google-site-verification=O9h17fJGk1A5FQlfgyImCO5Z6jWMmyfZS9djnrInQjI

がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

ロックダウン

日本人のお正月

 
E3B24BCF-29B9-40DA-8D96-44E8B5399CAC
飾りは綺麗でも人気のないエムクオーティエ

 昨日は母のところへ行った長女が繋いでくれたので、ニュージーランドの次女とタイの私と何千キロも離れているのにずっと話をすることができた。その時次女が、ユニクロのUVパーカーが欲しいと言い出した。でも真冬の日本でそれは見つけるのは難しい。

 「去年の4月にバンコクで買おうと思ってた。」そうか、バンコクなら1年中、売っているはず。と
いうことで、日本とほぼ同じ品揃えを誇るエムクオーティエのユニクロへ行くことにした。それでも人が多いと嫌なので、午前中にバイクで出かけた。

 家からは7kmほどなので、本当ならバイクだと15分ほどだ。でもいつもは渋滞で、30分ほどかかることもある。でもさすがに今日はガラガラ。気持ちよくバイクを飛ばして15分で着いた。

 行ったのは10時半ごろで、まず友人の用事でクルンシー銀行へ。ここもガラガラであっという間に用事はすんだ。ビルの中をぶらぶら歩いたが、本当に人がいない。でもユニクロに行ってみると、まあまあの買い物客。でも気がついた、ほとんど全員が日本人。

 娘が欲しがったエアリズムパーカーは790バーツ、タイは税込なので日本円で2720円ほど。日本のサイトをチェックすると1月上旬発売予定で1990円(税別)。思ったほど差はないんだ。そしてこれも見つけた。

5E24C3B0-D7EA-4A60-B0A2-72ADE79C150B

 これは日本では990円。ということは290バーツ(約1000円)なので、税金分安いかも。それで思わず買ってしまった。

 その後紀伊国屋へ。するとここでも人がいるのは、日本語の本のコーナーのみで、本当に客は日本人しかいない。それから歩いて数分の日本人御用達、日本食ならなんでもあるというフジスーパーへ。するとすごい人手で、レジで10分ほど待たなくてはならなかった。

 本当に人気のないエムクオーティエに比べて、この三ヶ所だけに人がいた。しかも日本人家族ばかり。それでふと思った。お正月に家族で出かけるのは、日本人だけじゃないだろうか。
 
 昔の日本は、三ヶ日はずっと家で過ごしていた。お節料理は、三ヶ日に料理しなくてもいいように作られた。お店はどこも開いていなかったし、せいぜい近くの神社やお寺に初詣に行くくらいだった。私も2日だけ親戚のところに行くだけで、残りは家族と家で過ごした。

 でも気付くとデパートが3日からオープンするようになり、気付くとほとんどのショッピングセンターは1日からオープンしていた。そして私も、午前中に初詣に行った後、娘たちとショッピングセンターへ行き、新春セールあさりをしていた。

 今日見かけた日本人家族は、まだ子供たちが小学生くらいだった。だからきっと生まれた時から、1月1日はお年玉をもらってショッピングという習慣なんだろう。20代後半の娘たちでさえ、そんな思い出しかないかもしれない。

 小さい時、お正月に羽子板で羽つきをした。福笑いや双六もした。もう少し大きくなってからは百人一首もした。私はそんな思い出を娘たちに与えたのだろうかと、今となっては少し後悔している。



 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村  

(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



肺がんランキング 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村 

 

クリスマスに自主ロックダウン

 プラユット首相は、昨日の会議で「国のロックダウンはしない」と言ったそうだが、バンコク都の管轄下にある437の学校と299の幼稚園は、12月24日から12日間の休校に入った。国全体では、危険区域を色分けされていて、バンコクも2番目のグループに入っている。

 今日の感染者は81人で帰国者が9名、外国人労働者が35名、タイ人が37名らしい。その37名中26名がサムットサーコーンの海鮮市場から広がった例だとか。全て本当かはわからないが、日本人の多いエカマイでも見つかったとか、大学からもまあまあ近いクロントイでも見つかったとか噂が入って来る。

 でも日本に比べると僅かな数字だ。そんな中、私はやっぱり来週の旅行を延期することにした。すでにアゴダで支払済みの二つのホテルは、キャンセル不可だと思っていたら、一つがギリギリ間に合うことに気がついた。そして飛行機もノックエアーで往復買っていたので、規約借款を読み直してみると、手数料はかかるものの日付変更がOKだとわかった。

