そのデスクトップの1台が初めてのMacだった。これは学校が授業でiPadをつかうようになり、同時にMac PCを導入したため、自分でも同じ環境を家に持ちたかったのだ。実は学校教員は、かなりの仕事を持ち帰って家でしている。
Macと言っても、お手頃なMac Miniを買い、モニターやキーボードも色々調べて、Apple以外で使いやすいものを自分でそろえた。だからそのセットはかなりのお気に入りで、本当なら最初からタイに持ってきたかった。でも荷物の関係で断念し、翌年一時帰国した時に持ち込んだ。だからタイでも4年使ったことになる。
まあそんな思い入れがあるMacだが、さすがに年数も経っているし、今後ノート以外使うと思えないので、処分して帰ろうと思った。実は起動や動作がかなり遅くなっていたので、半年ほど前にデータをすべて移して初期化し、OSも再インストールしたのだ。
今回はほとんどデータは残っていないが、売るためにはもう一度初期化した。でもなぜかOSのインストールができない。前回はうまくいったので理由もわからないが、もういいやと思い、そのままマープンクロンセンターに持っていった。たぶんもう8年近く経っているから値段がついたらラッキーと思おう。
マープンクロンセンターの4階はほとんどがスマホを扱うお店じゃないだろうか。買取や修理はどこでもやっている。ぐるりと回ってMacと看板に書いてある店に入った。
「古いMac Miniを売りたいんですけど・・・」
カウンターにいた女性は、それを持って隣のお店に入っていった。同じ店らしい。
「古いから2000バーツだけど、いい?」
それが適価かどうかはわからないが、実際、OSを入れるのに失敗しているので、まあ買い取ってくれるだけでよしとしよう。
「ちょっと確認するから、1時間ほどしてから来てね。」
これでダメならどうしようと思ったが、1時間後に行くと、私の顔を見てすぐ2000バーツ渡してくれた。
数日後、今度はiPad miniも初期化した。こっちはもっと古い。確か1台目のiPad2を買った後すぐに手に入れたのだがら、10年近く前か。その1台目のiPad 2は、3年前の帰国時に、Appleの下取りで1000円のギフトカードになった。でもそれより古いminiでは、日本では値段なんてつかないだろうと思う。
今回もぐるりと回って、なんとなく人のよさそうなおばさんに声をかけた。
「この古いiPad Mini 売れますか?」
おばさんはネットで調べて、「300バーツ」と答えた。3年前のiPad 2と同じなら上等だ。
そして持ち運びに大変なモニターは、「バンコク掲示板」の「売ります・買います」のコーナーに載せてみることにした。今までたまに見たことがあるが、実際、使ってみるのは初めてだ。掲載は無料で簡単にできる。
モニターはAOCの21.5型、私も買うまでこのメーカーを知らなかったが、液晶がきれいでコスパが高いということで選んだのだ。もう8年前になるし、どれくらいの値段をつけていのかわからなかったので、スクムウィット、シーロムであれば届けるということで1000バーツにした。これは日本から持ってきたために箱も残っていた。


写真でわかりやすかったのか、翌日にはすぐ問い合わせがあり、届け先もプラカノンだったので即決。その次の日に届けたら、在宅勤務をしているという若い男性だった。一緒にキーボードとマウスもさしあげた。その帰り道、またトンローに住むという人から問い合わせ。モニターって意外に売れるんだとちょっとびっくり。元の値段からすると、Mac miniより割高で売れた。
これで手元にはノートPC、iPadとiPhoneを残すのみ。大物が片付いてほっとした。でもまだプリンターが残っているが、これは箱もないし、持ち運びも大変なので掲示板に出すのは躊躇した。もし変な人に当たって、持っていったのにいらないと言われても困るし。ということでプリンターはまだ手元にあるが、どうするかは決めてある。
おまけの写真はチェンカーンで見つけた不思議なもの。ある家の前にこんなものがあった。たぶん蒸したもち米を平たく丸い形にして、日に干している。どうやって食べるのかわからないが、かき餅みたいだなあと思った。色も何でつけているかわからないが、遠目にも鮮やかだった。
このところ旅行記と帰国準備を交代でアップしている。旅行記の方が時間と手間がかかるので、この方が気楽に書けるということに気づいた。それに帰国準備はどんどん書かないと、忘れてしまいそうだし。ブログがなかったら、MacやiPadをいくらで売ったかも、忘れてしまうに違いない。