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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

ブンカーン

ブンカーン、ウドンターニーのホテルと食事

 今回のホテルは平均で600バーツ以下というコスパの高いところばかり。でもシャワーもトイレも問題なく、チェックイン、チェックアウトもスムーズだった。

第1,2日目 The Wisdom Residence (ブンカーン市内)1泊550バーツ
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第3日目 ダーチャーロフトビュー 1泊900バーツ
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ここは朝食付き 品数は多くないがビュッフェスタイル
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第4日目 KPホテルウドンターニー 2部屋(ツインとダブル)で1111バーツ
ここも簡素だが朝食付き
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第5日目 プラジャクトラシティホステル 2部屋で1131.83バーツ
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 どのホテルも親切だったし、きちんと清掃もされていた。そしてWiFiも全く問題なくサクサク動いた。でもやはり価格も少し高めのセーカーのホテルが一番良かった。ベッドの寝心地も一番よく、熟睡できたからだ。

 食事だが、初日のブンカーンの夕食は、もうすでにアップしたベトナム風タイ料理のお店。庶民的なお店だったが、どの料理も美味しかった。

2日目夕食 ブンカーン市内のオープンスタイルのお店でチムチュム
照明が暗くて、あまり美味しそうに見えませんが

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ラープ

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3日目朝 ブンカーン 私だけこんなサンドイッチを食べた
ラオスにもベトナムとよく似たフランスパンのサンドイッチがあるのが、それに似ている
パンが思ったより美味しくて満足

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3日目夕食 セーカー ここもオープンスタイルのお店
これはシーフードチムチュム 

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ガイヤーンと右側は覚えてない・・・

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これもラープだったかと・・・

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4日目夕食 クムパワピー(タレーブアデーンに近い町)
ここもオープンスタイルのお店だが、意外におしゃれな盛り付けにびっくり
ソムタムクンソット(生エビのソムタム)

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これはラープ味のミートボールのようなもので、とても美味しかった

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さてウドンターニーで最後の夕食
「VTネームヌアン」という有名なベトナム料理店
名前は覚えていないけど、生春巻きにソーセージ、野菜、麺をのせて、巻いて食べる
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左:湯葉包み揚げ 右:覚えてない
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これも干し肉の上に糸状の干し肉が乗ったようなものだった
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皆、昼食が遅かったことと、ベトナム料理は生野菜がたくさんついてきて、意外にお腹いっぱいになってしまった。でもこれだけで440バーツというお手頃価格。

最終日朝 ホテル近くの「カオピアックウドン」
ここも人気店らしくて、朝からほぼ満席

友人が食べたカイガタ
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友人の御主人はジョーク 
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私はお店の名前にもなっているカオピアック
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そしてここは、ベトナム風コーヒーも有名だそうだ

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メニューにはกาแฟไข่(卵コーヒー)とあったが、たぶんカスタードクリームだと思う
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 ウドンターニーはやはり地方の大都市だと思ったのは、レストランやカフェの数が多い。値段は手ごろなのに、おしゃれなお店多いのだ。一人で歩いているときに、ちょっと気になるカフェをいくつか見つけた。

 いろいろな料理を食べられるのも、グループで旅行したおかげだ。一人旅だと、せいぜい2品くらいしか食べられないし、夜は出かけるのが億劫になり、屋台や市場で買って持ち帰りことも多い。

 意外だったのは、ベトナム料理の店があること。やはりラオスが近いし、その向こうはベトナムなので行き来もあるのだなと思った。最後に飲んだベトナムコーヒーも、あのサンドイッチも美味しかった。コロナ前に最後に出かけたのはホーチミンだったが、早く行けるようになってほしい。

 5泊6日の旅行記に長々とおつきあいいただき、ありがとうございました。でも次も旅行記になりそうです。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandem


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5泊6日のブンカーン、ウドンターニー旅はいくら?

