先日も日本から来られたある団体のお世話のお手伝いで、シーカーアジアに行ってきた。今回は、シーカーアジア財団のプレゼンテーションも一緒に見せていただいて、その後、またスラムの中を歩いた。
タイが経済格差が大きいことは、ずっと前から知っていたが、実際住んでみて、やはりはっきりと経済的な格差があることを実感する。私は普通の人が乗るソンテウやバスに乗るが、同僚のタイ人教員は、ほぼ全員が車通勤。バスに乗ったことはほとんどないそうだ。そしてスラムと呼ばれるところに足を踏み入れたこともない。もう住んでいる世界が違うとはっきりしている。
スイスの銀行であるCredit Swissが、毎年、世界各国の収入格差などを調査している。3年前、2016年には第3位だったタイは、2018年12月の発表で、上位のロシア、インドを抜いて世界一の格差社会だとされた。2016年度にはタイは人口の1%(約50万人)が、タイの富の58%を保有していたのが、昨年末には66.9%になってしまったそうだ。ロシアは57.1%、インドは51.5%で、タイとは随分差がついている。
私はなんとなく、世界一格差が大きい国はインドだと思っていた。インドへ行ったのはもう30年以上も前なので、その当時とはすっかり様変わりしているのかもしれない。それでも、ネットなどの情報からインドの貧富の差は、かなりひどいと思っていた。
普通にバンコクで働いている日本人には、その経済格差は見えてこない。バンコクは、もう東京や大阪と変わらないし、治安もかなりいい方だと思う。外国人が凶悪犯罪の犠牲になることも少ない。でも地方の辺境に行くと、隣のミャンマーやラオスから来た人たち、山岳民族でタイの国籍を持っていない人たちなど、日々の暮らしを保証されていない人も、数多くいる。
もちろん日本にも貧困の問題があり、それについて知らない日本人もたくさんいるだろう。でもここバンコクでも、自分の国について知らないタイ人もたくさんいて、経済格差も問題だと思わない人も多いように感じる。反対によく感じるのは、低所得者と言われる人々の方が、本当に親切で優しい人が多いことだ。
私は、バスやソンテウで席を譲ってもらうことがよくある。でもBTSやMRTだと、滅多に譲られない。お金がなければ生きられないけれど、タイの普通の人たちを見ていると、たくさんお金がなくても、豊かな心を持って生きることはできるのだと教えてもらっているように感じる。

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タイが経済格差が大きいことは、ずっと前から知っていたが、実際住んでみて、やはりはっきりと経済的な格差があることを実感する。私は普通の人が乗るソンテウやバスに乗るが、同僚のタイ人教員は、ほぼ全員が車通勤。バスに乗ったことはほとんどないそうだ。そしてスラムと呼ばれるところに足を踏み入れたこともない。もう住んでいる世界が違うとはっきりしている。
スイスの銀行であるCredit Swissが、毎年、世界各国の収入格差などを調査している。3年前、2016年には第3位だったタイは、2018年12月の発表で、上位のロシア、インドを抜いて世界一の格差社会だとされた。2016年度にはタイは人口の1%(約50万人)が、タイの富の58%を保有していたのが、昨年末には66.9%になってしまったそうだ。ロシアは57.1%、インドは51.5%で、タイとは随分差がついている。
私はなんとなく、世界一格差が大きい国はインドだと思っていた。インドへ行ったのはもう30年以上も前なので、その当時とはすっかり様変わりしているのかもしれない。それでも、ネットなどの情報からインドの貧富の差は、かなりひどいと思っていた。
普通にバンコクで働いている日本人には、その経済格差は見えてこない。バンコクは、もう東京や大阪と変わらないし、治安もかなりいい方だと思う。外国人が凶悪犯罪の犠牲になることも少ない。でも地方の辺境に行くと、隣のミャンマーやラオスから来た人たち、山岳民族でタイの国籍を持っていない人たちなど、日々の暮らしを保証されていない人も、数多くいる。
もちろん日本にも貧困の問題があり、それについて知らない日本人もたくさんいるだろう。でもここバンコクでも、自分の国について知らないタイ人もたくさんいて、経済格差も問題だと思わない人も多いように感じる。反対によく感じるのは、低所得者と言われる人々の方が、本当に親切で優しい人が多いことだ。
私は、バスやソンテウで席を譲ってもらうことがよくある。でもBTSやMRTだと、滅多に譲られない。お金がなければ生きられないけれど、タイの普通の人たちを見ていると、たくさんお金がなくても、豊かな心を持って生きることはできるのだと教えてもらっているように感じる。

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