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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

ロックダウン中

母の日に思う

近所のクイッティオ屋さんから持ち帰り
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 昨日5月10日は「母の日」だった。今日のネット上には、いろいろな母の日の「喜び」の記事が載っていた。ロックダウンのつらい生活の中でも、たくさんの子どもたちがお母さんに感謝の気持ちを表しているのは本当に素敵なことだ。

 私は少し早めにプレゼントを贈った。海外にいても、簡単にネットショッピングでプレゼントを送れるのは本当に便利だ。

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 アマゾンで探したのだが、見本のページの中で、5文字の並び替えでできない問題があった。これは80代の母だけでなく、私にも必要じゃないだろうか!?

 母には、週2回電話をしている。これが届いたのは先週の日曜日のはずなので、この前感想を聞いてみた。

「ひとつわからないものがあったけど。」
「私も見本の写真でひとつわからなかったよ。」

 聞いてみると、なんと同じ問題。これです。
 「ウリトカン」

母に電話する前に、長女ともラインで話していて、この問題を言うと、彼女は即座に答えを出した。さすが、若い。

 母がわからないと言ったとき、私は娘が教えてくれた答えを言おうとしたのに、また思い出せなかった。そうしているうちに、母が言った。
「あっわかった。かりんとう!」

 そのとおりです。私のほうがやばいんじゃない? ホントにこの本ほしい。

 かたや、私の娘たちは、昨日が母の日だということは忘れていたようだ。でも昨日は定例の家族ラインの日。いつもより早い時間に、長女からZoomの招待が来た。どうしてかなと思いながら参加。ニュージーランドの次女もすぐ参加。長女は仕事で使うかもしれないから、試してみたかったとのこと。

 でも夫はあまりICT関係が得意でないため、結局うまく入れず、ライン通話に切り替えた。そしてなんと延々4時間ちかくも話すことになったのだ。

 珍しく次女が、日本の学校についての私たち3人の考えに異論を述べ、延々議論した。4人が各自の考えを言い合い、まるで家族というより、職場で話しているような感じだった。

 次女と夫がラインを切り、長女と私はあと少しだけ話した。
「珍しいね。あの子があんな風に議論を持ちかけてくるなんて。これまで家族ラインにも入ってなかったのに。」
「私らももう大人になったってことよ。」と長女。

 ロックダウン中の母の日は、対等の議論ができる大人になった娘たちの成長が、何よりのプレゼントだった。


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見えないストレス


 タイの新規感染者はひとけたが続き、少しずつ規制も緩和されてきた。観光客に人気のチャトチャック・ウィークエンドマーケットも今日5月9日に再開された。もちろんマスク着用と入口の検温と手の消毒は必須だ。でもこれはもう日常の風景になっている。お店の人数制限はあるし、飲食の場合のルールも厳しい。

 同じく大人気のラチャダ―鉄道市場も5月15日から再開されるそうだ。ここもいつも外国人観光客があふれかえり歩くのもたいへんだが、再開されても地元の人だけなら、三密は避けられるかもしれない。
 
 これまで閉鎖されていた近くのオープンマーケットも再開されたようだ。昨日近くをバイクで通ると、かなりの人込みだった。ここは生鮮食品や雑貨も売っていて、地元の人に人気の場所だ。一瞬寄りたい気持ちになったが、結局通り過ぎた。

 バンコクは5月3日から、規制はあるものの店内の飲食が可能になった。ただ家族で行ってもひとつのテーブルに2人しか座れなかったり、しきりがあったりするので、なんだか不思議な感じだ。

 これで友人と会ってコーヒーを飲むくらいは可能になった。友人たちも、家族とだけしか会わない生活を6週間以上続けている。私は一人暮らしなので、他人と直接話をする機会はとても限られている。お互いラインで話をしているので、ずっと体調は大丈夫だとわかっている。

 なのにまだ友人を誘う気持ちになれないのだ。バンコクではもう何日も新規感染者はでていないので、周りに感染者はいない可能性は高い。でも症状のでない感染者がいる可能性は残っている。

 コロナに感染する恐怖だけが理由じゃないとわかっている。このロックダウン中、私はかなり規則正しい生活をしている。毎日やることを決め、ノルマが達成できなかったら、数日内に調整する。でもそれがストレスの原因になっている。

