一人旅の良さは、自分の関心があるところだけ見て回れることだ。今回は、沖縄の歴史や戦争について考えてみたいと思っていた。これまで沖縄本島には3回、石垣島には3回(といっても修学旅行の下見と本番)に来たことがあるのだが、自然観光的なものが多く、あまり歴史に関連のある場所は回ってこなかった。もちろん平和公園やひめゆりの塔は訪れているのだが、娘たちがまだ中学に入ったころで、彼女たちの根気が続かなかったのだ。

 観光初日、まず向かったのは玉陵(たまうどぅん)。ここは1501年、第二尚氏第三代の尚真王(しょうしんおう)が父、尚円王(尚円王)の遺骨を改装するために作られ、第二尚氏王統の陵墓となったそうだ。この玉陵も含め、2000年12月、オーストラリアのケアンズで開かれたユネスコの第24回世界遺産委員会で「琉球王国のグスク及 び関連遺産群」の9ヶ所が世界遺産として決定・登録されている。

入場料 300円(ゆいレール1日券で240円)
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入場券を買った建物には資料館があり、まずそれを見た
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王族の蔵骨器
装飾が多いものは、位の高い王様のものだろうなあ
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これを見てアユタヤとの交易があったのだ知った
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幸せの樹と言われるガシュマルを見ながらすすむと・・・
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玉陵の外側の塀が見えてきた
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その塀をくぐると玉陵の全体が見える
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この入口は150cmの高さしかないそうで、小さい私でも頭をぶつける
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 この歴史ある場所も、沖縄戦で大きな被害を受けた。1972年の沖縄返還後の1975年、ようやく修復工事が始まり、3年かけてかつての姿を取り戻し、今日に至っている。

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なんだか日本ではなく、アジアのどこかの国の遺跡のように感じた
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パンフレットより
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 東室には国王と王妃が眠り、中室は洗骨前の遺体を安置する部屋、西室は王子や王女が眠る部屋だとのこと。

 琉球王国は1429年に
第一尚氏王統の尚巴志王によって統一され始まったとされている。第二氏王統は1469年から16世紀後半の薩摩藩の支配を受け、1879年の琉球処分で沖縄県となり琉球の名前も消えた。

 かつては、琉球は日本とは別の国だった。独自の文化を持ち、言葉も違っていた。台湾やアジアの国に近いのだから、共通点があるのも当然だろう。だから親近感を感じるのだと思う。


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