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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

白浜

母と白浜④ 三段壁の洞窟

 二日目の朝も温泉に入って一息ついて出発。前日にどこへ行こうかと相談して(と言っても私はここはどう?と提案しただけだが)、三段壁へ行くことにした。海岸なら千畳敷のほうが有名かもしれないが、この三段壁もおもしろいところだ。

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 実はここも10年ほど前に母と行ったことがある。この地方では、室町時代から江戸時代にかけて大型の軍船が活躍していた。大きいもので二千石(300トン)、小さいものでも五百石(75トン)を積むことができたそうだ。

 その熊野水軍の船隠し場であった海蝕洞窟にエレベーターで一気に降りることができる。入場料は1300円とちょっと高いのだが、見ごたえはある。

上からみた景色 絶壁の高さは60m

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パンフレットより
エレベーターはたったの24秒!

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十像岩

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わかりにくいので、現地にあった写真をごらんください

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 この赤丸をした岩が「サドンロック(Sudden Rock)」という。2018年9月の超大型台風21号で、白浜は観測史上最大の瞬間風速45.8mを記録した。私はバンコクにいたが、ネットニュースで、関空橋に船が衝突して、大騒動になっているのを知った。我が家も、車庫の屋根が2枚飛ばされたらしい。

 台風通過後、スタッフが見慣れない石があることに気づいた。大きさは長さ4.2m、高さ1.2mもあり、人が運べるようなものではない。波の力で4.5m下の海から打ち上げられたのか、崖の上を転がってきたのか、それとも風に乗って空から降ってきたのかは謎のままだそうだ。
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 しかし、あの絶妙な位置に止まっているのがすごい。でも以前にはなかった新名所が増えていて驚いたが、ちょっと得をした気分になった。

熊野水軍の板書小屋にあった鎧

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 そして一番見ごたえがあるのは、約1600万年前に波や潮流によって海底の砂や泥が動かされ地層の表面に作られたリップル。なんか不思議な模様だ。

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 足元は少しすべりやすいが、歩く距離は大したことがないので、母でも全然大丈夫だった。
「ここ来たことあるわ。」
「そうやね、私と来たよね。」

 昨日、「前に行ったけど、ちょっと面白かったから行ってみる?」と誘ったのに、それもきっと覚えてないんだろうなあ。でも最近、どこへ行っても「来たことある」とか言うのだが、一体どこまでが本当なんだろう。

 出てきたところに足湯がある。ここは無料だ。これが秋とか初冬なら気持ちがいいだろうなあ。この太陽の下では、足湯に使っている人も少ない。

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 駐車場にあがるところで、いい匂いがしてきた。母は足湯より食い気で、さざえが食べたいと言う。実は私はそれほどさざえが好きでもないので、トウモロコシでつきあった。

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 まあ前回よりは我慢したつもりだが、それでも相手をするのが嫌になって、返事もしないこともあった。でもまあ今回は温泉に何度も入ったから、それでよしとしよう。


  
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母と白浜② 和歌山城

 白浜は何度も行っているので、行きたいところが思いつかない。いつも通りGoogle mapでいろいろ探してみたが、一応白浜近辺の観光地は、どこも行ったことがあった。それでふと和歌山市内を探すと、和歌山城、美術館、博物館があることに気づいた。

 和歌山城に行こう。7月に母と岡城跡に行ったし、先日は友人と大阪城にも行った。日本にいるのだから、いろいろなお城へ行ってみよう。

 和歌山城は小高い丘の上にあるので、こんな階段を5分(若い人なら)ほど登らなければならない。母に聞くと「行ける」というので登り出した。でもすぐ最初の踊り場でしんどそうだったので、そこからは階段を登るタイミングに合わせて、お尻を押してみた。母は「ずいぶん楽やわ」と言いながら、残りをなんとか登り切った。

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 ここの石垣は大阪城とはずいぶん違う。まあ豊臣秀吉の居城と比べてはいけないか。大阪城に石垣の石は、もっと大きくて形がそろっている。でもここは逆にこんな不揃いの石でちゃんと石垣を作っているのがすごいと思った。

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徳川御三家のひとつ「紀州徳川家」の居城で、8代将軍吉宗はここの出身だそうだ。太平洋戦争時に空襲で天守閣が焼失したが、1958年にコンクリートで再建された。だから城自体はオリジナルではないが、中に展示されているものは、江戸時代のものもあり、とてもおもしろかった。
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 この写真を撮っていると、忍者姿のおじさんが近づいて来て、私たち二人の写真を撮ってくれた。たぶんこのお城のボランティアさんだと思う。
「この階段で上がってきたんか、すごいなあ。」と母に言ってくれ、気をよくした母は、また色々話し始める。
「子供の頃、親がよく山歩きに連れて行ってくれたから、86になってもこれだけ歩けるんや」と自慢げ。そしていつも通り、いろんなところに行って歩いたとか、海外旅行もたくさん行ったとかの話になる。(もう知らない人に、そんな話をするのはやめてくれー) そしてまた私がタイから帰ってきた話になり、母の頭の中では、私が文科省の派遣か何かで行って、定年で帰ってきたことになっている。

 母の話につきあって下さった忍者のおじさん、本当にありがとうございました。

 話をして機嫌良く門をくぐっていく母
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入ったところに敷き詰められた白石がハート型
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鎧を見ると、いつも小さいなと思う
昔の人はかなり小柄だったのだろうか
 
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これにはびっくり。明治時代初期までは、郵便配達員は銃を携帯していた!