 そして一番大きなストレスの原因は、人との対面の会話がないことだ。もちろん家族や友人とは、定期的にラインではなしているし、ラインの使えない母には、週2回電話している。寂しさは感じないが、心の奥底に、なにか暗いものが少しずつ膨らんでいくのを感じる。

 そんなストレスが、一歩前に進む気持ちをなくさせる。そしてこの2週間ほどは、ものすごく寝つきが悪くなってしまった。去年の手術後の生活は、もっと制限があったが、先が見えた。日本への一時帰国という大きなご褒美があった。どんなニンジンを鼻先にぶら下げれば、前向きになれるのか自分でもわからない。

 ただ、私のストレスなど全然たいしたものではない。世界中で先の見えない戦いと戦っている人がいるのだ。そんな方たちに感謝しながら、自分のできる一日を過ごしていかなくては。



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懐紙でマスクを作りました

まだ1枚目なのでうまくできていませんが・・・
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 日本に比べるとタイではマスクも手に入る。使い捨てのマスクはあまり見かけないが、手作りマスクは至るところで売っている。タイ人は手先が器用なので、あっという間に作って、勝手に道で売っているような気もする。

 私は今、布製のマスク(市場で買った手作り風)と黒いウレタン素材のマスク(中国製、道で買った)を洗いまわして使っている。と言っても外出するのは週2、3回で、しかも一回1時間ちょっとなので、帰ってすぐに手洗いして、しかも10秒間電子レンジに入れ、そのままキッチンにぶら下げて乾かす。

 毎日嫌になるほどネットを見ているが、そのなかで「懐紙で作るマスク」という記事が目についた。京都の懐紙専門店「辻徳」さんの記事だった。ホームページを開いてみると、詳しく作り方を説明されていて、動画もあった。
 
 実は、私は懐紙をたくさん持っている。母が茶道を教えているので、一応、茶わん、茶筅、抹茶は持って来ており、懐紙も母からもらったのだ。でも今までほとんど使うことがなく、このまま日本に持って帰ることになるのかなあと思っていた。

 よし、作ってみよう。でもHPの説明を見ただけだと、イマイチわからず、最初の一枚はぐちゃぐちゃになった。そこでHPから型紙もダウンロードして、その型紙の最初に折ってみた。それから懐紙で挑戦。ただラッピングタイが手元になかったので、よくパンを結んである平べったい針金のようなもので代用した。

 つけてみたが、長時間使用するのは無理かもしれない。でも半日くらいなら十分使えそうだ。大学が始まったら、事務作業をするだけの日は、これで大丈夫だろう。ということで、このロックダウン中に、手元にある懐紙の折り紙をがんばろう。


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スーパーで買い物のニュースに憤り


 タイは、非常事態宣言が1ヶ月延長されることになった。連日、新規感染者がひとけたになったものの、政府はまだ油断できないと言っている。でも本当にその通りだと思うので、同じ生活を続けるだけだ。

 日本のニュースを見ていたら、小池東京都知事が「買い物は3日に一回にして下さい」と言っているのに対して、ある年配の女性がこう答えていた。
「毎日の献立を考えるのが大変だから、毎日買い物に来なきゃいけない。」

 先日の大阪の松井市長が「買い物は男性が行くべきだ。男性は必要なものしか買わないから早い。」

 どちらも信じられない。市長の意見は、女性蔑視だと、外国からのメディアにも叩かれているらしい。私は大阪府民だったので、元々、納得がいかないことが多かったが、今回は呆れてものも言えない。

 そして毎日の買い物。私も30年以上主婦をやってきた。ずっとフルタイムで働いているので、買い物は基本は週1回。ただ牛乳は週の間で買い足して、また急に必要になったものは、仕事帰りにさっと買って帰った。

 娘たちが中学、高校のときはお弁当が必要だったので、私も一日3食作っていた。だからと言って毎日買い物に行く必要なんてなかったし、何よりも時間の無駄だと思っていた。

 もちろん新鮮な食材で料理をしたいと思う方はたくさんおられるだろう。でも毎日刺身を食べる必要もなく、お肉は冷凍しても調理次第では味は変わらず、野菜も工夫すれば、1週間使いまわすこともできると思う。

