今年も半年が過ぎ、7月に入った。6月初めに次女が5年ぶりに日本へ帰ってきて、買い物やら旅行やらと付き合っているので本当に忙しい。もちろん毎日楽しいのだが、ブログを書く時間が減り、アップアップしながら書いている。
沖縄旅行も、先日の琵琶湖も、どちらもまだ書き終えていない。旅行記は写真を選ぶ手間があるので、ちょっと時間もかかるし、記憶があいまいなところはネットで調べて確認する必要がある。
まあそれで昨日は旅行記でなく、ずいぶん前に書きかけていた母の断捨離のことを書いたので、今日もその続きだ。
私の実家は2階に3部屋ある。かつては、両親、弟、私の部屋だった。両親は和室なので布団を敷き、私たちはベッドを使っていた。今、母は弟の部屋を使い(この部屋だけベランダがあり、洗濯物を干せるので)、私の部屋は母の着物部屋&物置となり、父が使っていた両親の部屋のみが、あまり物がなくスッキリしていた。
かつての私の部屋は、ちょっと手がつけられない。桐の着物ケースの上に紙箱に入った着物がうず高く積まれている。出しっぱなしの着物がクローゼットにしていた物入れの前にかかっているので、引き戸なのに開けることもできない。でも着物関係にまで手を出す気力もわかない。
そして母の寝室にはもう一つ大物が残っていた。処分する前に写真を撮っておけばよかったと思ったが、ネットで検索すると、よく似たものがあった。
まだメーカーは残っていたので電話をして処分方法を尋ねてみると、あまりに古いもので向こうも困惑し、「自治体の方で聞いてもらえませんか」と言われた。自治体に電話をすると、ゴミ処理車で壊せるものならOKとのこと。でも最悪、大型ごみとしても持ち帰ってもらえない可能性もあるとのこと。
大型ゴミの日、ドキドキしながら収集車の後を見に行ったら、ちゃんと消えていた。母のところでは費用がかかると言われたので、うちの自治体に感謝だ。
その治療器を捨てると言った私に母はこう答えた。
「まだたまに使ってんのに。」
何言ってんだろう。その機械はたしか私が結婚する前からあった。つまり35年以上は経っている。そんな機械をコンセントに挿すだけで感電するんじゃないか。
それを片付けた日だけ夫にも手伝ってもらったが、ベット下から取り出したパッドには、3cmもの埃が積もっていて、さすがに夫もゲンナリしていた。母が使っていた記憶というのは20年以上前のことに違いない。
その機械とそれが乗っていた棚を部屋から出して、洋服ダンスも総入れ替えし、服を含め20袋以上のゴミ袋を出し、ようやく母の部屋は床が見え、歩いても危なくない程度になった。
それから1ヶ月以上経つが、一応現状は保たれている。まあベッドの横にいつも使うバッグが2つ転がっているのは仕方がない。ただ母は、部屋がずいぶんスッキリしたことについて何も言わないのだ。
「私が必死で片付けたことを覚えていない?それとも昔はこれくらい片付いていたから、ずっとこの状態だと思ってる?」と疑念が湧いてきた。
そんな時ネットで祖父母のゴミ屋敷を、祖母が入院中に業者を使って一気に片付けた人のマンガをみた。足の踏み場も全くないゴミ屋敷から、普通の家に戻ってきた祖父母は、何も言わずに居間でテレビを見出したというのだ。つまり昔のきれいな家の記憶が、ゴミ屋敷の記憶を消してしまったらしい。
これと一緒じゃないだろうか。母は最近自分に都合の悪いことは全然おぼえていない。きっと防御本能で「できない自分」の記憶は一切残らないようになっているんじゃないだろうか。
母は年2回受けている認知症テストの得点は、この数年変わりない。でも短期記憶がかなり弱くなっているのは事実だ。まあ嫌なことをすぐ忘れてくれるのはありがたいが、せっかく楽しく過ごした旅行のことも、ヒントになるようなことを言わないと忘れているのはちょっと悲しい。
ただそんな母でも、いつもの生活をすることはできている。いつもと同じパンの朝食、昼食を食べ、夜はなるべく肉類も食べているようだ。掃除や洗濯も、目に見えるところはできている。家は築40年弱になるので、これまでやってきた家事はなんとかこなしている。でも本当にいつまで一人暮らしを続けられるのだろう。
母の世話をしなければと思いながら実家に行くが、そのたびに昔とは違うのに、言うことだけは変わらない母にいら立ちを感じる。そして冷たく言い返したり、否定した後、家に帰ったから後悔に打ちのめされる。
年老いた親の面倒を見ている人は、みんな同じような経験をしているのだろう。育児とは違い、介護は先が見えないから大変だというが、まさにその通りだと実感する。私はなんでも計画を立て、それを実行することに喜びを感じるのだが、目標点を作れない計画は本当に苦しい。
愚痴ばかりで終わるのも心苦しいので、今日、娘たちと食べた夕食を。実は3人で食事をするのは5年ぶりだ。今日は、次女が朝から滋賀県の長女のところへ遊びに行った。私は母のところへ行き、夕方、次女を迎えがてら、ちょうど中間地点にあるイオンモールで合流した。そこで、長女おすすめのお店「らんちょす」へ。創作和風セット1,980円は、飲み物デザートもついてお買い得。