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 昔のお殿様は、こんな鉄仮面のようなものをつけていたんだ。でもマスクでも汗をかいて、呼吸するのが苦しくなるのに、鎧を来て、こんなものを被っていたら、戦なんてできないよ。私がそう言うと、母が言った。
「昔のお殿様は、動く必要がなかったんやない?」
 確かに・・・母に一本取られた。
 
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 鯱を初めてお城に造ったのは、織田信長だそうだ。その後それを真似て、お城には鯱となったらしい。
 
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    天守閣からの景色は素晴らしかった。紀ノ川から瀬戸内海を眺めることができる。丘の上にあるので、風も心地よかった。

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 和歌山から白浜へは、高速を使ってもまだ1時間半ほどかかる。お城に向かうときに目についたカフェで一休みしていくことにした。ちょうど高速の入り口に向かう側にあるので、すぐにわかった。

 最初母がブレンドを私はアイスラテだけを注文したが、その後メニューを見ていた母が、「このケーキ美味しそう」と言った。見ると飲み物とセットにできることがわかった。もう一度店員さんを呼んで、ブレンドをセットにしてもらう。実は母は私より甘いもの好き。私はお昼の丼が多すぎてまだお腹に残っている感じだったので、「二人で一つでいいよね」とこのケーキを選んだ。

星乃珈琲店
アイスオーレに瀬戸内レモンと柚子のチーズタルト
 
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 食べてみると甘さと酸味がマッチして本当に美味しかった。もう来ることはないかもしれないが、ちょっと他のケーキも食べて見たかったなあ。

 レジで母が「星のやホテルと関係があるの?」と聞いていた。店員さんは「よく言われるんですけど、違うんですよ。でもそう思ってもらえたら、嬉しいです。」と笑って答えてくれた。おばあちゃんの相手をしてくれてありがとうと、私は心の中で感謝。
 
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 外出することで、母は他人と話をする機会が増える。これだけでもプラスになると考えるべきか。私には母の自慢話に聞こえることも、知らない人が皆そう思うわけではないかもしれない。

 果たして今日私は母を生徒だと思って話せただろうか。いやー、難しい。


  
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母と白浜① 和歌山が密かにブーム?

 先日和歌山の南紀白浜空港の搭乗者数が4月から4ヶ月連続で月別の過去最高を更新しているというニュースを読んだ。7月は1万9689人と、これまで月間で過去最高だった2019年11月を818人上回ったとのことで、つまりコロナ以前より多くの人が白浜を訪れている。

 南紀白浜空港を運営する南紀白浜エアポートの岡田社長によると、以前は観光一辺倒だったが、現在はワーケーションなどビジネス目的が増え、平日の搭乗者も多くなっているそうだ。

 大阪からは、車だと高速を使えば3時間弱で行けるし、電車でも大阪駅から3時間ほどで行ける。子供たちが小さい頃はアドベンチャーランドが目的で何度か行ったし、その後は温泉が目的で行っている。

 そして実は今日は母と白浜にいる。当然温泉目的だ。お盆前に娘に怒られて以来、実家には行っていなかった。電話も2度ほどしかかけていない。その間に娘に言われたことを思い返し、また先日親しい友人たちから「母親じゃなくて、生徒だと思って話を聞いてあげたら」というアドバイスをもらい、かなり心して今日を迎えた。
 
 今私はテレビを見ながら何かと口に出している母の横で、ブログを書くことに完全集中している様子を見せて、返事もせず書いている。今日に一緒にいるので、もう返事をするのは勘弁してほしい。
 
 それにしても 「生徒だと思って話をきく」というのは元教師にとってはいいアドバイスだと思う。アドバイスをくれた友人も元同僚で、今、夫婦両方の親の問題を抱えている。
「分からんって言ってる子に、一方的に説明してもわからんやん。できないっていう前提で考えてあげなきゃ。」

 そうなんだよなあ。私たちはまあまあ「困難校」といわれる高校で同僚だったので、学習面でも生活面でも問題を抱えた子たちと対峙してきたのだ。腹がたっても我慢して我慢して相手をしてきた。そうか、娘ではなく教師モードに入らなくては!

 今日の私はどうだったか?前ほどひどい言葉は言わなかったと思うが、全面的に教師モードに入るのは無理だった。今回は2泊の予定で来ているが、後二日、頑張れる自信もないなあ。

 昼は和歌山に入る前の紀ノ川SAに寄った。フードコートもあったが、かなりお腹も空いていたので、「てまり」というレストランに入った。私が選んだのは、ここの名物という「太刀魚の天ぷらとシラスの丼 」1280円、母は茶そばと天ぷらセット1180円。かなりお腹いっぱいになった。

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