 HPからもできるということなので、やってみようとしたら、帰りの便は選べるのに、行きの便の日付が出てこない。それでコールセンターに電話した。するとなぜかわかならいけれど、まず帰りの便を変更してから、行きを変更すればできると言われた。その上、プロモーションだとかで変更料は無料!これはラッキーだ。

 年末のチケットなので、少し高いめ。だから変更先の方が安い値段なので、実際には1000バーツ弱損をしたことになるが、変更できたのだから文句は言えない。ホテル代も含めて17000円を無駄にすることも覚悟していたのだから。

 来週になっても、感染者はそれほど増えずに、しかも私が旅行先として選んだ県は全く感染が出ていないところなので、ちょっと早まったと思うかもしれない。でもここで、ちゃんと自重。私は完全な健康体ではないのだ。

 ということで、私は大学がロックダウンしてから、また4月5月のような生活に戻っている。バンコクに規制がかかっているわけではないが、なんだかまた臆病になってしまっている。でももし手術をしていなくて、以前のように体力にも自信のある健康体であれば、気にせず出かけているのだろうか。

 がんになったことで、本当に自分の生き方についてじっくり考えるようになった。もしあの時検診で見つけてもらえなかったら、私はバンコクで生活を続けることはできなかっただろう。コロナ禍で、日本で闘病生活を送ることになっていたかもしれない。

 家に閉じこもっていても、今夜はちょっと好きなものを作って、コロナ終息を願いながら穏やかなクリスマスを過ごしたい。
 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村  

(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



肺がんランキング 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村 

 

大学がロックダウンに!

 日本のニュースにもなっているが、タイはこの4日間コロナのことで大騒動だ。先週末、バンコクの隣のサムットサーコーンにある有名な海鮮市場マハチャイで働くタイ人女性の感染が見つかったというニュースの後、その市場やエビの養殖場で働くミャンマー人の感染が大量に発覚した。そして今日も427人の陽性を確認したとのことで、一気に1300人ほどになっている。

 昨日は、冗談で「ロックダウンとかないよね」と言い合っていたが、今日は急に現実味をおびだした。というのは、今日の午後3時ごろ、いきなり大学側から、「明日からの授業は全てオンライン。大学内の立ち入りは1月3日まで禁止」というお達しが出たのだ。

 急にオンライン授業と言われて教員は大慌て。しかも大学に出入りできないということは、教材も持ち帰らなければならない。みんな大慌てで準備や片付けをした。そして帰るときには、「まだまだだけど、いいお年を」と言い合った。

 3月のロックダウンの時は、ちょうど政府が非常事態宣言を出す1週間前に大学がロックダウンとなり、気がつくと国全体がロックダウンに入っていた。今回もそんなことになってしまうのだろうか。

 実は来週、北部のナーンという町へ旅行し、そこで年越しをしようと思っていた。もうすでに航空券と2泊分のホテルは支払済でキャンセル不可だ。たとえ飛行機が飛んでも、行っている間にロックダウンされてしまったら戻れない。もうそのお金は捨てるしかないなと思っている。

 それでもロックダウンすることで、事態が収束するのであれば、私は全然平気だ。前回の3ヶ月間のロックダウン生活の経験があるので、別に困ることもないと思っている。
 
 さあ政府がどう出るのだろう。1000人の感染者といってもほとんどがミャンマー人で、サムットサーコーンにいる人たち。(サムットサーコーンはすでにロックダウン済み)バンコクは、今日の発表では5人だ。首都がたった5人でロックダウンするのかと、日本から見るとびっくりされるかもしれない。でもタイ人はかなりコロナを怖がっていて、今日も、学生は自主的にかなり休んでいた。

 もちろんがん患者である私は、絶対にコロナにかかれないと思っているので、前回同様、かなり気をつけた生活を送ろうと思っている。友人に会ったり、食事をしたりするのも、当分お預けだが仕方がない。年末は、家族とZoom年越しかなあ。
 
 
にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村  

(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



肺がんランキング 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村 

 