まあそれで昨日は旅行記でなく、ずいぶん前に書きかけていた母の断捨離のことを書いたので、今日もその続きだ。
私の実家は2階に3部屋ある。かつては、両親、弟、私の部屋だった。両親は和室なので布団を敷き、私たちはベッドを使っていた。今、母は弟の部屋を使い(この部屋だけベランダがあり、洗濯物を干せるので)、私の部屋は母の着物部屋&物置となり、父が使っていた両親の部屋のみが、あまり物がなくスッキリしていた。
かつての私の部屋は、ちょっと手がつけられない。桐の着物ケースの上に紙箱に入った着物がうず高く積まれている。出しっぱなしの着物がクローゼットにしていた物入れの前にかかっているので、引き戸なのに開けることもできない。でも着物関係にまで手を出す気力もわかない。
そして母の寝室にはもう一つ大物が残っていた。処分する前に写真を撮っておけばよかったと思ったが、ネットで検索すると、よく似たものがあった。
電気治療機とかいうシロモノ
まだメーカーは残っていたので電話をして処分方法を尋ねてみると、あまりに古いもので向こうも困惑し、「自治体の方で聞いてもらえませんか」と言われた。自治体に電話をすると、ゴミ処理車で壊せるものならOKとのこと。でも最悪、大型ごみとしても持ち帰ってもらえない可能性もあるとのこと。
大型ゴミの日、ドキドキしながら収集車の後を見に行ったら、ちゃんと消えていた。母のところでは費用がかかると言われたので、うちの自治体に感謝だ。
その治療器を捨てると言った私に母はこう答えた。
「まだたまに使ってんのに。」
何言ってんだろう。その機械はたしか私が結婚する前からあった。つまり35年以上は経っている。そんな機械をコンセントに挿すだけで感電するんじゃないか。
それを片付けた日だけ夫にも手伝ってもらったが、ベット下から取り出したパッドには、3cmもの埃が積もっていて、さすがに夫もゲンナリしていた。母が使っていた記憶というのは20年以上前のことに違いない。
その機械とそれが乗っていた棚を部屋から出して、洋服ダンスも総入れ替えし、服を含め20袋以上のゴミ袋を出し、ようやく母の部屋は床が見え、歩いても危なくない程度になった。
それから1ヶ月以上経つが、一応現状は保たれている。まあベッドの横にいつも使うバッグが2つ転がっているのは仕方がない。ただ母は、部屋がずいぶんスッキリしたことについて何も言わないのだ。
「私が必死で片付けたことを覚えていない?それとも昔はこれくらい片付いていたから、ずっとこの状態だと思ってる?」と疑念が湧いてきた。
そんな時ネットで祖父母のゴミ屋敷を、祖母が入院中に業者を使って一気に片付けた人のマンガをみた。足の踏み場も全くないゴミ屋敷から、普通の家に戻ってきた祖父母は、何も言わずに居間でテレビを見出したというのだ。つまり昔のきれいな家の記憶が、ゴミ屋敷の記憶を消してしまったらしい。
これと一緒じゃないだろうか。母は最近自分に都合の悪いことは全然おぼえていない。きっと防御本能で「できない自分」の記憶は一切残らないようになっているんじゃないだろうか。
母は年2回受けている認知症テストの得点は、この数年変わりない。でも短期記憶がかなり弱くなっているのは事実だ。まあ嫌なことをすぐ忘れてくれるのはありがたいが、せっかく楽しく過ごした旅行のことも、ヒントになるようなことを言わないと忘れているのはちょっと悲しい。
ただそんな母でも、いつもの生活をすることはできている。いつもと同じパンの朝食、昼食を食べ、夜はなるべく肉類も食べているようだ。掃除や洗濯も、目に見えるところはできている。家は築40年弱になるので、これまでやってきた家事はなんとかこなしている。でも本当にいつまで一人暮らしを続けられるのだろう。
母の世話をしなければと思いながら実家に行くが、そのたびに昔とは違うのに、言うことだけは変わらない母にいら立ちを感じる。そして冷たく言い返したり、否定した後、家に帰ったから後悔に打ちのめされる。
年老いた親の面倒を見ている人は、みんな同じような経験をしているのだろう。育児とは違い、介護は先が見えないから大変だというが、まさにその通りだと実感する。私はなんでも計画を立て、それを実行することに喜びを感じるのだが、目標点を作れない計画は本当に苦しい。
愚痴ばかりで終わるのも心苦しいので、今日、娘たちと食べた夕食を。実は3人で食事をするのは5年ぶりだ。今日は、次女が朝から滋賀県の長女のところへ遊びに行った。私は母のところへ行き、夕方、次女を迎えがてら、ちょうど中間地点にあるイオンモールで合流した。そこで、長女おすすめのお店「らんちょす」へ。創作和風セット1,980円は、飲み物デザートもついてお買い得。
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