格で本当においしいトムヤムクンヌードルが食べられる。
61歳の私の現在の生活は、朝から夕方まで勉強に追われている。1月からチュラロンコン大学のIntensive Thaiをオンラインで受けているので、午前中は予習復習、午後は3時間の授業だ。以前大学に通った時も大変だったが、オンラインの方が課題が多いような気がする。そのため、土日も出かけることもできず、宿題に追われている。クラスメートはどう見ても20代か30代なので、私はかなり不利だ。単語を覚えたと思っても、すぐ忘れてしまう。
がんになって3回目の誕生日を、普通に過ごせていることは本当にうれしい。2年前にレントゲンで異常を見つけてくれた見ず知らずの技師の方には、感謝してもしきれない。直接お礼をいうこともできないけれど。
2年前には、私は70歳まで生きられるのだろうかと不安に思ったが、両親ともに長命の家系なので、平均寿命位までは大丈夫かなと思えるようになった。だからこそ心身ともに元気な60代を、悔いなく過ごさなくてはならない。
普通に暮らせているとはいえ、このコロナ禍は悔しい。このブログのタイトルにしているように、もっといろいろなところへ旅行したい。タイに来て以来1週間を超える一人旅はしていない。だから体力も落ちている今、荷物を持って移動するような旅行ができるのか、少し不安だ。
タイ国内でもコロナの状況は予想できない。11月には普通に旅行できたのに、12月末にいきなりロックダウン状態になったのだ。だからあまり先の計画はできないが、4月のソンクラーン明けくらいには、ちょっと長めの旅行をしてみたいと思う。
今日一日の終わりには、今の生活をさせてもらえていることを、家族に感謝しながら61歳を実感しよう。

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