タイのロックダウン、来週からほぼ解除


 タイ在住の日本人は、ほとんどの人がタイ大使館からのメールで正確な情報を得ているのではないか思うが、たった今、待ちにまった情報が入ってきた。

 6月15日(月)以降、日常生活に関わるほぼすべての施設や活動が、各種感染予防措置を実施するという条件下で、再開が認められるそうだ。ただし、パブ、バー、カラオケについては、まだ認められない。

 これで私の生活も、すべて制限がなくなったと言える。県移動の公共交通機関も制限がなくなるそうなので、タイ国内なら旅行に行くこともできるし、お気に入りのフェイシャルエステも3か月ぶりに行けそうだ。

 実はタイでは国内での感染者はもう2週間以上出ておらず、新規感染者はすべて海外からの帰国者だ。最近は中東からの帰国者に感染者がよく出ていた。だからもう自分のまわりで感染者など一人もいないはずだと思っている。

 日本より安全なはずだが、コロナ対策はもっと厳しい。もし一日外出したら、何回熱を測られるかわからない。家の近くのローカル市場でさえ、入り口が決められて、そこでピッと検温。この市場はまるで子どもの頃の「昭和の市場」なのにだ。

 至ることろにアルコールジェルも置いてあり、ほとんどの人がマスクをしている。タイは少し涼しくなっても日中32、3度。4月から5月にかけては35、6度、体感温度40度という日もあったから、みんなよく我慢したなあと思う。

 ただあまりにもロックダウン生活が長く、それが日常になってしまった。毎日ルーティーンをこなすことが、普通になってしまった。だから急に変える気持ちになれない。それにやはり万が一コロナに感染してしまったらという恐れが抜けきれないのだ。

 今、ちょっと一人暮らしが悲しくなる。せっかく遊びに行けると言われても、やはり誰かと一緒じゃないと楽しめないなあと思う。今ここに夫がいれば、娘がいれば、きっとどこに行こうかと相談しながらわくわくしているだろう。

 5月は帰国するはずだったので、手持ちの日本のものも少なくなってしまった。タイのロックダウンが終わることはうれしいが、早く世界中でコロナが収束、自由に行き来できるようになってほしい。

 



にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村  

(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



肺がんランキング 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村 

 

母国に戻れない人々


 私たちのように海外に住む人間にとって、現地の正確な情報を得ることは大切だ。もちろんネイティブ並みにその国の言語を操れる人なら問題はないだろう。でも言語の壁は大きい。
 
 まず一番信頼できる情報源は、その国にある日本大使館。私は在留届を出し、メールニュース登録をしている。大使館からの2日前のメールは、「やっぱり」と思いながら、そのために苦しんでいる人たちのことを思いつらくなった。  

 それはタイへの航空機の禁止を6月30日まで延長するという内容だった。4月初めに数日間禁止と発表があってすぐ、4月末までになり、5月末に延長され、今回の延長になった。これで海外にいるタイ人たちも、大使館の証明書を得て、特別な飛行機でしか帰国することができない。

 ある人がブログで書かれていたが、日本のタイ大使館は連絡がつきにくく、あまり親切な対応ではないらしい。しかも帰国費用は個人負担なので、もしノーマルチケットの価格だと片道30万円もする。

 またFacebookである記事を見つけた。まるでトムハンクス主演の「ターミナル」のような事態がスワンナプーム空港で起こっているらしい。

 3月末にトランジットでスワンナプーム空港に着いたナイジェリア人男性旅行者が、乗り継ぎの飛行機がキャンセルされ、またタイのビザを取ることもできず、そのまま空港にいるそうだ。でもここはタンブン(お布施をすること)の国タイ。ちゃんと彼には、食料や服を提供してくれる人もいて、なんとか生活できているとか。

 タイの長期滞在ビザを持っていて、戻ってこれない日本人もたくさんいるだろう。リタイヤメントビザで暮らしている知人夫婦も、毎年3月から4月にかけては日本に帰国しているため、今年も3月初旬に一時帰国された。そのときは、急にロックダウン生活が始まることや、これほど長く空路が閉鎖になるなんて想像もできなかった。私も5月の一時帰国は可能だと思っていた。つまり私も母国に帰れない人である。

 タイは昨日から規制がまた緩くなった。デパートやショッピングセンターが制限付きで再開されたし、美術館、博物館、図書館などもOKになったようだ。ショッピングセンターに行かなくても私の生活は大丈夫だが、美術館や、博物館には行ってみたいと思う。特に、長い間行っていない国立博物館が開いているなら、人の少ない今にぜひ足を運んで、ロックダウン生活のストレス発散をしたい。


にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村  

(世界肺癌学会議 IASLCの指針を参考に作成)

1) どのようにがんの診療をすべきか?