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 これまでの旅行でお金について書いたことはあまりなかったが、今回は3人旅でしかも全行程レンタカー利用という、私にしてはめったにない旅のパターンだったので、記録を残しておきたいと思う。

 ブンカーンは飛行場がないので、私たちのようにウドンターニーかナコーンパノムから車が便利だ。ウドンターニーには、ドライバー付きでチャーターできるところもあるので、もし自分で運転できないと思えば、それを利用するしかない。でも私は実際運転しなかったが、地方での運転はそれほど大変ではないと思う。何しろ車やバイクが少ないので、気持ちよく運転できる。山の中に入ると道幅が狭くなるが、それも行き来ができないほど狭い道はなかった。

飛行機代 合計2419.02バーツ
  往路 ドーンムアンからエアアジアでウドンターニー 1096.79バーツ
  復路 ベトジェットでスワンナプームへ 1322.23バーツ
レンタカー関連 合計6423.81バーツ(一人当たり2141.27)
       レンタカー5日間4523.81バーツ ガソリン1900バーツ
ホテル 5892.83バーツ(2部屋ずつ5泊)
    一人当たり1964.28バーツ
食事 3735バーツ(朝食3回 昼食4回 夕食5回 酒代は含まず)
   一人当たり1245バーツ
*なぜ酒代が入っていないかというと、この時期ブンカーンもウドンターニーも店での飲酒が禁止されていたため、お酒好きなご主人は自分で買ったお酒をこっそり飲むか、ホテルの部屋のみをされていたから。
観光 1600バーツ 一人当たり533.33バーツ

合計 一人当たり 8303バーツ(約28,650円)  
*プラス毎日のコーヒー代(これは各自が払っていたので含めていなかった)と最終日の昼食、お土産代は別会計

 自分でもこんなに安く行けるとは思わなかった。まあホテルも最高でも一部屋900バーツだし、食事もたいしたことはない。それにブンカーンには高級レストランはなさそうだし、ウドンターニーの有名ベトナム料理店もお手頃価格だった。

 ちなみにHISではこんなツアーをやっている。これはウドンターニー空港集合、解散で航空券代は別の一泊二日。ただしホテルはブンカーンで一番高いであろうワンホテル。私は検索したらずっと満室で取れなかった。

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 このツアーはノーンカーイの方にも行くので、私たちが回った場所とは違うが、それにしても一泊2日でこの値段か・・・やはり高いなあ。しかもこれは昼過ぎにクジラ岩に行くようなので、朝日も夕日も見れない。(HISさんにケチをつけるわけではないが)

 今回のホテルはセーカー以外はBooking.comを利用し、ウドンターニー空港のレンタカーもBooking.com経由で予約した。SiXT rent a carという会社だが以前にも使ったことがある。セダンの下から2番目のランクで予約したら、アップグレードしてもらえた。

 今回はレンタカーを使ったので、効率よく、またコスパも高い旅になった。一人旅の多い私だが、友人と一緒に行く旅も楽しいのだと思い出させてくれた旅となった。

 今回は写真も少ないので、今更だけど、かりびーさんのコメントアドバイスを受けて、タレーブアデーンの動画をアップ。でも大したものじゃない上、ボートのエンジン音がうるさいのですみません。


 

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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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日本人が誰も知らない町セーカー ブンカーン 

 クジラ岩の素晴らしい景色を堪能して、私たちはいったんホテルに戻った。街中へ朝食へ出かけた後チェックアウトして、町はずれにあるワット・ポーターラームというお寺に寄ってみる。境内に古い船が展示されていたが、かなり錆びているし、放置されている感もあった。
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昔の写真が飾られていた
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ここもメコン川沿いなので、向こうにラオスが見える
かつてはあの船でも行き来していたのだろうか
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ブンカーンには、もう一か所行きたい場所があった。ナーガ洞窟というのだが、前にも書いたように、現在一般公開はしていないようで、アプリによる予約もできなかった。結局あきらめて、この日の宿探しも苦労したのだが、何とかセーカーという町のホテルが取れた。そのセーカーはどこにあるのか?きっとバンコクに住むタイ人も知らないと思う。

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 私たちがこの町へ行ったのは、単に中継地点的な意味合いだった。翌日にはウドンターニーまで車で移動する予定なので、クジラ岩を見るために早起きしたこの日はあまり遠くまで行きたくなかったからだ。

 小さな町なのに、最初に電話をした宿はなぜか満室だった。そして私たちが泊まった宿も、結局満室になっていたようだ。タイ人ばかりだったのだが、どうしてこんな田舎町に泊まるのだろう。
グーグルマップでは「カッサロフトビューホテル」とあったのだが、「ダーチャーロフトビュー」ではないかと思う。(タイ語でดาธชาลอฟท์วิว)一泊900バーツで朝食付き。とても居心地のよいホテルだった。