 その当時日曜日に買い物へ行き、1週間分の食材を買った。帰ってすぐ肉と魚の下処理をして冷凍。すぐに週の前半に使うものは、冷蔵かチルド。野菜もほうれん草のようなものは、3把まとめて茹でてしまい、葉先はその日にお浸しに、真ん中は翌日辛子和えに、残りは3、4日後に炒め物にした。

 肉は、お弁当用なら200g、夕食用なら400gに分けて冷凍した。魚は、煮魚は日曜日に作ってしまい冷凍、焼き魚は塩をして少し置いてから冷凍。日曜日はお刺身を食べることが多いので、我が家は週4回は魚料理だった。

 今から思うと若い頃は頑張っていたなあ。一人暮らしの今は、持ち帰りのおかずを買ってくることが約半分。まあタイは、作るより安くて美味しいかもしれないと言うのが理由だが。もちろん日本料理は高いので、自分で作る。

 日本のニュースでは、まだまだ商店街で多くの人が行き交っている光景を見るが、本当にコロナの終息の日を迎えたいのであれば、人との接触を減らすしか方法はないのだから、買い物も工夫すればいいのにと思う。
 

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ロックダウン1ヶ月経過

今一番のお気に入りランチ 
タイの「イワシのトマト煮缶」を使ったスパゲティ
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 3月26日に非常事態宣言が出されて1ヵ月が過ぎた。タイのコロナ感染状況はずいぶんよくなり、もう1週間ほどは10人台でおさまっている。でも4月30日までとされている非常事態宣言は、明日、政府の会議で延長される可能性が高いと言われている。

 段階的に制約を減らしていくそうだが、私たちの生活が「普通」に戻るのはいつのことかわからない。大学の授業は6月後半か7月からか、まだ連絡はないが、とにかくそれまでは私のロックダウン状態が続くのだろう。

 コロナ禍の生活で、精神的にまいっている人も多いと聞く。タイでは、コロナの死亡者が51人なのに、それに近い数字の自殺者が出ているそうだ。ネットで読んだだけなので、本当かどうかはわからないわからないが、連日自殺者のニュースがあるのは事実だ。

 ロックダウン中に気持ちが下がってしまわないように、なるべくプラスな点を考えるようにしている。でももちろんマイナス点もあるので、どちらもあげてみたい。

プラス面
*家族ラインを始めた!
 次女がニュージーランドへ行ってもう9年、長女が就職を機に家を出て5年、そして3年前に私がタイに来て、家族4人はそれぞれ一人暮らしをしている。次女はマイペースで家族ラインも面倒だと言っていたのだが、ロックダウン生活に入り、また私たちのことも心配してくれたのか、家族ラインに参加してくれた。そして毎週日曜日の午後に、2時間ほどみんなで話している。ビデオを使わず、それぞれが好きなことをしながら話をする。

*タイ語の勉強時間が増えた
 タイに住んでいるから、タイ語が話せるなんて甘い考えは消えた。やはりきちんと勉強しなければ、話すことはできないし、ましてタイ文字は難しいので、読み書きはもっと難しい。ロックダウンが終わるころ、私のタイ語能力が上がっていることを期待している。

*体がやわらかくなり、右腕、右肩の痛みがなくなった
 1年半前にこけて以来右腕が痛くて、去年の手術のあと、それがひどくなった。日本に帰ったとき、ハリ治療で少しましになったが、その後もずっと痛みは残っていた。それが、夕方のエクササイズとヨガのおかげで、本当に痛みがなくなってきたのだ。しかも全く前屈で手が床に届かなかったのに、指の第2関節のあたりまで曲がるようになった。これはもしかして20代の頃以来かも!?