  • 通常の時と同様に、病理診断、病期診断、および点滴治療が必要な患者さんは入院あるいは外来で診療を行う。現在治療している患者さんは、そのまま継続を試みるが、長期経過観察中やがんサバイバーの方の診察は延期を考慮される。
  • 抗がん薬の点滴による治療は継続する。点滴の投与スケジュールを変更(毎週投与から3週毎への投与、3週毎の投与から4~5週毎への投与)し、外来受診の回数を減らすことも考慮する。病勢が安定していれば、1サイクル分の休薬期間を設けることも考慮する。画像評価を少し延期することも可能である。血液検査は、近医にて施行することを考慮する。

2) 肺がん疑いの患者への検査は?

  • 前もって電話で、あるいは診察室に入る前にCOVID-19に関する症状スクリーニングを行う。
  • CTガイド下針生検が困難になる重大な合併症がなければ、CTガイド下針生検で病理診断を行う(日本ではまず気管支鏡を行うことが多いが、COVID-19流行地域では気管支鏡の施行自体が医療者の曝露リスクが高い)。
  • 気管支鏡やEBUSは、マスクと透明なプラスチック・シールドなどの個人防護具(PPE)を用いて行う。症例により異なるが、緊急性のない検査なら2~4週の延期は可能である(特に病院内にCOVID-19患者が急増しているとき)。

3) 肺がんの疑われる、高齢者や基礎疾患のある患者への生検は?

  • 肺がんが疑われた場合には、COVID-19流行前と同様に、病理診断や病期診断の検査を行う。
  • 経胸壁(CTガイド下あるいはエコー下)針生検による確定診断が望ましい。
  • 症例により異なるが、気管支鏡検査は2~4週の延期を考慮できる。

4) 新しく診断されたがん患者に対する手術は?

  • 術前治療がすでに終了している場合、あるいは新しく診断されたsolid-typeの結節影の場合は、遅延無く手術が行われるべきである。
  • 肺がん部位のsolid componentの程度、PETでのSUV値、solid部分の大きさ、あるいは肺野条件でのすりガラス部分の縦隔条件での消失割合など総合的な判断に基づき手術延期が可能か否かを決定するが、極めて難しい判断となる。
  • 低リスクの早期がん病変、CT画像で微少浸潤腺がん、50%未満のsolid component、3 cm以下の原発巣など比較的早期のがんでは、4週間の手術延期は可能と考える。腫瘍量が大きい場合(例えば4 cm以上、N1陽性、明らかなN2陽性)には、腫瘍内科医は術前の化学療法や化学放射線療法を推奨する。

5) 高齢や基礎疾患を有する患者に対する手術は?

  • 体幹部定位放射線治療(SBRT)などの有効な局所療法が可能な施設が近くにあればそこでの治療が適切であると思われるが、遠距離を移動することは避けたほうが良い。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者であっても、外科手術の対象となるか否かはCOVID-19流行前と同じ基準で判断するのが望ましい。
  • 高齢者や基礎疾患を有する患者の手術適応の判断が難しい場合は、SBRTの可能施設か腫瘍内科へ紹介する。

6)術後化学療法は?

  • 術後再発リスクの高い患者(T3/4 or N2)で、65歳未満で全身状態が良ければ、化学療法が行われるべきである。
  • 再発リスクが中等度の患者(T2b-T3N0 or N1)では、個々の症例のリスクとベネフィット (年齢、基礎疾患の有無、全身状態、副作用など)を考慮するが、治療することが望ましい。
  • 再発リスクが低い患者(T1A-T2bN0)では、個々の症例における化学療法のリスクとベネフィットを考え、治療のメリットが低ければ治療の延期を考慮する。
  • 術後6~12週後の化学療法開始も許容される。
  • 高齢者(年齢≥70歳)や基礎疾患のある患者では、中止も考慮する。
  • 発熱性好中球減少症のリスクが10-15%<のレジメンでは、G-CSF投与を考慮する。
  • 術前・術後療法の適応は、COVID-19流行前と同じ基準で行う。
  • 切除可能なcStage III症例では、術前化学療法を行うべきである。

7)化学放射線療法は続ける?どうして?