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 ホテルに着いたのはもう2時ごろだったので、休憩してから町の中へ車で出かけた。と言っても小さな町なので、あまり見るところはない。地元の市場をぐるりと回った後、町はずれにあるお寺に行ってみた。セーカーの名前がついているので、たぶんメインのお寺なんだと思う。このお寺がびっくりするほど素晴らしかったのだ。

ワット・セーカーチェティヤーラーム
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 かなり大きな敷地の中に、本堂や仏塔や他の建物があるが、はっきりとわからなかった。仏塔から出てきたとき、お坊さんが友人の御主人に話しかけておられたが、わからなかったようで私が答えた。

「どこから来たんですか?」
「バンコクです。でも私たちは日本人です。」
「どうしてここへ?」
「クジラ岩を見て、明日はウドンターニーへ行く途中なんです。」
「そうか、せっかくだから、こちらへはいりなさい。」
とうながされて、本堂に入る。ちょうど友人も仏塔から出てきて合流。
「新年のお祈りをしてあげよう。」
お坊さんはお経を唱えながら私たちに水をかけ、そしてサーイシンสายสิญจน์という「聖なる糸」を左手に結んでくださった。

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ここの番人も一人は居眠り中
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 夕食を食べた小さな店で、高校生くらいの子が接客を手伝っていた。追加の注文をした時に、その子が恥ずかしそうに言った。
「あなたたちの写真を撮ってもいいですか?」
もしかすると、私たちが、彼女が初めて会った日本人なのかもしれない。
 翌朝コーヒーを飲みに行った小さなカフェのおじさんも、「どこから来たの?」と聞いてきて、日本人というととてもうれしそうな顔をしてくれた。

 もう2度と行くことはないだろうけど、このセーカーという町は本当にゆったりした気分にしてくれる素敵なところだった。サーイシンも結んでもらえたし、きっと今年は去年よりいい年になるに違いない。
 


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandem


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最高の写真が撮れるクジラ岩 ブンカーン

 今回の旅のハイライトであるクジラ岩(หินสามวาฬ)は、ブンカーン市内から車で30km弱のところにある。朝日が素晴らしいと聞いたので、朝6時に宿を出て車で向かった。プーシン森林保護区の中にあり、夜明け前から受付が開いている。入場料は無料だが、名前と電話番号を書く必要があった。(現在コロナのため、観光地はどこでも書かされる)

 クジラ岩からは、日の出と日の入りの両方が見られるそうだが、実はこの公園受付が朝5時から夕方5時までなのだ。ということで、日の入りを最後まで見ることは無理だそうだ。
 
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 受付を済ますとピックアップトラックのお金500バーツを支払う。一台に7,8人は乗れるので、タイ人グループはそれくらいの人数で乗っていた。でも私たちは、夜明けに間に合うようにすぐ出発してもらう。

 でこぼこ道を走ること約20分。かなり寒いが我慢できないほどではない。一番奥がクジラ岩のあるところらしい。ドライバーのおじさんが、まだ暗い中先導してくれる。

 そして太陽が見えてきた。光に反射した雲が美しい。

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下の写真で左側がお父さん岩、右側がお母さん岩で子どものクジラ岩には行けない。
お母さん側からお父さんクジラの上の写真を撮るのがベストらしい。

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 ひとしきり夜明けの写真を撮り終えると、ドライバーのおじさんが、私のiPhoneを渡してと言ってきた。写真を撮ってくれるらしい。おじさんの言う通りポーズをして撮った写真が以下のもの。中にはプロのカメラマンか?と言いたくなるほどの作品もあり、そんなドライバーさんに巡り合えた幸運に感謝しかない。

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撮られているときは何をしているんだと思っていたが、
お父さんクジラを押している私か・・・
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 この写真をどうやって撮るのか、どなたかご存知なら教えてください。私のiPhoneはXRで最新型ではないのに、おじさん、どうやったんですか?

