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がんになっても地球旅行

病気には無縁と思ってた元バックパッカー、タイの大学で日本語教師をしていた2019年4月バンコクで肺腺癌(1A)手術。2022年6月に日本に帰国後もタイをメインに地球旅行に出かけています。

胸部エコー

乳がん検査

 2月に受けた人間ドックで、右乳房に結節(しこり)があると言われ、専門医も受診した。6か月後にまたエコー検査と言われていたが、8月はちょっと感染者も多かったこと、忙しかったことを理由にキャンセルした。またその時は、もし年末に日本に帰ることになれば、日本で受診しようとも思った。

 10月になりバンコクの感染者もずいぶん減った。規制も少しずつ緩和され、11月1日には部分的に開国されるわけだが、逆に年末に帰るのは不安になった。というのは、タイ政府はいきなり大事な発表することが多く、もし日本へ帰っている間にクラスター発生、そしてロックダウンとかになればどうしようもない。そのため、来年の本帰国まではタイにいようと決めたのだ。

 となるとやはり胸のエコー検査は受けておくべきだろうかと悩みだした。そんなところへタイミングよくBNH病院から一通のメールが! Breast Cancer  Screeningと称して 胸部エコーだけなら2500バーツ、エコーとマンモグラフィーの両方なら5500バーツ。たぶんこれだと普通に診察をするより安いはずだ。10月一杯だったので、最終週に予約を入れた。これでまた6か月後に検診と言われても、次は日本で受ければいい。

 予約した日、いつもの外科の受付へ。実はBreast Care Centerは外科の受付と一緒になっている。だから本当に慣れた場所で、いつもの検温や血圧測定もいつもどおり。それが終わって検査室へ。これももう何度も来ているので、手順もわかっている。上だけを検査着に着替えて検査室へ入る。

 今日の検査技師さんは男性だった。これまでエコー検査は女性技師さんばかりだったから、一瞬びっくりした。でも検査自体は10分ほどで終わり、外科へ戻る。実は予約の時に前回受診した医師は金曜日しか来られないとのことで、今回は違う医師の予約になった。20分ほど待って診察室へ呼ばれた。

「前と変わっていません。7×3mmと 3×2mmの結節(しこり)で、今は問題ないですね。次はまた6か月後にマンモとエコーを撮りましょうか。」
「実は半年後には日本へ帰るので、日本で受診しようと思います。」

 タイ語で説明されたが、特に難しい言葉でもなかったので、そのままタイ語で話した。この10か月間勉強してきたことが、ちょっと実を結んだかとうれしくなる。

 日本だと1年に1回じゃないの?と思うが、まあ丁寧というか商売主義というか、タイの高級私立病院は検診の期間が短い。私の肺がんの検診も2年半たってようやく半年の間隔になったが、これまで4か月ごとに検診を受けてきた。まあそれで安心できるので、いいと思っているのだが。

 医師の診察は別料金かと思っていたら、すべて含めて2500バーツだった。明細をみると、エコー検査の料金は1900バーツだった。これだとかなり安いと思う。タイは病院もプロモーションをすることが多いので、何か検査を受けたいときは、いろいろな病院のHPをのぞいてみるとプロモーションが見つかるかもしれない。

 前回のブログで今月は悪い事ばかり起こると書いたが、今日の結果は一番いいことになった。それにギックリ腰もどきも、コメントで教えていただいた体操を試したら、たった3日で治ってしまった。これもいいことだなあ。10月中旬まで下がり続けた私の運気も、ちょっと上がっていっているような気がする。来月は旅行も行くので、このまま上昇気流に乗ってくれるといいけれど。

 がんの検診は担当先生の予約時間が遅くて、終わったらすぐ帰っているが、この日は2時の予約で終わったのも3時ごろ。ということで、病院のカフェでお茶をして帰ることにした。ちょうどデニッシュとセットのプロモーションがあったので、それを注文。めったにこんなカロリーの高そうなおやつは食べないのだが、まあ結果がよかったお祝いということで自分を甘やかそう。

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乳房専門医受診

人間ドックの後で食べたレバノン料理
左上から右回りに、ハマス(ペースト)、牛肉のケバブ、ファラファル(ひよこ豆をマッシュして揚げたもの)、タブーリ(パセリのサラダ)のセットとピタパン

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 実はこの数ヶ月で色々と病院へかかっている。当分、病院シリーズを書かねばならないんじゃないだろうかとさえ思う。でも別に大きな病気をしているわけではない。

 日本に帰ることができないためにタイで受けた人間ドックだが、胸部CT、マンモグラフィー、胸部エコー、視野検査が日本の人間ドックに含まれていないものだった。それを考えるとやはり金額も妥当だと思う。

 もう1度Breast Health Centre(乳がんや乳腺炎などの専門)で受診することになったが、おそらく様子見と言われるのだと思っている。すでに病理医の所見は文書で受け取っている。一番最後に書かれていたのは、「右胸に7mmと3mmのnodle(結節)が2か所。おそらく良性、6カ月後のエコーを勧める、悪性の可能性は10-15%」

 まあ確かにその悪い方にならないという保証はないけれど、万が一の時でも、早期発見であれば怖がることはないはずだ。私の肺がんも、あのとき気づいてもらえず、日本での人間ドックも見過ごされていたら、1年後にはコロナ禍に入り帰国もできず、病院へ行かないまま今頃取り返しのつかないことになっていたかもしれない。

 そんな暗い想像はやめよう。今のところ私は以前と変わらない生活を送れている。さて予約時間に病院へ来てみると、受付はなんと外科と同じところだった。この日はちょっと運動不足を考えて病院まで20分ほど歩いた。入ってすぐにいつも通りの血圧、検温、身長体重測定だったのだが、右耳に体温計を入れた後、看護師がまた左耳に体温計を入れた。

 「右だと熱があったのよ。37.6度。左だと37.2度だから大丈夫。」
 「ここまで20分歩いてきたからかも」と言いながら、前日、コンラッドのプールで泳いで、うっかり水を少し飲みこんでしまったことを思い出す。そんなことで病気にならないよね。

 お医者さんは、たぶん30代から40代くらいの女性。
「何か、いつもと違うことはありますか? 閉経はいつですか? 肺がんの手術はこの病院ですか?」と質問され、主治医の先生の名前を言うと、ご存知だった。

 その後、検査着に着替えて(でもすぐ胸をはだけるのに、必要ないんじゃないと思った)、まず仰向けになったまま触診。その後、座った状態で触診。胸の触診は、日本の人間ドックで毎年受けてきている。

 お医者さんの所見は、病理医の所見と同じだった。今の段階では特に心配はないので、次回6カ月後にエコーを撮って受診。結節は、7×3mm と 3×2mmという触診では絶対にわからない大きさだ。医療の進歩はこれほど小さなものでも発見してしまうんだ。

 支払いは医師診察料800バーツ、診察パッケージ代350バーツで合計1,150バーツ(4,050円)。今は保険がないので、病院にかかると全て実費払いとなる。でも海外で一人暮らしをしている以上、健康第一だ。

 年をとると、検査を受けるたびに何か見つかるんだろうなあ。まあでも、こうやって普通の生活ができるのだから文句など言えない。 


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