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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

大阪地方裁判所

裁判傍聴②オレオレ詐欺の受け子

 道路交通法違反の後、入管法違反の裁判が行われる法廷に向かった。入ってみるとまだその前の裁判が終わっていなかった。途中からだったが、オレオレ詐欺の受け子だと、すぐにわかった。

 たぶんまだ20代前半だろうと思える男性は、彼女の妊娠がわかり、ネットで高収入のアルバイトを探した。そしてあまり考えることなく、免許証のコピーを送った。詐欺だと気づいたときは、自分の個人情報はすべて知られており、しかも彼女の住所まで知られ、やめるなら彼女がどうなるかわからないと脅されたようだ。

 この裁判は途中からだったし、上に書いた情報は全てではないかもしれない。でも実際に、彼は受け子の仕事に失敗し逮捕された。だから被害も未然に防げられた。そして被害者の高齢女性からも「未来ある若者に、十分配慮した判決を」と要望が出されたようだ。ただ彼が、それ以前に仕事をしたかどうかは、聞いただけではわからなかった。

 数日前にも、新聞に受け子で捕まった大学生のことが載っていた。大学の友人から誘われて気楽に加わり、誰も捕まっていないから大丈夫と深く考えなかったと言っている。その大学生は、両親が被害額を弁償し、息子を責任持って改心させると法廷で述べたこともあって、執行猶予がついた。でも大学は退学となり、アルバイトをする生活になった。

 裁判傍聴をした青年も、新聞記事の大学生も、ほぼ同年代だろうと思う。簡単に大金が手に入るなんてありえないと、わからなかったのだろうか。ただ詐欺だとわかった時点で、抜け出せない仕組みを作っている詐欺グループが恐ろしい。

 裁判の中で検察官が言ったことに、一瞬怒りを覚えた。
「今社会でも大きな問題になっている、高齢者をターゲットにした詐欺が犯罪であると、知らしめるためにも、被告には実刑を」のようなことを言ったのだ。言葉は正確ではないかもしれないが、私には「初犯であっても実刑判決がでるという見せしめに」という言葉に聞こえた。

 もちろん被告である青年が、安易にお金を稼げるバイトと手を出したことが悪い。でもこの一人の青年を世間への見せしめとして実刑判決を出すよりも、その詐欺グループを徹底的に探し出し、罪を償わせることのほうが重要ではないのか。

 個人的な不満を書いてみたが、私はこの裁判を最初から見ていないので、部分的な解釈や言葉じりを捉えたかもしれない。でも彼女の住所まで知られて脅迫された被告の青年に、やはり同情してしまった。
 私は絶対に検察官にはむいていない。

今日の子ども食堂のメニュー
キーマカレー(牛ミンチ、玉ねぎ、人参、ピーマン)
ポテトサラダ(ツナ、人参、紫玉ねぎ、スナップえんどう)
ナムル(ほうれん草、キャベツ)
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こんなメニューだと子どもたちは残さず食べる


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裁判傍聴①道路交通法違反

 全体の説明が終わり、写真撮影も終わり、この日の裁判の予定表を見せてもらった。それを写真に撮ったり持って帰ることもできないので、自分が傍聴したい裁判の時間と部屋をメモする。ここで解散となった。

 私が一番傍聴したいと思ったのは、入管法違反。それは初めから見たいので、その前に道路交通法違反の裁判の傍聴に行った。

 被告人の席にいたのはもう70代半ばくらいに見える白髪の男性だった。かなり憔悴しているように見えた。でも裁判官が名前と年齢を確認したとき、その男性は私よりたったひとつ年上だけとわかって驚いた。

 傍聴中にメモを取らなかったので、訴状の内容を100%覚えているわけではない。少し日が経ってしまったので、かなりあやふやな気もする。

 その男性は仕事中に、一旦停止を無視し、自転車との接触事故を起こした。バックミラーで相手がすぐに起き上がったのを見て、大丈夫だと勝手に判断してそのまま行ってしまった。そしてこのままバレなければいいと思ったようだ。

 相手の男性(確か20代)は怒って通報し、厳罰を望むと言っているらしい。そりゃそうだろうな、ひき逃げだし。でも被害者のケガは全治2週間ほどで、保険による賠償もすべて終わっているようだ。そして憔悴した被告人を見ると、少し同情してしまった。

 一瞬の甘い考えで、その被告人はたぶん仕事も失い、信用も失ったのだろう。家族があるかどうかは触れられていなかったが、事故を起こした時点で60歳は超えているので、どんな経済状況かはわからないが、裕福だというイメージはなかった。

 私もずいぶん前にバイクとの接触事故を起こしたことがある。やはり一旦停止線のある狭い道から、また狭い道に右折をしようとしていた。右から来た車が左折で入ってきたので、左から車が来ていないのを確認して車を進めたとき、左折車の後ろから来た50㏄バイクが私の車のバンパーにぶつかって転倒した。

 もう30年ちかく前のことなので、記憶も正確ではないが、私はすぐ119番、110番に連絡し、保険会社にも連絡した。相手の少年も30㎞制限の道を40㎞以上で来ていたようだが、私の不注意もあり、確か7-3の割合で私に非があると判断された。保険会社にすべて任せたので示談となったが、確か自宅までお見舞いに行ったことを覚えている。少年も、素直にスピードを出し過ぎていたからと言っていた。