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手を広げているのが私たち
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真ん中右でジャンプしている私
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 ちょっと場所を変えたら、なぜかホウキが置いてあり、おじさんが私にそれを渡した。それにまたがってジャンプしろと言う。つまり魔女になれってことね。
 いやーこれはすごいわ。それほどジャンプしたわけではないのに、すごく飛んでいるように見える。おじさん、本当にプロ顔負けです。

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 これも、縦にパノラマ機能を使ったということだろうか。この後、他の場所で自分でやろうとしたが、横移動のパノラマ写真しかできなかった。

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 おじさんから返ってきたiPhoneにはかなりの枚数の写真があった。ここに載せたのは数枚だが、本当に素晴らしい写真ばかりだった。
「いつからここで働いているんですか?」
「もう5年くらいかな。」
「いつも写真を撮ってあげるんですか?」
「グループだと自分達で撮りたがるけど、2、3人だと撮ってあげるよ。」 

 ここで何人のドライバーさんがいるのかわからないが、全員のドライバーがこれほど写真を撮るのがうまいわけではないだろう。実際の後ろのグループのドライバーさんは、あまり写真を撮ってあげてはいなかった。おじさんの言う通り、人数が多いとお互いに撮りあえるし、タイ人は日本人より自分の写真を撮るのが好きだ。

 象岩
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この岩は何千年も前のものらしい
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 最初の受付に戻ったら、2時間半ほど経っていた。おじさんにお礼を言って、
日頃ケチな私でもさすがにチップをはずんだ。まあ、3人だし(´∀`) 本当にこのおじさんでよかった。

 去年(実際には2020年11月)、チェンライからプーチーファーというところへ朝日を見に行った。あの時は、美しい朝日と雲海が、これまでに見た夜明けで一番美しいと思ったが、今回で上書きされてしまった。これを書いているのは、北タイの旅行の後なので、その北タイ旅行でも朝日を見たのだが、やはりクジラ岩を上書きすることはなかった。だから今は、このクジラ岩から見た朝日や景色は、人生で一番美しい夜明けの景色だ。

 ひとつだけ残念なことは、次女と一緒に来れなかったこと。コロナがなければ、2020年4月にここへ来るはずだったのだ。でもコロナ禍でも、ワクチンさえ打っていれば規制もなくタイ国内を旅行できるようになったのだから、それだけでもありがたいと思う。



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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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メコン川のおへそが見えるワット・アーホン・シラーワート ブンカーン

 ワット・プートークからブンカーン市内に戻り、遅めの昼食を取った。いったんホテルに戻り、軽く休憩をした後、友人と私はウドンターニーの方へ20㎞ほど行ったところにあるお寺へ向かった。ここはメコン川沿いにあり、対岸のラオスが目と鼻の先に見えるとの事だ。

 この「สะดือแม่น้ำโขง」は「メコン川のおへそ」という意味。対岸のラオスまで200mほどしかないのに、川の一番深いところは、水深200mもあるらしい。それで川に渦ができるそうだが、私にははっきり見えなかった。時間も関係があるのかもしれない。

122 メコンのへそ

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200m先の対岸にはラオスのお寺
130


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本殿も美しい
イサーンにはナーガ伝説がたくさんあり、
どのお寺でもナーガがお寺を守っている
136

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 本堂をお参りして、奥の方へ歩いていくとびっくり。この前プープラバート歴史公園で見たような大きな岩が現れたのだ。ここは巨石公園になっていた。

141

 この下の石は、説明によると、昔は長さ12.3m、幅6.4m、高さ4mの大きな岩を重なっていたそうだが、人々が下の岩を切り取って、瞑想の場所にしたが、結局上の岩も割れてしまい、今の形になったそうだ。

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タイの人は岩陰に仏像を置いて祈るのが好きなのか?
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ちょっと洞窟のようになっているところもある
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 奥に素敵な建物が見えたので行ってみたが、お坊さんたちの宿舎や集会場のようなところだった。でもこれがカフェだったらどんなに素敵だろうと勝手なことを考えた。でも本当に落ち着ける場所だったのだ。

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 対岸のラオスを見ながら考えた。きっと国境沿いに住んでいる人は、早く簡単に行き来できる日がくればいいと思っているに違いない。たった200mの距離が今はなんて遠いのだろう。

 タイにいる間に、もう1度ラオスに行きたかった。カンボジアも結局一度も行けなかった。でもまだタイ国内を自由に旅行できるだけでもありがたいとは思う。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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恐怖の回廊ワット・プートーク ブンカーン

