外国人労働者の受け入れはもう30年以上に決められた「技能実習制度」(1993年施行)に基づいている。それがようやく新しく「育成就労制度」を作る改正入管難民法が14日に可決成立した。これは、日本語教師にとっても影響が大きい。
今、技能実習生の多くは、ベトナム、ミャンマー、ネパールなど、経済的に日本より貧しい国から来ている。30年前であれば、タイ人やマレーシア人も多かったかもしれないが、今ではわざわざ日本に技能実習生として来るメリットはない。
2年前に帰国してからいろいろなところで働く外国人に出会った。去年、市の日本語教室で少し教えたのはミャンマー人で自動車修理工場で働いていた。生徒はベトナム人とミャンマー人がほとんどだった。この前越前に行ったときに、水産物のお土産屋でイカの下処理をしていたのも実習生で、中国の田舎(地名を聞いたがわからなかった)、ネパール、ベトナムから来た人たちだった。
新制度はメリットが多いように見えるが、実際、小企業や個人の農家さんなどで実習生を受け入れておられるところは、かなり厳しい状況になるかもしれない。日本語の試験合格が必須となれば、母国にいる間の日本語学習費用や、日本への派遣を仲介した母国の機関に支払う費用も、受け入れ先が一部負担する必要が出てくる。それだけ先行投資しても、たった1年で転籍する実習生が増えるかもしれない。
まだまだ不安要素が多い育成就労制度がどうなっていくのか、先が見えない。まだ書いていないが、先日の裁判所訪問で、最後に傍聴したのは技能実習生の入管法違反だった。日本の入管法は、あまりにも多くの問題が残されていると思う。
ただ日本語教師にとっては、仕事の可能性は増えるだろう。N5が必須となれば、やはり母国で一定日本語の学習が必要だし、来日後3年で「特定技能」の水準になるには、最低でもN4、もしくはN3が要求されたり、専門分野での試験もあるようだ。
実際私も今登録している学校から、今後生徒を増やせるかという打診があった。ありがたい話だが、増やすと気楽に旅行できないかもしれないと思うと、ちょっと悩ましい。
今、技能実習生の多くは、ベトナム、ミャンマー、ネパールなど、経済的に日本より貧しい国から来ている。30年前であれば、タイ人やマレーシア人も多かったかもしれないが、今ではわざわざ日本に技能実習生として来るメリットはない。
2年前に帰国してからいろいろなところで働く外国人に出会った。去年、市の日本語教室で少し教えたのはミャンマー人で自動車修理工場で働いていた。生徒はベトナム人とミャンマー人がほとんどだった。この前越前に行ったときに、水産物のお土産屋でイカの下処理をしていたのも実習生で、中国の田舎(地名を聞いたがわからなかった)、ネパール、ベトナムから来た人たちだった。
下の図は、左側の表はNHKの記事からとったもので、右は私自身のコメント
新制度はメリットが多いように見えるが、実際、小企業や個人の農家さんなどで実習生を受け入れておられるところは、かなり厳しい状況になるかもしれない。日本語の試験合格が必須となれば、母国にいる間の日本語学習費用や、日本への派遣を仲介した母国の機関に支払う費用も、受け入れ先が一部負担する必要が出てくる。それだけ先行投資しても、たった1年で転籍する実習生が増えるかもしれない。
まだまだ不安要素が多い育成就労制度がどうなっていくのか、先が見えない。まだ書いていないが、先日の裁判所訪問で、最後に傍聴したのは技能実習生の入管法違反だった。日本の入管法は、あまりにも多くの問題が残されていると思う。
ただ日本語教師にとっては、仕事の可能性は増えるだろう。N5が必須となれば、やはり母国で一定日本語の学習が必要だし、来日後3年で「特定技能」の水準になるには、最低でもN4、もしくはN3が要求されたり、専門分野での試験もあるようだ。
実際私も今登録している学校から、今後生徒を増やせるかという打診があった。ありがたい話だが、増やすと気楽に旅行できないかもしれないと思うと、ちょっと悩ましい。