  • 限局型小細胞癌、切除不能非小細胞肺癌 (stage III)では同時化学放射線療法を行うべきである。
  • 化学放射線療法は、通常がんの根治を目指して行っているので、既に治療が開始されている場合には完遂するべきである。
  • 切除不能非小細胞肺癌 (stage II)の治療オプションとして、化学放射線療法を考慮することができる。
  • 上大静脈症候群、喀血、脊髄圧迫、骨転移による疼痛、他の生命を脅かすようなOncology emergencyに対して放射線照射を行うべきである。

8)新規化学療法の導入は?

新しく診断された患者には、通常化学療法が行われるべきである。患者がCOVID-19に罹患している場合は、肺炎の状態を考慮して治療を少し遅らせるべきかどうかを慎重に判断する。

9)化学療法は続けるべき?

  • 一般に、切除不能肺癌に対する化学療法は続けるべきである。
  • 治療プロトコールを2週間に1回から3週間に1回のものに変更する、可能であれば点滴治療から内服薬に変更する、など受診回数を減らすことが考慮される。
  • 適切な用量調整にもかかわらず発熱性好中球減少症のリスクが10%<の場合には、G-CSFの一次的予防投与を考慮する。
  • 採血検査を近医で行うことも考慮する。
  • 化学放射線療法後の限局型小細胞肺癌に対する予防的全脳照射(PCI)は行うべきである。

10) 維持療法は続けるべき?

  • 続けることが望ましい。
  • 3から4週の休薬期間または治療と治療の間隔を延長することは考慮しても良い。

11) 新規治療は導入すべき?

新しく診断された転移のあるがん患者に対して治療の種類に関わらず標準的治療を提供し、疾患を制御し、生活の質を維持し、より良いPSを維持または達成すべきである。

12) 分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬の治療は?

  • 分子標的治療は行うべきである。経過観察の期間は個人の状況により6週から12週程度まで延長しても良い。
  • 抗PD- (L) 1抗体薬の投与では、例えば2-3週サイクルから4-6週サイクルの治療に変更または遅らせることを考慮する。
  • 局所進行非小細胞肺癌の放射線化学療法後の地固め療法としてDurvalumabの適応がある場合は、行うべきである。
  • 抗PD-(L)1抗体薬を12あるいは18ヶ月以上投与している症例では、次サイクルを遅らせる、サ イクル数を減らす、あるいは全体に治療間隔を長くすることを考慮しても良い。

※Content 4 was written referring to the guideline of The International Association for the Study of Lung Cancer (IASLC) with permission of IALC.
以上の内容は世界肺癌学会議の了承を得て、IALCの指針を参考に記載しました。

※各がん腫に対する治療方針の詳細はESMOの診療指針を参照 (ESMOの了解取得済み):
https://www.esmo.org/guidelines/cancer-patient-management-during-the-covid-19-pandemi



肺がんランキング 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村 

 

人生で一番おいしかったマンゴー

行商から買ったマンゴー2kgで50バーツ(170円)
43AFBDBF-3664-4002-BC8D-B0D5281EB2EA

 タイは一番暑いこの季節にマンゴーが旬を迎える。そして今年は豊作なのか、いつもより安いようだ。写真のマンゴーは、よく街中を走っている行商の車から買った。まるごと一個食べると、大満足のマンゴーがひとつ35円もしない。タイにいる幸せを実感する瞬間だ。

 マンゴーを初めて食べたのは、やはりタイだったと思う。バックパッカーでアジアやヨーロッパを旅行していたころで、はるか昔のことだ。一人旅もかなり慣れたころ、インドへ行った。スリランカからインドのムンバイ(ボンベイ)へ行き、いくつかの町を訪れた。

 デリーへは、アグラで知り合った女の子と一緒に入った。二人ともバックパッカーだったので、当然泊まるのは安い宿。でも治安も考えて、ニューデリーにあったYMCAに行くことにした。当時はインターネットなどないので、当日飛び込み。でもそのやり方で、宿が見つからなかったこともあまりなかった。