 旅行2日目はのんびりスタートした。朝食を食べて戻ると、ホテルのオーナー女性が、「今日は隣の部屋が空くから」と声をかけてくれた。ここは値段も安いモーターインのようなホテルだが、なぜ平日に満室になるのかわからない。外国人は絶対私たちだけしかいないと思う。まあでもこれで明日の朝の心配がなくなった。というのは、明日は夜明け前に出発予定だからだ。

 今日の目的地は山の上にあるお寺、ワット・プートーク。ホテルのあるブンカーンの中心からは約50㎞ほど離れているが、道は空いているので40分ほどで到着。まだ10時過ぎなので、人もそれほどいない。受付で検温と名前を記入。

途中の道から眺めたワット・プートーク
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ここを入ると悪魔の階段が待ち受けている
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1階(ชั้นหนึ่ง)と書いてあるが、7階まであるらしい
77

 階段はかなり急勾配。大変だとは聞いていたが、2階でもう嫌になった。なんせ私たちは全員が還暦を超えた高齢者(見かけは若作りをしているが)。しかもずっと運動不足で、最近マスクをしたまま歩道橋を登るだけでつらい。だからこの階段をマスクをしながら登るのは死ぬ思いだ。ということで、人気がない時はマスクをずらして呼吸をしていた。

 ここで二手に分かれている。4階まで左が220m、右が200m。きっと短い方が急な階段が待っているはず!と私たちは左に進んだ。

82

 上から階段を写すと、かなり大変だとわかる
90

なぜか洞窟の中のようなところもあり、
帰りはここで人が上がってきて
待たなければならなかった
(ちょっと暗かったので手ブレですみません)
86

 そしてようやく4階に到着
ここには大きな礼拝所がある
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 実は階段は4階まではきつかったけれど、5階6階へ上がるのはそれほど大変ではなかった。。でもそれを知らなかったので、4階まで上がったときは、もう止めたいと思うほどつらかった。
 誰でもそう思うらしく、私たちが降りるときに4階の手前ですれ違ったタイ人女性は、泣きそうな顔で聞いてきた。
「あとどれくらい?まだまだ大変なの?」
「大変なので4階まで、あと少しだからがんばって!」

 4階から5階はところどころに仏像があって、写真を撮って休憩することになり、ようやく楽しくなった。
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瞑想所
仏像もあるが、何人かのタイ人は景色のほうを向いて瞑想されていた
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 さあいよいよ6階へ上がる。ここは木でできた回廊があり一周することができる。7階まであるのだが、7階は整備されておらずただの山道なので、上がってもすぐ降りてきた。

これを作った人を尊敬する
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友人はやめてと言ったけど、
手すりが壊れるなんて夢にも思わない
無謀な私
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いつか木が朽ちて転落事故とかいうニュースがありそう
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上から見ると、逆に怖い
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 本当に上からの眺めは素晴らしかったし、あんな山の上で瞑想するのもいいだろうなあと思う。でももう1度行きたいかと聞かれると、行きたいけれど自信がない。階段はかなり大変だったし、これ以上体力が落ちたら絶対無理だ。しかも今回は、レンタカー移動ということで、運転していない私はかなり楽なのだ。まあ本当に行けてよかった。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandem


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2年越しのイサーンへの旅

 2年前の今頃、まだコロナがこれほど世界を変えるとは思わず、4月にニュージーランドから来る娘との旅行をいろいろ計画していた。ひとつは、娘の友だちに会いにチェンマイへ行き、そこから二人でパーイへ行くこと。もうひとつは、その頃初めて知ったブンカーン県のクジラ岩を見に行くこと。

 これまで行ったイサーン(東北タイ)は、入り口のナコンラーチャシーマー(コーラート)からそのまま東に広がるクメール遺跡のあるところだけだった。それも日本からの旅行で来たので、ウボンラーチャターニー、シーサケット、スリン、ブリラムで、それ以上北にある地域には行ったことがない。そして2011年にタイで77番目の県となったブンカーンについては、全く知らなかった。