 逆に自転車で車にぶつかられたこともある。これもまだ20代半ばのころだ。夜、自転車で横断歩道を斜め横断しているとき、左折してきた車とぶつかり飛ばされた。でもバンパーと自転車のタイヤがぶつかったらしく、ポーンと空中に飛ばされ落下。バレーボールで転ぶのが得意だったためか、受け身体制もよく、飛ばされたときに左の膝小僧が自転車にひっかかり、そこを3針縫っただけですんだ。もちろん多少の打撲はあったが、骨折はなかった。

 この時は通りがかった人が、なんと消防隊員で(実は消防署のすぐ近く)、あっという間に救急車が来て、病院に運ばれた。でも自分でもそれほどひどくないと思っていて、救急車から降りるとき自分で立つと、「なんや、歩けるんか」と言われた。確かに歩けたが、3日間くらいは松葉杖のお世話になった。

 でもこれも保険会社が中に入り示談になった。私は全治3週間くらいだったが、新しい自転車と10万円弱の賠償金をもらい、そのお金で初めてのワープロを買った。加害者はまだ若葉マークの学生で、親御さんと一緒に自宅にお見舞いに来てくださったが、夜に全身真っ黒な服を着て(自転車のライトはついていたが)、横断歩道を一気に斜め横断した私も悪いかなと思い、その学生に同情してしまった。

 長々と自分の体験を書いてしまったが、あの被告人も、すぐ車を止めて被害者の対応をしていれば、示談で済んだのではないかと思う。

 バイクや自転車との接触事故は、運転をしていれば1度や2度はあるのではないだろうか。私も上記以外でも、自転車で接触されたり、バイクで無理に曲がってきた車で転倒させられたことがある。その時はケガもなかったので、相手の連絡先を聞いただけで終わったが。だから事故を起こしても、良心的な態度で接すれば、告訴されるような事態にはならないと思うのだ。

 この裁判の結果は2週間後。どうなるのだろう。でも裁判を傍聴したことで、車やバイクの運転をもっと気をつけようという気持ちになった。

今日も母の用事で実家へ
よく行くカフェのお魚ランチ1,200円 メインはハモのフライ
これは日本でしか食べられないなと思いながら美味しくいただいた
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生まれて初めて裁判所へ行く!

 先日参加した市のシニア講座のエクスカージョンの午後は、大阪地方裁判所の見学。これは本当に楽しみにしていた。私は昔から法廷ドラマが好きで、裁判シーンのやり取りも好きだ。しかも今は、先日ブログに書いた朝ドラ「虎に翼」に夢中なのだ。そんな時、裁判所を見学できるとは、なんてタイムリー。

 そのわりには、今まで裁判を傍聴しようと考えたことがなかった。テレビで見る裁判の傍聴は、整理券が配られたりしているが、実際には毎日裁判はたくさん行われており、そのほとんどは傍聴できるそうだ。

 私たちは市の講座グループということで、まず見学説明用の法廷に入れてもらい、そこで説明を聞いた。
このパンフレットを見ながら説明を受ける
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 この部屋は傍聴席からの写真撮影はOKだったが、ネットに公開するのはダメとのこと。しかもここで、黒い法衣を着て、裁判官の席に座って写真を撮ってもいいのに、その写真も、個人的にみるだけでネット上は不可。それが、残念。私が真ん中の裁判長の席に黒い法衣を着て、にこやかに映っている写真があるというのに。

ネットで裁判官の法衣と検索すると、コスプレ用のこんな写真がでてきた
私が着たのも、これによく似ていた
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「虎に翼」のポスターで主人公が着ているのは弁護士の法衣
弁護士が白、検事が赤の刺繡だった

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 でもこの「裁判員制度」のパンフレットの表紙の写真くらいはいいかな。これはすでに大量にばらまかれているはずだし。

実際の法廷
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 この裁判員制度だが、これができた当時、私は公立高校教員だったので、こんなのに選ばれても仕事は絶対休めない!と思っていた。実際同僚がひとり当たったのだが、彼女は辞退した。教員の仕事は、盆と正月以外は簡単に休めない。しかも私は運動部顧問だったので、盆と正月も他の人より休みは少なかった。

 ちょっと話はそれたが、私の知人の中で、裁判員に当たったという人は、この一人しか知らない。一緒に講座に参加した周りの人も、裁判員になった人を知らないと言っていた。だからかなり確率は低いのだろう。

 資料によると、裁判員になる確率は、13,500人に1人らしい。ただ大阪はその確率が下がり、10,000人に1人くらいだとか。宝くじどころか単なるガラガラのくじも当たったことのない私なので、この10,000分の1の確率に当たると思えない。

 でもこの日、3つの裁判を傍聴して、一度でいいから裁判員をやってみたいと思った。傍聴した裁判はどれも裁判員裁判ではなかったが、いろいろ考えさせられたし、検察官にモノ申したくなった。今なら仕事の都合はつきやすい身、ホントに裁判員に選ばれないかなあ。


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