今日のバンコクポストに、こんな記事があった。
「Airports go 'hands off to quell fears」という見出しで、直訳すると「恐怖を減らすために手を放す」だろうか。The Airports of Thailand(AoT)の会長が述べたことだが、セルフチェックインの機械を180台を主要な空港に配置し、7月から予定されているプーケットの観光客受け入れに対応したいとのことだった。
今までもセルフチェックインの機械は、スワンナプーム空港にもドーンムアン空港にあったと思うが、それはエアアジアが設置していたものかもしれない。タイ航空でセルフチェックインをした記憶がない。でも世界の他の空港では、もう20年も前から導入しているところもあった。ただチェックインカウンターがないわけではない。
今回の理由は、人との接触を減らすためだ。もちろんコロナ禍で、極力人との接触を減らす努力をしろと言われるのも、もう常識となってしまった。でも空港のチェックインカウンターが人がほとんどいなくなったら、どんな気持ちになるんだろう。すでに削減されている航空会社の職員ももっと減らされるのだろうか。
世の中にはずいぶん「セルフ~」が増えた。子どもの頃、電車に乗るときは改札に駅員さんがいた。スーパーにセルフレジができたのもいつだろう。居酒屋でタブレットで注文するのもいつからだろう。もちろん便利なことだとは思う。でも機械化で仕事を失った人もいるに違いない。
簡単に機械化が進む仕事は、つまりそれほど複雑な仕事ではないということだ。そして日本ではそんな仕事の多くを、非正規労働者が支えている。すでにコロナで仕事を失った人たくさんいる。でもコロナが収束すれば仕事に戻れると思っている人たちの仕事を、機械が奪うかもしれない。
中国ではAI裁判官が登場したというニュースも読んだことがある。複雑な事件でなければ、大量のデータを処理できるAIのほうが、早く審理を処理できるというのだ。でもこれはたまたま見ている月曜のドラマ「イチケイのカラス」の考えとは全く正反対で、ドラマの主人公たちは審議に「人間性」を求めている。
アフターコロナの世界はどう変わっていくのだろう。もちろん機械化はコロナのためだけではなく、時代の要求だ。でも仕事をしていない高齢者(私も足を突っ込んでいる)にも、機械化のデメリットがある。それは人との関りを機械が奪っていくからだ。
仕事を辞めてコロナのために自主隔離状態になり、気づいたことがある。ほとんど人と言葉を交わすことがないのだ。長い人生でこんなことは初めてだ。おしゃべり好きな私は、一日中声を出さない生活なんてありえなかった。でも今は意識しないと声を出さないままだ。だから買い物は近くの市場へ行き、なるべくお店の人に話しかける。それだけでも気が楽になる。
コロナの恐怖が消える日はいつになるだろう。その頃には私もおそらく日本へ戻ることになるだろう。人とのつながりを感じ、弱者を思いやれる世界であってほしい。
「Airports go 'hands off to quell fears」という見出しで、直訳すると「恐怖を減らすために手を放す」だろうか。The Airports of Thailand(AoT)の会長が述べたことだが、セルフチェックインの機械を180台を主要な空港に配置し、7月から予定されているプーケットの観光客受け入れに対応したいとのことだった。
今までもセルフチェックインの機械は、スワンナプーム空港にもドーンムアン空港にあったと思うが、それはエアアジアが設置していたものかもしれない。タイ航空でセルフチェックインをした記憶がない。でも世界の他の空港では、もう20年も前から導入しているところもあった。ただチェックインカウンターがないわけではない。
今回の理由は、人との接触を減らすためだ。もちろんコロナ禍で、極力人との接触を減らす努力をしろと言われるのも、もう常識となってしまった。でも空港のチェックインカウンターが人がほとんどいなくなったら、どんな気持ちになるんだろう。すでに削減されている航空会社の職員ももっと減らされるのだろうか。
世の中にはずいぶん「セルフ~」が増えた。子どもの頃、電車に乗るときは改札に駅員さんがいた。スーパーにセルフレジができたのもいつだろう。居酒屋でタブレットで注文するのもいつからだろう。もちろん便利なことだとは思う。でも機械化で仕事を失った人もいるに違いない。
簡単に機械化が進む仕事は、つまりそれほど複雑な仕事ではないということだ。そして日本ではそんな仕事の多くを、非正規労働者が支えている。すでにコロナで仕事を失った人たくさんいる。でもコロナが収束すれば仕事に戻れると思っている人たちの仕事を、機械が奪うかもしれない。
中国ではAI裁判官が登場したというニュースも読んだことがある。複雑な事件でなければ、大量のデータを処理できるAIのほうが、早く審理を処理できるというのだ。でもこれはたまたま見ている月曜のドラマ「イチケイのカラス」の考えとは全く正反対で、ドラマの主人公たちは審議に「人間性」を求めている。
アフターコロナの世界はどう変わっていくのだろう。もちろん機械化はコロナのためだけではなく、時代の要求だ。でも仕事をしていない高齢者(私も足を突っ込んでいる)にも、機械化のデメリットがある。それは人との関りを機械が奪っていくからだ。
仕事を辞めてコロナのために自主隔離状態になり、気づいたことがある。ほとんど人と言葉を交わすことがないのだ。長い人生でこんなことは初めてだ。おしゃべり好きな私は、一日中声を出さない生活なんてありえなかった。でも今は意識しないと声を出さないままだ。だから買い物は近くの市場へ行き、なるべくお店の人に話しかける。それだけでも気が楽になる。
コロナの恐怖が消える日はいつになるだろう。その頃には私もおそらく日本へ戻ることになるだろう。人とのつながりを感じ、弱者を思いやれる世界であってほしい。
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