 最近ではタイ人の中でもかなり有名になってきたブンカーンのクジラ岩は、2年前は周りの誰も知らなかった。でも今はよく見聞きするようになったと思う。2019年のRegencyというブランデーのCMが本当に美しく1分程度なので、興味がある方はぜひご覧いただきたい。

โฆษณา รีเจนซี่ Regency CM より

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 実は2年前に計画した時も、一番親しい友人夫婦と一緒にという話が出ていた。今回も、そう思ったが、ご主人がOKしてくださるかどうかわからないので、ギリギリまで計画を立てていなかった。でも3日に家に遊びに行って二人の計画を立てているのを聞いて、ご主人もその気になってくださった。

 最初15日前後の出発を予定して、ブンカーンの宿を探したら・・・ない!一応AgodaとBooking.comの両方を見たのだが出てこないのだ。ネットで以前に見たことのあるザワンホテルは、1月中に空きがない。ここはHISのツアーでも使われているので、きっとエージェントに押さえられているんだ。

 ブンカーンに2泊は必要なので、他の日付をチェックすると11日から2泊なら取れた。でもその時はまだご主人の完全な了解が取れていなかったので、一部屋のみ予約を入れ、夜遅くに友人がもう一部屋の予約を入れた。航空券は私が夜にエアーアジアの予約を入れた。

 私がブンカーンで行きたかったのは、クジラ岩と山の上にあるワット・プートーク、そして一時期閉鎖されていたが、最近は入れるようになったというナーガ洞窟。このナーガ洞窟はブンカーンからかなり離れているので、その近くの宿を取ったほうがいいと思ったが、ネットサイトではそのあたりの宿は全く出てこない。

 その上国立公園予約サイトであるQueQを見ると、このナーガ洞窟はずっと予約一杯の表示が出る。これはどういうことだろうか。仕方がないので、お互いに代替案を考え、宿は私がもう少し調べてみることにした。

 ブンカーンへは飛行機が飛んでおらず、往復ともウドンターニーとするので、やはりタレーブアシーデーンも見に行きたい。ナコンパトムの蓮池は年中見られるそうだが、こちらは12月と1月しか見られないそうだ。友人夫婦は以前に行ったことがあるそうだが、私の要望につきあってもらうことにした。

 コロナが怖いので、飛行機以外の全行程はレンタカーを借りることにした。長い距離だが3人とも免許はあるので、疲れたら交代すればいい。それに私はお酒を飲まないので、夕食後の運転も問題ない。レンタカーは空港からなので、Booking.comを通じて予約を入れた。

 そして最後の難題は、3日目の宿。Google mapで探すと、ナーガ洞窟から8Km ほどのところに湖があり、宿がたくさんあった。でもGoogle mapからmessenngerで連絡が取れる宿は、問い合わせると満室という答え。もう1カ所クチコミが良かったところに電話をかけるとやはり満室。どうして?タイ人ってそんなにブンカ―ンに遊びに行ってるの?

 そうしているうちに友人からナーガ洞窟は、今一般客は入れておらず、限られたツアー客のみという情報が入った。もうこれはあきらめるしかない。ということで宿はその湖からもう少し離れたセーカーという小さな町で探した。でもここもFacebookから連絡したところと、Web pageを持っていたところの2か所は満室。ほんと小さな町のようなのになぜ?と言いたい。

 そして勇気を出してもう1カ所に電話する。すると部屋が空いていた。でも前金を払い込まなくてはならず、電話ではコミュニケーションに限界がある。対応してくれた女性は、まず私のFacebookを探してくれた。写真を見て「青い服を着てる?背景は何?」と聞いてくれたが、服はともかく背景の説明ができない。実はウズベキスタンで撮ったもので、場所の名前さえ出てこない。「Lineを探してください。ID言いますから」と泣きそうになるが、ついに彼女が見つけてくれた。そしてやっと2部屋の予約をし、入金も済ませた。

 イヤー本当に大変だった。タイ語は読む方は何とかなるが、それを普通の速度の会話で言われるとかなり厳しい。ホテルの女性が根気よく対応してくれたおかげで、一番の難関も超えた。
 
 次回から行程順にアップしていこうと思っているが、また来週旅行に行こうと思っているので、簡単に終われそうにないかもしれない。とにかくタイ生活のカウントダウンを始める前に、まだ行きたいところ、やりたいことを順にこなしていこうと思う。


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(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
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