マイナス面
*熟睡できない
 タイは年中暑いが、エアコンをつけっぱなしで寝ると風邪をひくし、でも暑さで目が覚めることも多い。だからコロナ禍でなくとも、夜中に1,2回目が覚めるのはいつものことだ。でも、やはりこのところもっと目が覚めることが増えたし、寝つきも悪くなった。自分でも感じないところでストレスがたまるのと、かなりの時間 iPad や IPhone を見ていることも原因だと思う。

*自分が作ったスケジュールのプレッシャーに追われる
 これは私の性格の問題だ。もともと計画をたてて、それに基づいて行動することが好きなのだ。だから、自分の計画通りにすすまないと、これがプレッシャーになってしまう。誰からも怒られるわけでもないのに、自分の融通のなさが情けなくなる。

*少しの体調の変化におびえる
 がん患者でなければ、私はもっと気楽だったと思う。去年までレントゲン検査でひっかかったことはなく、もちろん肺炎になったこともない。インフルエンザも、記憶にあるかぎり、2011年の新型インフルエンザかかっただけだ。
 でも今は怖くて仕方がない。万が一感染したら、命にかかわるのではないか。そのために、このロックダウンはありがたいことだと思い、日々の生活を送っている。

 プラス面を考えよう。そしてこれから1ヶ月も、あらたなプラス面を見つけよう。



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バンコク、ロックダウンの生活

4月3日 コンドミニアムの連絡
コロナ対策のため、コンド内でも常にマスクを

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 3月26日に非常事態宣言が出されて2週間ちょっとがすぎた。ほとんどの施設が閉められたが、食料品はスーパー、コンビニ、市場で買うことができるし、持ち帰りや宅配であれば、かなりのレストランや食堂、屋台が対応している。ということで、私自身は生活にはそれほど困らない。

 この前も書いたが、軍事政権のせいか、いろいろな決定事項はいきなり発表、翌日からということがほとんどだ。この間に、夜間禁止令(午後10時から午前4時)、公園封鎖、州間移動制限、州によっては完全ロックダウンと、いろいろ禁止事項は増えたが、9日に発表された10日から20日までの酒類販売禁止は、多くの人が大慌てとなったようだ。

 実はタイは13日(月)から15日(水)はソンクラーン(タイ正月)の祝日。ソンクラーンを延期するという話もあったが、それ以降の発表はなかったので、今日11日から15日は一応ソンクラーン休暇ということかと思う。

 例年であれば、タイ人はこの期間に大騒ぎ。いわゆる水かけ祭りなので、街を歩いていると水鉄砲に見舞われる。そしてお酒を飲んで騒ぎ回るので、この間の事件はかなり多いそうだ。そのためロックダウン中とはいえ、酒類販売禁止にしたのだろうと思う。

 私はこれも全く問題はない。もともとお酒が飲めない体質なのだ。では、何に困っているのだろう。私の1日は、こんな感じだ。

 仕事をしている時は、朝6時ごろに起きていた。大学は8時半から授業があるので、いつも7時半ごろに家を出ることにしている。今は、7時前くらいに目が覚める。特に目覚ましをセットせずに、大体6時半から7時ごろに目が覚める。朝食はタイに来てからずっと同じでトーストと野菜、チーズなどを食べる。

 大学の授業に合わせて、8時半から昼までは大学の授業の準備をしたり、タイ語の勉強をしている。この時間は一番集中できる時間だが、それでも家だと手元にiPhone iPadがあり、つい手にとってしまうことも多い。

 昼食は、サンドイッチ、スパゲティなどを自分で作ったり、週2、3回は近くのお店に買いに行く。その時に市場で買い物をする。うちの近所の市場は、何でも売っているので、困ることはない。

 午後はPCに向かい、ネットサーフィンやブログを書いたりする。そして、今一番関心を持っているのはzoom。これはニュージーランドの娘が教えてくれた。YouTubeにはもう数え切れないほどzoomについてアップされていて、それがどんなものかは理解できた。

 タイでは、すでにzoomを使ってオンライン授業を行なっている大学がある。うちの大学がどうなるかわからないが、この有り余る時間を使ってzoomを使えるようになればいいと思っている。

 昼間は、Tver や Netflixで映画やドラマを見ていることも多い。あまり予定を考えず、のんびりだらだら過ごしている。でも夕方5時ごろからは必ずYouTubeを見ながら、簡単なエアロビクスとヨガに挑戦。

 これを10日ほど続けて、ちょっと嬉しいご褒美が。実は私は本当に体が硬くて、前屈も開脚も全くダメ。タイマッサージに行くといつも「硬い、硬い」と言われまくり。それが前屈で手が床に届くようになったのだ。まあ、やめてしまうと元通りになってしまうかもしれないが、私にしては上出来だ。