 私はそのYMCAに3,4泊しただけだったが、長期滞在をしている年配の日本人女性と知り合った。その時の私は20代後半で、その女性をかなり年上だと思っていたが、今考えてみると、まだ50代だったかもしれないし、もしかすると70歳近かったかもしれない。もうほとんど記憶に残っていないが、その人が部屋でごちそうしてくれたマンゴーのことははっきり覚えている。

 それまでに、タイは4,5回訪れていたし、他のアジアの国でも、マンゴーを食べたことはあった。旅行中に食べるマンゴーは、今もよくタイの果物屋台で売っているように、カットマンゴーで、自分でむいて食べた経験はなかった。

 「一番おいしいマンゴーの食べ方はこうよ」とその女性は、マンゴーの皮に穴をあけて、そこからマンゴーの中身を吸ったのだ。私たちはびっくりしながらも、マネをしてみた。そのマンゴーは本当に濃厚なマンゴージュースのようで、ねっとりした触感でびっくりするほど甘く、言葉も出なかった。

 そのマンゴーの外側は傷んでいるわけではなく、持つと柔らかかった。タイに来てから、冷蔵庫の中で熟し過ぎたマンゴーで、そのやり方を試したことがあるが、あの時のように食べることはできなかった。種類が違うのだろうか。

 でもそのおいしさは、旅行の思い出の中にあるから、人生で一番おいしかったと思えるのかもしれない。インド旅行は他の国に比べるとハードで、しんどい思いもたくさんあった。でも年をとっても、海外にいるその女性に出会えたことも、印象深い旅だった。あの女性は、その後どんな人生を歩まれたのだろう。

 旅は私の生活の一部だ。今どこにも行けない日々はつらい。でもロックダウン中とはいえ、異国で普通に生活をさせてもらえていることは、とてもありがたい。また旅に出られる日を夢見ながら、一日一日を過ごしていこう。
 


 にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村 

自粛を若い人にアピールしましょう

13F6F9D0-A28B-41DA-850A-48AFE4C754DE

 郵便局や銀行は開いていますが、人は少なく、椅子はこの状態

 つい先ほどニュースで、私の家がある大阪府も、府立学校をGW明けの5月6日まで休校すると発表された。すでに東京もそう決められているし、かなりの大学がその方向で進んでいるそうだ。

 でも単に休校が長引くだけでは、決して解決にはならない。
その間の学習保証も考えないといけないし、子供たちになぜ休校が必要なのかを理解してもらわないといけない。高校生くらいだと、自分は絶対感染しないと思っている子も多いだろう。
 
 今だから、恥を忍んで打ち明けるが、新型インフルエンザが流行って、大阪で1週間休校措置が取られた時、私は自分も仕事を休んで娘たちとこっそりUSJへ遊びに行ったのだ。あー本当に恥ずかしい。でもあの時、自分たちは絶対に新型インフルエンザにかからないと思っていた。

 でも学校よりももっと閉鎖すべきところはあるのではないか。東京都知事が、接待を行うような場所、若い人だとカラオケなども控えて欲しいとニュースで言っていたが(バンコクにいてもYouTubeでかなりニュースを見ることはできる)、なんとかそのお店の経営を支えるような手段を考えて、閉鎖に踏み切れないのだろうか。パチンコ屋もまだ開いていて、暇になった人たちで溢れかえっていると聞くと、マスク2枚を全家庭に配布とか言っている日本の政府は、もう茶番としか思えない。

 タイ人男性と結婚して、もうタイに10年以上暮らしている友人が言っていた。
「今、軍事政権で良かったと思う。なんでもすぐに決められるから。」

 私はすぐに「そうだね」と返事はできなかった。いつもは軍事政権などいいとは思っていない。でもこれが事実なのかもしれない。

「日本の政府は、イタリアみたいに老人人口が増えすぎたから、コロナで年寄りが死ぬのを見逃したいんじゃないの?」

 あるタイ人が言った言葉は、信憑性を持っているのではないかとさえ思いたくなる。

 私の拙文を読んでくださる方は、肺がん患者、その家族、そしてタイに関係のある方々だろうから、若い人はほとんどいないかもしれない。でも、今、世界中で言われているように、若い人にロックダウンの大切さを伝える機会があれば、ぜひ伝えていただきたいと思う。 
 


肺がんランキング 

にほんブログ村 病気ブログ 肺がんへ
にほんブログ村 

 にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村  
プロフィール

nakko

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
読者登録
LINE読者登録QRコード