 シャワーを浴びて、夕食。あまり手の込んだものは作らないが、野菜を多い目に、バランスを考えて食べている。間食やおやつはほとんど食べないが、毎日どこかで果物を食べる。今はマンゴーが旬で、安くて美味しい。

 夕食後はiPadを見ていることが多い。毎日YouTubeで日本のニュースを見ているが、非常事態宣言の後でも、人の多い電車に乗っている日本人の様子を見て、本当に不安になる。

 世界中のロックダウン生活をされている方に比べると、私は本当に普通の生活を送っていると思う。ただ、肺がん術後経過観察中の身としては、コロナに感染したらどうしようという恐怖からは逃れられない。

 急に呼吸が苦しくなることがある。その時は本当に焦ってしまう。慌てて熱を測って、平熱だとほっとする。何かの匂いを嗅いで、嗅覚が大丈夫であることを確かめる。少し鼻炎気味なので、そのために鼻呼吸がしづらくなるのかもしれないので、その度に、タイの有名な「ヤードム」を嗅いで、鼻をスースーさせる。

 一人だと、そんな不安を打ち明ける相手もなく、こうやってブログに書いて発散させている。今、もしどこか体調不良になっても、病院へ行くことも怖い。でも、いつかこの生活が終わる日が来ると信じ、毎日を過ごしていくしかないのだ。


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術後1年 [2020/04/03] でもロックダウン中


 ふと気づくと1年が過ぎていた。自分でブログを読み返して、手術後の痛みを思い出したが、私は他の方に比べると大したことはなかったのではないかと思った。術後の経過も順調だったし、術後9日目から1ヶ月間は、完全に一人で暮らしていたが、それほど大変ではなかったという記憶しかない。きっと苦しい思い出は忘れてしまうのだ。

 今の生活は、1年前の退院後と少し似ている。友人にもほとんど会わなかったし、娘たちにまだ話をしていなかったので、ライン電話も控えていた。午後から微熱が出たので、ベッドの上でiPadを見ながら、うつらうつらしていることが多かった。

 あの時の1ヶ月と比べると、今はずっと充実した毎日を送っている(と言ってもまだ1週間ほど)。ただ誕生日に書いたこととは、大きく状況が変わってしまった。

 本当は、この4月末で仕事を辞めようと思った。そしてあと1年くらいはチェンマイで暮らすつもりだったのだ。そのために準備もして、予定通りなら、この2、3日はチェンマイにいて、住むところを決めてくるはずだった。でも非常事態宣言が出て、引越しどころではなく、大学からも引き止めていただいて、契約を伸ばすことにした。

 4月にはニュージーランドから娘が遊びに来ることになっていて、それを利用して引越し荷物を二人で運ぶつもりだった。でもニュージーランドが先にロックダウンを決め、タイもそうなり、予約していた飛行機、ホテルも全てキャンセルとなった。

 体調にはかなり気をつけている。がん患者はコロナにかかると重症化する可能性が高いとわかったので、外出時はかなりピリピリしている。今、風邪をひいて病院へ行くことも怖いので、本当に規則正しい生活をして、食事にも気を配っている。でもこれも、去年の手術後の生活と同じなのだ。

 私たち家族は4人が別々のところに住んでいるので、もう何年も4人一緒に顔を合わせたことがない。でもこの事態で、初めて家族ライン通話を日曜日に行うことに決めた。明日が2回目なのだが、面倒くさがりの次女が、明日もちゃんと参加してくれるだろうか。でもお互いの様子を伝え合うことは、今、とても大事だと思う。

 両親は残念ながらラインを使えないので、先日電話をした。20分ほどの会話だったが、母がちゃんと外出を控えているとわかってほっとした。こちらも週1度は電話をしようと思う。

 海外では、ロックダウンのために、DVなどが増えているというニュースも聞こえてくる。でも半面、家族との時間が増えて、繋がりが強くなったという話もある。私も、一日も早くコロナが終息し、日本へ一時帰国できる日が来ることを祈りながら、いつもの一日を過ごしていきたい。
 


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